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ベートーヴェン「ピアノソナタ第17番」の演奏はなぜアルフレート・ブレンデルがよく合うのか

作曲者:ベートーヴェン
曲名 :ピアノソナタ第17番 ニ短調 Op.31-2
演奏者:アルフレート・ブレンデル

ベートーヴェンのピアノソナタは沢山あるけども、どれも同じ演奏者で曲に合うのかというとそうではない。微妙に演奏が合わないことはある。
このピアノソナタ17番には感情の表現が上手いブレンデルの演奏が合うように思う。

Piano Sonata No. 17 in D minor, Op. 31 No. 2 -"Tempest": 3. Allegretto

ベートーヴェンの曲は私の好みだと、大きな感情の動きには力強いギレリス、微妙な感情の揺れにはブレンデル、軽快なリズムならグリンベルグと言ったところが合うと思っている。晩年のベートーヴェンにはヨウラ・ギュラーも合う。この演奏者を変えて聴くというのもクラシックの楽しみの一つだろう。選択肢があることは良い事だと思う。

今でもブレンデルの演奏を評価している人はかなり多いのかもしれないけども、その演奏の特徴として、感情を客観視して余りのめり込まないという特徴がある。この曲のベートーヴェンは感情をそれほど大きく揺らさない。だからギレリスだと今一つマッチしない感じがする。爆発するような感情は必要ないのだ。そしてリズムを重視するグリンベルグの出番でもない。
ブレンデルは特別リズムが凄いわけではないが感情の微妙な揺れを表現するのがやたら上手いように思う。感情的にのめり込むのではなくて客観的に見てさらっと表現する感じだ。

面白いのは微妙な感情の動きが得意なブレンデルでさえ感情を出し過ぎると思う曲があることだ。特に古典的な曲に多い気がする。そういう場合には古典を得意とする人の演奏が合うように思う。やはり適材適所というものはあるんだなと感じる。


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