クソデカフラッグ部をつくってみた
※無料で最後まで読めます
※4/22 12:55 作り方・材料部分を編集しました
結成前夜
KneeCapというアイルランド出身のミュージシャン・アクティビストが出演していたイギリスの大きなフェスで、アイルランドとパレスチナ国旗ならびにさまざまな旗が無数に振られているのをインスタグラムのリール動画という、ごく短かく、小さな画面で見て、心底惚れ惚れした。
フラッグが抵抗の証になる。直近の韓国で起きたデモでもたくさんのフラッグが掲げられていた。こちらはデモが北朝鮮によって煽動されている、という言いがかりを防ぐために、市民から自然発生したものだそうだ。
これからインスパイアを受けて、7月13日、突発的に行われた新宿のプロテスとレイヴに蛍光黄緑に「NO RACISM」とステンシルしたフラッグとブラックフラッグを持って行った。プロテストレイヴは、音楽も美術もかっこいいのだが、参加者がプラカードを持っていたり、「プロテストする意志」があることがみえることが、わたしは大事な要素の一つだとおもっている。だから私はどこの政党カラーでもない2つの色と、「差別に反対する」意思を掲げようと思った。

友人がくることがわかっていたのと、フラッグ単体とフラッグをもっているわたしに注目を集めるより、空間の演出の一部になりたかったのもあり、2つ作った。目指しているのはKneeCapのフェスの客席なので、これから先フラッグが増えるといいなと思ったし、日本の普通のフェスではフラッグは禁止だと思うので、路上でやるのはうってつけだった。
この日使用した持ち手のポールがとてもしなるものだったので、風に何度も煽られながら、踊ることになった。しかし、フラッグを振っているとなんだかフラッグに守られている感じもする。衣服みたいに、持ち運び可能な空間的な布だなと思った。
作りはじめる
翌日すぐ、インスタグラムを見て、作家で、わたしの大学時代の先輩でもある百瀬文さんが「自分も以前作ったよ」と声をかけてくれた。そして、百瀬さんの友人で制作場所を用意できるという作家の遠藤麻衣さんともにクソデカフラッグ部というものを立ち上げた。
日曜日にレイヴ、月曜に計画を始めて水曜日にはプラス6人ほどの合計7人制作をしていた。制作には中国からの留学生もいた。
目標は30枚の制作だが、思いの外みんな自分のフラッグとそこにのせるメッセージに気持ちが入り、時間内に完成したのは2枚くらいであとは私ともう一人が持ち帰ってミシンがけすることになった。



集合日
金曜日に新宿の東南口で別途計画されていた差別反対のプロテストと合同でフラッグを振ることになった。フラッグを振りたい人をインスタグラムで募ると、ありがたいことにすぐにカンパの申し入れがあった。また、参加者も順調に集まり、最終的に20ほどのフラッグが東南口に現れた。私たちの他に、反差別の大きなポスターを無料で配る人や、立憲民主党の石川大我さんの街宣があった。わたしたちやポスターを持ってスタンディングしている人たちに新宿駅で売っているミスターワッフルを差し入れてくれた若い方もいた。
石川大我さんのステージ脇にあるレインボーフラッグやトランスジェンダーフラッグと色とりどりのフラッグが混ざり、すこし涼しい風とともに「Vote For Love」の文字が浮かぶ奇跡みたいな空間が生まれた。



石川さんの街宣が終わると、次は共産党の吉良さんのスタンディングの予定だったが、予想外に参政党の選挙カーが道路を通過した。するとみんな一斉に歩道にあつまりヤジをとばした。「帰れ!」とコールすると、選挙カーは「わたくしどもは日本生まれ。帰る場所はございません。(中略) 日本が嫌なら日本からでていけばいいじゃないですか。」と言っていて、めちゃくちゃだなと思った。日本で生まれて日本以外帰る場所がない人間のなかには外国籍の人だっているだろう。ヘイトを垂れ流す"日本人"たちに、「うちらの日本」感だされるのもイラッとした。
選挙カーへの抗議を見たり動画に撮っていた人によれば、フラッグは十分圧をかけるのに機能していたらしい。フラッグのメッセージによっては「応援に見えちゃうかも?」と思っていたのだが、フラッグの色を統一していないのもあって、フラッグをブンブン振ってもちゃんと抗議にみえた。

それから、その場にいた主に男性表象の友人、知人に声をかけ、明日の参政党の最終演説にいくプランを立てた。中国からの留学生たちも行きたいと言ったが、怖いとも言っていたので、自由に決めてほしいと思った。しかしなおさら日本人の私たちがちゃんと支援者たちにも抗議するべきだとも思った。
その日何本ものポールを持ちなからの帰路で、ヤジのコールが「でていけ」ではなく「帰れ」なの、語呂がいい他に何か理由があるのかな、と考えた。
調べると帰れコールがヤジになったのは阪神タイガーズのファンが相手チームに「電車に乗って帰れ」と言っていたのが始まりらしい。
どちらにしても、ファシストには家に帰って一生寝ていてほしい。
そして翌日、芝公園へいくことになる。

フラッグ作り方
材料 1枚あたり
フラッグ
布(120cm巾) 80cm (サイズは自由。このサイズだと端の処理が最小限で済むため)
水性スプレーまたはペンキ
ステンシル用の紙もしくはクリアファイル
持ち手
園芸用支柱 120cm~2m または渓流用の釣竿(中古で買える)
または 伸縮ポール(ネットで最大2.5mのものが¥700~800ほどで買えます) 持ち運びに便利です
他
養生シートなど
今回はユザワヤで10cm29円と表記されたサテンを使いました。サテンはちょっと重いかも。でもライトに当たるとツヤツヤしてていいです。 ほつれやすいので処理が面倒におもえるけどライターで炙ればすぐ終わります。 こういう細かいところがクオリティに大事!
グラフィックはA4サイズの用紙(またはクリアファイル)にアルファベットを描くか印刷するかして、それを並べて裏はマステで固定し、上からスプレーかけるだけです。
スプレーは必ず水性。速乾性があるものだとなおいい。 グラフィックに自信がなかったらパッチワーク的にいろんな色繋ぎ合わせてもいいと思う。
どちらかの端を4cmほど折り曲げ、ミシンで縫う。てっぺんだけ袋縫いします。 ここにポールを通す。ここは強度強めの方がポールで縫い目に穴が空いて落ちてきたりしない。 ミシンあった方が強度でる。小さいフラッグなら布用ボンドや手縫いでも作れる!手縫いや布用ボンドで大きいものを作る場合は安全ピンとかで補強推奨です。 現場に補修用具(針と糸やマステ、紐など)持って行った方がいい。途中壊れたらでかいからダルい。
参政党 最終街宣にクソデカフラッグを持って行った話は こちら
おねがい
noteでのご寄付は私個人の移動費や活動費、クソデカフラッグの材料費など、広く使わせていただいています。
基本的に依頼してくれる方(特にマイノリティ属性の高い人たち)から利益分をいただくのは違うと思うのでに材料費以上はいただかないようにしています。また、デモなどの運営からもギャラが出ることは少ないです。(イベントによって有無がいますし、時給や制作時間に見合いません)。クソデカフラッグやコール、レポートを現地やSNS等で楽しんでいただけた皆さんに活動の継続や拡大のため、お気持ちでカンパをいただけると幸いです。
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