ドビュッシー「ベルガマスク組曲」ドビュッシーの入門曲はやっぱりこれ。スヴャトスラフ・リヒテル
作曲者:ドビュッシー
曲名 :ベルガマスク組曲
演奏者:スヴャトスラフ・リヒテル
前の記事で紹介したけど、ドビュッシーを知るのにいきなり中期の作品である「版画:塔」の紹介は親切じゃなかったかもしれない。
だからここはドビュッシーをわかりやすく、そして初期の代表曲でもあるベルガマスク組曲を紹介してみようと思う。
Suite bergamasque, L. 75: I. Prélude
Suite bergamasque, L. 75: II. Menuet
この曲は中期のドビュッシーが立体的な表現を用いるようになっていったのに対して、表現が平面的で旋律を重視していて、ドビュッシーがまだ印象派になる前の曲だ。だから聴きやすくてわかりやすい作品だと思う。少なくとも私はこの曲でドビュッシーを知った。
特にリヒテルのベルガマスク組曲はお勧めできる。
この組曲は「月の光」が代表的だけども、他の曲ももちろんとても良い出来なのだ。間違いなくどれもドビュッシーの代表曲だ。
ドビュッシーは本来聴くのであれば順番的には
ベルガマスク組曲→アラベスク→ピアノのために→映像→版画
の順で聴いていくのがお勧めかもしれない。
中期のドビュッシーが版画のように立体的な表現を用いてくると問題が起こる。それは立体的な表現と旋律との関係だ。これはトレードオフな関係で立体化を優先すれば旋律が弱くなるという構造になっている。それはまさにリズムと旋律の関係と構造や問題を含めて同じものなのだ。
ドビュッシーは道しるべがなければ理解しにくい音楽かもしれない。
私にはリヒテルという道しるべがあったから理解できていただけなのかもしれない。だけどやはり中期以降になると難易度がぐっとあがる気はするし、曲を純粋に楽しむことが難しくなっていくような気もする。
