銀河英雄伝説クラシック音楽一覧 │ (83)第71話「マル・アデッタ星域の会戦(前編)」
OVA「銀河英雄伝説」で使われているクラシック曲をGoogleスプレッドシートにリスト化し、Webサイトで公開しています。
🔗 銀河英雄伝説クラシック音楽一覧 Musik und Szenen – ein Strauß gelber Rosen
このnoteではBGMを軸に、曲のことや物語のこと、ミッターマイヤーのこと、そのほか銀英伝に関するいろいろを書いていきたいと思います。
⚠️ネタバレを含みます。
今回は第71話「マル・アデッタ星域の会戦(前編)」です。
あらすじ
第71話「マル・アデッタ星域の会戦(前編)」
ビュコック率いる同盟軍はマル・アデッタ星域の狭隘な回廊宙域に布陣し、圧倒的戦力を誇る帝国軍を迎撃、地形を活かした老練な戦術で帝国軍に損害を与える。激闘が続く中、同盟艦隊はブリュンヒルトに迫る勢いを見せ、戦局は予断を許さぬ展開となる。
曲について
⬜オープニング「Sea of the Stars」
歌・作詞 LISA / 作曲 川辺真 / 編曲 風戸慎介
01:30 ハイドン《交響曲第97番 第3楽章 Menuet》
――🐺帝国軍作戦会議
J. Haydn – Sinfonie Nr. 97 C-Dur, III. Menuet: Allegretto
3楽章頭。メヌエットですが、ゆったり堂々とした雰囲気。
会議にはミッターマイヤーも参加しています。
🎧曲を聴く 15:56
この97番は1楽章が
▻第033話「要塞対要塞」15:57スパルタニアンの発進
で流れました。
ハイドンの最初のロンドン訪問の際に書かれた93〜98番と、2回目の訪問の99〜104番を「ロンドン交響曲」「ロンドン・セット」というそうです。
でも今は、104番のみをロンドン交響曲と呼ぶこともあり、特に日本ではむしろこちらのほうが主流なのだそうです。
97番が出てくるのは、他にはこちら。
1楽章
▻「千億の星、千億の光」第2話「三つの赤」14:25リューネブルクがラインハルトに賛成
▻「螺旋迷宮」第14話「出口をさがす旅」5:10ジークマイスターとミヒャールゼンが出会う
2楽章
▻「螺旋迷宮」第7話「喪服と軍服の間」13:39バロンウォーリックのその後
3楽章は今回のみです。
02:30 (曲続き)
――🐺いまさらラインハルトに戦いを使嗾する必要を覚えなかった
使嗾=しそう……音では聞き取れず、原作を見てみました(7巻第6章Ⅱ)。
人に指図して、悪事などを行うように仕向けること。指図してそそのかすこと。
3:21 (曲続き)
――🐺あの老人、よくもこれほど戦いづらい宙域を選んだものだ
4:38 (曲なし)
――🐺ミッターマイヤーが最初に指令を受ける
05:21 (曲なし)
――🐺ロイエンタールの私室でワインを飲む双璧
ブリュンヒルト内の私室にて。
06:00 ショパン《エチュードOp.10-12「革命」》
――🐺戦いについて語る双璧
F. Chopin – Étude Nr. 12 c-Moll, Op. 10 Nr. 12 „Révolutionnaire“
これまで
▻第056話「地球へ」23:59地球史の映像終了
▻第060話「魔術師捕らわる」13:00逮捕されるヤン
で終わりの方が流れていましたが、今回は頭から。
🎧曲を聴く
次回は「白銀の谷」で、頭から。
この場面ではミッターマイヤーがグラスを指先ではじいたり、ロイエンタールが耳朶をつまんだり、というようなしぐさをします(7巻六章Ⅱ。ここでは「耳朶」は、「みみたぶ」ではなくて「じだ」と読みます)。
アニメでもちゃんと再現。
ちなみに耳朶をつまむシーンは、ミッターマイヤーにもあります。原作は8巻四章Ⅱ、OVAは80話です。
そしてミッターマイヤーは、「明日、同盟が滅びるなら、明後日の朝は平和の光で明ける」と言います。彼は誰かさんみたいに戦いたがっている(?)わけではないのです。ただ、強い相手でないと張り合いがないというようなことは言っていますが……メルカッツの話をしているシーンで。
08:15 ヘンデル《二重協奏曲 第3番 HWV334 第4楽章 アダージョ》
――開戦前日のビュコックとチュン
G. F. Händel – Concerto a due cori No. 3 in F major, HWV 334: IV. Adagio
短調の悲しげな、バロックらしい曲。ネット情報によると、1749年に上演されたオラトリオ「ユダス・マカベウス」の幕間で演奏されたとのこと。その最後の3小節ほど。
🎧曲を聴く 8:30
こちらでは4楽章の頭から流れました。
▻第054話「皇帝ばんざい!」21:18地球教総大主教
