産業保健職が労働判例と向き合う際の注意点
はじめに
以下の記事の続きとして、「労働判例と向き合う際の注意点」を説明していきたいと思います。
実は、こちらの記事が書きたくて、その前哨戦として、「なぜ労働判例を学ぶべきか」という記事を書いたんですよね。
ちなみに、この記事のサムネ画像である目隠しされた女性像は、正義の女神「テミス」の像です。なぜ目隠しをしているかご存知ですか?
彼女が手に持つ天秤は正邪を測る「正義」を、剣は「力」を象徴し、「剣なき秤は無力、秤なき剣は暴力」に過ぎず、正義と力が法の両輪であることを表している。 目隠しは彼女が前に立つ者の顔を見ないことを示し、法は貧富や権力の有無に関わらず、万人に等しく適用されるという「法の下の平等」の法理念を表す。
私たち産業保健職は裁判官でも弁護士でもありませんが、テミスのように目に見える表面的なことに惑わされずに、自分の偏見や価値基準に惑わされずに、客観的事実を判断することができるといいですよね。
ちなみに、産業保健職の一大コミュニティである『職場のメンタルヘルス専門家養成プログラム(TOMH)』のモットーは「愛と法律」です。川上憲人先生の「職場のメンタルヘル スは愛と法律からできている」という言葉からきているようですね。アイコンにも天秤が描かれています。

https://www.tomh.jp/
まあ、それはさておき、さっそく「労働判例と向き合う際の注意点」の説明をしていきたいと思います。
訴訟にいたった労働者の背景を想像する
労働者が訴訟を起こすとき、そこにはさまざまな背景があります。単に大変な状況だったから訴訟を起こしたという単純な話ではありません。
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