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“「地熱」の奇跡”を読んで

ファジサポのしばたです。
ファジサポ界隈で話題沸騰の一冊『「地熱」の奇跡』
ゆっくりじっくり丁寧に、かみしめながら読み進めました。

自称・読書家の私ですが、写真を整理する時のように、思い出に浸ってページをめくる手が止まり、読み終えるまで時間がかかりました。

「地熱」の奇跡には、プロジェクトX(エックス)感がありましたね。
著者の島沢優子さんが、ファジアーノ岡山にかかわる方の奮闘ぶりと人間ドラマを描いてくださっていました。
 島沢さんは、この本を書くためにわざわざ岡山に移住され、60人を超える関係者に取材をして、本を書いてくださったとのこと。

昨日読み終えたばかりなのですが今までファジアーノにかかわってくださった方、ファジアーノがこの街にあること、そして著者の島沢さんに感謝の念でいっぱいです。

竹内涼キャプテンのことば
「誰ひとり欠けてもJ1昇格はなしえなかった。」
この本を読み終えた今、本当にそう思えます。

特に印象に残ったのは、GMの池上三六(いけのうえ さんろく)さんと“伝説のサポーター”岡本透さんのエピソードです。

池上三六さんの功績

木村正明さんは、誰もが認めるファジの功労者ですが、この本を読んで一番印象に残ったのは、池上三六さん。ファジの初代GMで、元経産省官僚の方です。
家族をかかえながら、無給でファジの様々な業務に尽力してくださいました。本書を読んで、当時の池上さんがいかに激務だったかがよく分かりました。頭が下がります。

池上さんの奥さんや子どもさんは、GATE10でサポーターと一緒にファジを応援されていました。

ファジにプロ魂を注入した池上GMもヴェルディ出身です。
よくスタジアムでGMの素敵な奥様とかわいらしい坊ちゃまをお見かけします。
GMはファジアーノをJに導いてくださいましたが、住み慣れた場所を離れ、夫について岡山にやってきてくださった奥様と坊ちゃまも間違いなくファジアーノの功労者です。お見かけするたびに頭が下がる思いがします。

しばたブログ記事「親父を超えた日 2009・8・5」より


美作ラグビー・サッカー場の試合後、スタジアム近くの温泉で池上さんご一家をお見かけしたことがありますが、束の間の休息をすごされていたのでしょうね。

池上さんがいなければ、J1どころかJFL昇格も成し得なかったと思います。

つい最近まであった選手の茶髪禁止ルール。池上さんが規律をもたらすために導入したとのことでした。
フロントスタッフが法人営業に行っても、サッカー選手にチャラチャラしたイメージをもつ経営者の方が多く、営業に苦戦していたという話を聞いたことがあるので、そういった意味合いもあったのでしょう。

資金力のないファジアーノ。Jリーグ昇格前は一層厳しかったでしょうが、お金を削るところはとことん削るが、使うべきところは惜しみなく使う。池上GMが舵取りを間違えなかったおかげで今のファジがあるのだと確信しました。

池上さんの功績はサポ歴の長い私もほとんど知りませんでした。今回島沢さんが本にしてくれたおかげで預かり知ることができました。木村さんに負けず劣らずの貢献度だと感じました。

「サッカーを語らずに仲間を増やせ」

「サポ、敬老会で太鼓をたたく」で紹介されていた2009年の岡山市合同敬老会には、私も参加させていただき、1600名のおじいちゃんおばあちゃんの前でファジアーノを叫びました。
若干アウェイな雰囲気でスタートしましたが、手拍子をしてくれる方や、手を振ってくれる方がだんだん増えてきて嬉しかったのを覚えています。

当時のサポーターは、敬老会だけでなく、岡山の納涼花火大会のボランティアも毎年参加していました。日本政策投資銀行岡山事務所所長の傍士 銑太(ほうじ せんた)さんの「サッカーを語らずに仲間を増やせ」という言葉は知りませんでしたが、ファジサポがなぜスタジアム外での活動も大切にしていたのか?私の中でつながりました。

最後に“伝説のサポーター”岡本透さんとのエピソードを紹介させてください。
J2昇格当時、私は児童養護施設に勤めていました。外出機会の少ない施設の子どもたちにスタジアムの熱気を伝えてほしい、サポーターにGATE10でしている応援を施設でしてほしいと“伝説のサポーター”岡本透さんにお願いしたことがあります。

岡本さんには「むしろ、こちらがお願いしたい。」と言っていただきました。決して多くはない子どもたちのために、岡本さんを始めサポーターの方々が快く動いてくださいました。子どもたちと一緒にチャントを歌ったり、広場でビッグユニフォームを展開したり。
サポーターから自分の名前をコールされて、恥ずかしいけど嬉しそうな子どもの表情が印象に残ってます。サッカーを1mmも語らずに温かい交流をしていただきました。

ファジアーノサポーターは温かいと言われることがありますが、その源流をたどれば、岡本透さんや当時のサポーターにたどり着きます。今更ながら本当にありがとうございました。


「地熱」の奇跡を読んだ感想を書くつもりが、最後は思い出話になりました。

今回も記事をお読みいただき、ありがとうございました。










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