学校で手に入れる「これからの3つの武器」
みなさんは、どうして学校で勉強するのでしょうか。
テストでよい点を取るためでしょうか。
まちがえずに答えるためでしょうか。
もちろん、それも大切です。
でも、それだけではありません。
たとえ100点を取っても、
困ったときに「助けて」が言えなければ苦しくなることがあります。
計算が速くても、
友だちと気持ちよく過ごす方法がわからなければ困ることがあります。
たくさん知っていても、
自分で考えて選べなければ、人生は進みにくくなります。
だから学校は、
点数だけのためにあるのではありません。
自分の人生を、自分で歩いていく力を身につける場所なのです。
これからの時代は何が変わるのか
これからは、AIがたくさんの答えを出してくれる時代です。
わからないことを聞けば、教えてくれます。
文章も書いてくれます。
絵も作ってくれます。
でも、AIにもできないことがあります。
何を大切にするか決めること
本当に必要な問いを見つけること
人の気持ちを感じること
仲間と力を合わせること
失敗してもまた立ち上がること
それは、人にしかできないことです。
だからこそ学校で育てたいのは、
真に生きていくために必要な3つの武器です。
① 数える力
数えることができると、
見えなかったものが見えてきます。
給食はみんなの分あるかな。
あと何分で準備できるかな。
縄跳びは何回練習したらできるようになったかな。
「なんとなく大変」だったことも、
数えてみると、何が問題かが見えてきます。
昨日より3分早くできた。
前より5回多く跳べた。
小さな成長も、数えることで見えてきます。
数える力は、
事実を見て、工夫し、よりよくする力です。
② 読む力
読むことができると、
自分の知らない世界に出会えます。
本の中の物語。
昔の人の知恵。
遠い国の出来事。
社会のルール。
読むことで、
目の前にない世界まで知ることができます。
そして今は、情報があふれる時代です。
本当のこともあれば、
まちがった情報もあります。
だから大切なのは、
ただ読むことではなく、
何が本当か、何が大切かを考えることです。
読む力は、
世界を理解し、情報を見極める力です。
③ 言葉にする力
言葉にすると、
頭の中が整理されます。
「なんとなくイヤ」が、
「そう言われると悲しい」になる。
「困っている」が、
「ここを手伝ってほしい」になる。
「こうしたらどう?」と提案することもできます。
そして、相手の言葉を聞けば、
自分一人では思いつかなかった考えにも出会えます。
答えが一つではない時代だからこそ、
自分の考えを伝える
相手の考えを聞く
いっしょに新しい答えをつくる
ことが大切です。
言葉にする力は、
人とつながり、未来をつくる力です。
学校でしか学びにくいこと
学校には、いろいろな人がいます。
気の合う人もいれば、
思い通りにならない人もいます。
意見がぶつかる日もあります。
誤解される日もあります。
でも、わかり合える日もあります。
ゆずること。
伝えること。
やり直すこと。
折り合いをつけること。
こうしたことは、
一人だけでは学びにくいことです。
学校は、
人と関わりながら学び成長する場所です。
これまでの学び と これからの学び
これまで大切にされた学び これからますます大切になる学び
早く正解する 問いを立てる
一人で解く 仲間と考える
覚えて答える 使って生み出す
同じ答えにたどり着く 違いを活かしてよりよくする
点数で比べる 昨日の自分を超える
なんとなく頑張る 測って工夫する
みなさんへ
勉強は、テストのためだけにするものではありません。
未来の自分を助けるためにするものです。
数える。
読む。
言葉にする。
この3つの武器があれば、
時代が変わっても大丈夫。
うまくいかない日があっても、また進めます。
迷う日があっても、自分で選べます。
一人では難しいことも、誰かと力を合わせて乗り越えられます。
比べる相手は、となりの誰かではありません。
昨日の自分です。
学校は、正解を覚える場所ではありません。
自分らしく生きる力を育てる場所です。