こちらでは3楽章
▻第029話「細い一本の糸」11:40キャゼルヌ家でユリアンの昇進祝
この曲が使われているのは以上です。
08:40 チャイコフスキー《交響曲第4番 第4楽章》
――マル・アデッタ星城の戦い開戦
П. И. Чайковский – Симфония №4 фа минор, соч. 36: IV. Finale: Allegro con fuoco
頭から。活気のある、喜びにあふれているような雰囲気。そして次に出てくるメロディーは、「野に立つ白樺」というロシア民謡です。
🎧曲を聴く 36:52
恥ずかしながら、私は交響曲をほとんど知らないのですけど、この曲だけは子どものころから知っていました。道路を挟んで高校の横に住んでいたことがあって、ちょうど家の近くの校舎が吹奏楽部の練習室だったようなのです。いろいろな曲が聞こえてきましたが、こちらもよく耳にしました。チャイコフスキーだったのね。でもって、オーケストラではなくて吹奏楽でも演奏されるのですね。
10:33 (曲なし)
――🐺恒星風が起こる
11:20 チャイコフスキー《交響曲第4番 第4楽章》
――同盟の砲火
П. И. Чайковский – Симфония №4 фа минор, соч. 36: IV. Finale: Allegro con fuoco
ロシア民謡「野に立つ白樺」がだんだん壮大になっていき頂点に達したあと、100小節から。音量が小さくなりますがまた盛り上がっていき、じきに冒頭のテーマに戻るところ。
同盟軍が善戦しています。
🎧曲を聴く 39:28
4番が使われているのは、8:40と今回の4楽章、そして1楽章がこちらで流れるのみです。
▻第096話「剣に生き…」10:35🐺疾風ウォルフの救援
▻第096話「剣に生き…」14:20黒色槍騎兵艦隊が攻撃を受ける
12:40 (曲なし)
――🐺これは少々手を焼きそうだな
14:05 (曲なし)
――🐺敬愛に値するじいさんだ
17:42 ドヴォルザーク《交響曲第6番 第3楽章》
――同盟軍の伏兵
A. Dvořák – Sinfonie Nr. 6 D-Dur, Op. 60, B. 112, III. Scherzo (Furiant): Presto
民族音楽色のある、舞曲のような、速めのテンポの曲。
2拍子? 3拍子? どっち??? これについては、最初に流れた回の記事 第014話「辺境の解放」 をご覧ください。
🎧曲を聴く25:05
動画は、ルース・ラインハルト指揮の演奏です。ラインハルトさん。
3楽章が使われているのは下記と
▻第014話「辺境の解放」16:31住民の暴動
▻第031話「査問会」16:48憂国騎士団
今回の3シーン。
20:50 ドヴォルザーク《交響曲第9番「新世界」第1楽章》
――ミュラー艦隊
A. Dvořák – Sinfonie Nr. 9 e-Moll, Op. 95, B. 178 „Aus der Neuen Welt“, I. Adagio – Allegro molto
第014話「辺境の解放」5:39フランツとテレーゼ で流れた静かな冒頭のあと、9小節めで突然激しい雰囲気に変わります。そこから。
🎧曲を聴く 1:12
24:14 シューベルト《交響曲第3番 第4楽章》
――カールセン艦隊の突破
F. Schubert – Symphonie Nr. 3 D-Dur, D 200, IV. Presto vivace
第032話「武器なき戦い」22:23ガイエスハーケン と同じ、4楽章のコーダ部分。明るく溌剌とした雰囲気で、「帝国軍は意外な苦戦の中にいた」というエンディング・ナレーションと同時に、曲も終了します。
🎧曲を聴く 24:54
3番は他では、以下で流れました。
▻第035話「決意と野心と」6:08ケッセルリンクとルビンスキーの会話 →第1楽章
▻第041話「作戦名「神々の黄昏」」5:04🐺帝国軍作戦会議 →第1楽章
▻第070話「蕩児達の帰宅」19:10ユリアンたちが突入 →第4楽章
次は「千億の星、千億の光」第5話です。
⬜エンディング「歓送の歌」
歌・作詞 小椋佳 / 作曲・編曲 星勝
BGMリストについて
BGM全曲をスプレッドシートでリスト化し、該当曲がアニメで流れる箇所からYouTubeで聴けるようにリンクを張っています。
今回ご紹介した第71話「マル・アデッタ星域の会戦(前編)」のリストが見られるのは こちらです。
このnoteをお読みになって曲に興味を持たれた方や、アニメを見て「聞き覚えはあるけれど曲名が思い出せない」「この曲をフルで聴いてみたい」と思ったとき、ぜひご活用ください。

