実力はあるのになぜベンチなのか──指導者が絶対に口にしない本音と、息子の未来を守る親の関わり方
はじめに
「うちの息子の方が上手いのに。」
試合後、そう思ったことはありませんか。
誰よりも練習している。
自主練もしている。
技術もある。
結果も出している。
それなのにベンチ。
試合に出られない。
数分しか使ってもらえない。
親として納得できないのは当然です。
私もこれまで数多くのサッカー少年の保護者と話をしてきました。
そして多くの親が同じ悩みを抱えていました。
「指導者に嫌われているのではないか」
「気に入られている選手ばかり使われているのではないか」
「うちの子は評価されていない」
確かにそういうケースもゼロではありません。
しかし実際には、
保護者が知らないところで指導者はもっと違うものを見ています。
チームバランス。
戦術理解。
仲間との関係性。
将来性。
そして、
保護者には見えていない評価基準。
この記事では、
なぜ実力がある選手でもベンチになるのか。
なぜ「上手い選手=レギュラー」ではないのか。
指導者たちから実際に聞いた話や、育成年代で起きているリアルな現実を交えながら詳しくお伝えします。
さらに、
ベンチ経験が将来の武器になる理由。
進路選択で後悔する親の共通点。
Jユースや強豪校に行けなくても成功する選手の特徴。
そして、
息子の可能性を最大限伸ばす親の関わり方についても深く掘り下げていきます。
もし今、
息子さんがベンチで苦しんでいるなら。
もし今、
親として悩み、眠れない夜を過ごしているなら。
ぜひ最後まで読んでください。
この記事を読み終わる頃には、
今見えている景色が少し違って見えるかもしれません。
指導者は「上手い選手」を選んでいるわけではない
ある県の強豪チームの監督と話した時です。
私は単刀直入に聞きました。
「上手い選手を出した方が勝てるんじゃないですか?」
すると監督は笑いながら言いました。
「それが一番難しいんですよ」
最初は意味が分かりませんでした。
上手い選手を並べれば強い。
普通はそう思います。
しかし監督は続けました。
「サッカーは個人競技じゃないんです」
「11人でやるスポーツなんです」
確かにその通りです。
どれだけドリブルが上手くても、
どれだけ足が速くても、
チーム全体が機能しなければ勝てません。
むしろ一人の特徴が強すぎることで、
チームバランスが崩れることもあります。
保護者は我が子しか見ていません。
当然です。
でも指導者は22人、30人、時には40人全員を見ています。
ここに大きな違いがあるのです。
「上手い」と「使いやすい」は別の話
これは意外と知られていません。
指導者が見ているのは技術だけではありません。
例えばA君。
ドリブルが抜群に上手い。
一対一では負けない。
試合でも目立つ。
保護者から見れば絶対にレギュラーです。
ところがベンチ。
なぜでしょう。
監督はこう説明してくれました。
「攻撃は素晴らしい」
「でも守備に戻らない」
「仲間との連携が少ない」
「チーム全体の約束事を守れない」
つまり、
個人能力は高い。
でもチームとして見るとマイナスが生まれてしまう。
すると指導者は悩みます。
一人を活かすのか。
チームを活かすのか。
最終的にはチームを選ぶことが多いのです。
私が聞いた実際の話
あるジュニアユースの監督の話です。
チームで一番上手い選手がいました。
技術だけなら圧倒的。
誰もが認める存在。
しかし公式戦ではスタメンではありませんでした。
保護者は不満だったそうです。
当然ですよね。
でも監督には理由がありました。
その選手が入ると、
周りの選手がボールを預けすぎる。
頼りすぎる。
結果としてチーム全体が止まる。
一人に依存するサッカーになる。
すると強い相手と戦った時に勝てなくなる。
だから監督はあえて違う選手を使ったそうです。
これは親からすると納得できないかもしれません。
でも監督は目先のプレーだけではなく、
チーム全体を見ていたのです。
日本代表でも起きていること
これは育成年代だけではありません。
日本代表でもあります。
海外のビッグクラブで活躍している選手がベンチ。
なぜ?
そう思った経験はありませんか。
実は代表監督も同じなのです。
能力だけでは選びません。
組み合わせ。
役割。
守備バランス。
連携。
戦術理解。
すべてを考えて選びます。
だから「一番上手い選手=スタメン」ではない。
これは世界中どこでも同じなのです。
親が見落としやすいポイント
保護者はどうしてもボールを持った場面を見ます。
ドリブル。
シュート。
アシスト。
分かりやすいからです。
でも指導者は違います。
ボールを持っていない時を見ています。
守備のポジション。
仲間への声掛け。
切り替えの速さ。
周囲との距離感。
約束事の遂行。
こういう部分が評価されることは非常に多いのです。
だから保護者が
「なぜ出られないんだ」
と思っていても、
指導者の中では明確な理由がある場合があります。
もちろん全ての指導者が正しいとは言いません。
好き嫌いで起用する指導者もいるでしょう。
理不尽なケースもあるでしょう。
しかし、
最初から
「嫌われているから使われない」
と決めつけてしまうのは危険です。
もしかすると、
親子ともに気付いていない課題が隠れているかもしれないからです。
なぜ真面目な選手ほど試合に出られなくなることがあるのか
ここまで読むと、
「なるほど、チームバランスが大切なのか」
と感じる方もいるでしょう。
しかし、
ここからさらに難しい話になります。
実は、
真面目で努力している選手が試合に出られないこともあるのです。
保護者からすると理解できません。
誰よりも練習する。
コーチの話も聞く。
自主練も欠かさない。
学校生活も真面目。
なのに試合に出られない。
すると親は悩みます。
「努力が足りないのか?」
「才能がないのか?」
違う場合もあります。
あるJクラブ下部組織の指導者から聞いた話があります。
その選手は本当に真面目だったそうです。
練習態度も素晴らしい。
技術もある。
文句のつけようがない。
でも試合になると消えてしまう。
なぜか。
答えは簡単でした。
失敗を恐れていたのです。
ここから先は
¥ 980
応援よろしくお願いします。
