【完全保存版】少年サッカーGK育成|「止めるだけ」から卒業するU-12ゴールキーパーの7つの能力と1か月練習プラン
少年サッカーのGKは「シュートを止める選手」だけではありません。構え、ポジショニング、1対1、クロス、足元、コーチングまで、U-12年代で身につけたい能力を練習メニューとともに体系化します。
少年サッカーでは、ゴールキーパーだけ専門的な指導を受ける時間がほとんどないチームも珍しくありません。
フィールド選手がパスやドリブルを練習している横で、
「GKは2人でキャッチボールしておいて」
「最後のシュート練習だけ入って」
となってしまうケースがあります。
しかし、GKはシュートストップだけを練習しても試合では十分ではありません。
試合中のGKには、
シュートを止める
相手とゴールの位置から立ち位置を決める
1対1でゴールを小さくする
クロスへ対応する
DFの背後をカバーする
味方へ声をかける
パスを受けて攻撃を始める
といった多くの仕事があります。
JFAもゴールキーパーレベル1ライセンスについて、U-12年代・初心者GKを指導できる人材育成を目的とし、GKのテクニックだけでなく、ゲーム分析、トレーニング計画、実際のトレーニングまで扱っています。つまり育成年代のGK育成は、単純な「セービング練習」だけでは完結しません。
今回は、GK専門コーチが毎回いない少年団やクラブでも取り組めるように、U-12年代のGK育成を「何から、どの順番で教えるか」まで落とし込んだ実践マニュアルにしました。
GK本人だけでなく、
「GKの子に何を教えればいいか分からない」
というチーム指導者にも使える内容です。
少年サッカーのGKで最優先したいのは「スーパーセーブ」ではない
GKというポジションを見ると、どうしても派手なセーブへ目が向きます。
横っ飛び。
至近距離のシュートストップ。
PKストップ。
もちろん大切な技術です。
しかしU-12年代で私が優先したいのは、スーパーセーブの回数を増やすことではありません。
難しいシュートを、難しいシュートにしないこと。
ここを覚えてほしいと考えています。
例えば、真正面なら簡単にキャッチできるシュートでも、ポジションが1mずれていれば横っ飛びが必要になります。
DFの背後へ出たボールも、早く前へ出れば簡単にクリアできますが、判断が遅れればFWとの1対1になります。
つまりGKは、
「飛べるか」
だけではなく、
見る→予測する→立つ→決める→動く
という流れが重要です。
JFAでは1999年からナショナルGKキャンプを実施し、GKをポジション別に専門育成する取り組みを続けています。GKというポジションには、フィールド選手とは異なる専門性があるからです。
ただし、小学生の段階から高度な専門技術だけを詰め込む必要はありません。
U-12では、
安全に、正しく、試合につながる基本を作る。
ここを土台にします。
GKを「失点した人」にしない
少年サッカーで一番避けたいのが、
失点=GKのミス
という考え方です。
例えば相手FWに中央をドリブル突破され、GKとの1対1になったとします。
GKが止められず失点。
映像ではGKが最後に映ります。
しかし本当の原因は、
前線で簡単に前進された
中盤が突破された
CBがカバーできなかった
1対1を作られた
最後にGKが対応した
という流れかもしれません。
GKだけを責めれば、本当の問題を見落とします。
GK本人にも、
「全部止めないといけない」
というプレッシャーを与えてしまいます。
私は育成年代では、失点後にまず、
「GKはどこまで正しくプレーできたか」
を見ます。
立ち位置。
構え。
判断。
前へ出たタイミング。
声。
そのうえで技術を修正します。
小学生GKに必要な7つの能力
今回の記事では、GK育成を次の7項目に分けます。
能力主な内容
1. 構えすぐ動ける姿勢
2. キャッチ正面・低いボール・高いボール
3. ポジショニングボールとゴールに対する立ち位置
4. ダイビング安全に倒れながら止める
5. 1対1前進・間合い・ブロック
6. 攻撃参加パス・キック・ビルドアップ
7. コーチング味方へ必要な情報を伝える
この7つを一度に教える必要はありません。
順番があります。
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