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サティ「ジムノペディ:第1番」聴いてて旋律が上手く合わない時があるのは何故かを考えてみた:パスカル・ロジェ、ティボーデ、ケフェレック

作曲者:サティ
曲名 :ジムノペディ 第1番
演奏者:パスカル・ロジェ、ジャン=イヴ・ティボーデ、ケフェレック
リズム:★★★★★
旋律 :★★★★★
構造 :★★★★☆
満足感:★★★★★

ジムノペディの演奏がいつも自分に合わないのは何故なのかを
中心に紹介してみようと思う


パスカル・ロジェ:Satie: Gymnopédie No. 1. Lent et douloureux

ティボーデ:Satie: Gymnopédie No. 1. Lent et douloureux

ケフェレック:3 Gymnopédies: No. 1, Lent et douloureux

この曲の演奏を3つも用意したのは、
この曲の持つ旋律は、聴いている人のその時の状態次第で合う合わないがあることに気づいたからだ。
3つの演奏を聴き比べてみることで自分に合う演奏が見つかるのではないかと思う。


パスカル・ロジェ: 焦る気持ちを早く安定させたい時の演奏
ティボーデ   : ゆったりとした空間の中で安定させたい時の演奏
ケフェレック  : 力強く気持ちを安定させたい時の演奏


以前にも記事にはしたことがあるけども、ジムノペディの演奏を比較することで何が見えてくるのかをやってみたくなった。


リズム(精神) + 旋律(感情) = 心の安定

この曲のは作りはシンプルで、
リズムが精神を安定させて、旋律が感情を安定させる作りになっている。
演奏者の作るリズムと旋律の両方が自分に合うかどうかが大事で、合う演奏を自分で探す形になると思う。この旋律が合うかどうかは、その時の気分次第で変わるように思う。合わないなと思った演奏でも、次の日に聴くと良い演奏だなと思えたりするのだ。

演奏を比較してみて驚いたのは左手のリズムの作り方の違いで、まったく違う精神的な空間を持つようになる。少し早めの空間だったりゆったりとした空間だったりと空間の作りかたの違いで、かなり聴いた時の心地よさが変わる。
このリズムが聴いていて落ち着くのは、自分の精神が落ち着いている状態の時と近いリズムを持つからで、精神をリズムに合わせて調整しようとするから心地良いと感じるのではないだろうか。


旋律は演奏者が作った感情になるけども、聴いている者が旋律に求めているのがその状況次第で、もう少し優しかったり強めだったりと、微妙な感情の違いを求めるから、いつも聴いている演奏なのにその時々で合う合わないが出てしまうのではないか。
つまり、人の感情の変化に曲を合わせることは難しいということではないだろうか。このことから、好きでいつも聴いているジムノペディの演奏がいつも同じように心に同じ安定をもたらさない理由の説明になるのではないだろうか。

この旋律が合うか合わないかは演奏者と聴いてる者とのその時の相性がある。いくらリズムを心地よく感じれても旋律が自分に合わなければこの曲とは感情の同調ができない。音楽としてなんとなく聴く分にはそれでもいいだろうが、本気で曲と一体になりたいのであれば演奏を選ぶ必要があるように思う。


この曲はリズムが優しさを持てるのと同時に旋律も優しさを持てる。
リズム(精神)と旋律(感情)の2つの優しさは同じ優しさに見えるけども、実際には人が影響を受ける部分がそれぞれ精神と感情で違っている。

だからこの曲はリズムだけだと精神しか影響を受けないし、旋律だけなら感情しか影響を受けないということになる。
リズムは精神に影響を与えるけども感情に訴えかけるような情報を持っていない。旋律があることで始めて感情に訴えかけることが可能になる。
この曲のリズムはどんな演奏であっても受け入れやすいが、旋律は聴いている人のその時の気分や感情の状態によって合う合わないがある。

この曲の作りは安定したリズムで精神を整えながら、旋律を聴いて感情とどう同調させれるのかにこの曲の本質があるように思う。

旋律がどう鳴っていようと、その感情を受け入れられると感じれたら、その演奏は成功していると言えるのではないだろうか。
この曲は精神的にも感情的にも不安定になっている状態で聴くことで、正常なバランスを取り戻しやすくなる曲だと言えると思う。

この曲が大事なのは自分が不安定な精神状態や感情の状態になったとしても、理想的な精神と感情のバランスの取り方の見本として常にこの曲が使えることだ。この曲を聴くことは自分の心を調律する。そんな感覚で聴けばいいのではないだろうか。

精神を安定させる方法は人それぞれ持っているとは思うけども、この曲を聴くことで安定できるのであれば、この曲はとても有効なのではないだろうか。この曲を聴くと自分の精神をこの演奏のように安定させたいと思うのはこの演奏が心に影響があるからこそではないか。

この曲の演奏は色んなタイプの演奏を聴く方が、その時の自分に合った演奏を見つけやすいように思う。一つの演奏だけを気に入って聴くと言うよりはその日の気分や精神の状態によって演奏という処方薬を変えてみるのがいいのではないだろうか。

この演奏の聴きどころは、その時の自分にリズムも旋律も合っているのかどうかだと思う。無理に聴くよりも自分のその時に合う演奏を探すことで、その時の自分に合った演奏が見つかるのではないだろうか。
いい曲に聴こえるかよりも今の自分を安定させられる演奏になっているかで判断して見るのもいいのではないかと思う。




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