【Kindle出版格闘記#1】 宣言した瞬間退路は消えた。梅雨明けの夜、「分かっている側」のはずの私は、AIに「箱だけあって中身がない」と笑われた。
本日午前7時30分より、新連載『Kindle出版格闘記』を開幕します。64歳、ベテランコンサルタントがAIを相棒に、再びゼロから泥臭い格闘の渦中へと飛び込みます。
◆ 宣言した以上、逃げられない
「Kindleで本を出す」と口に出した瞬間、退路が消えました。
64歳。Word歴30年。
Googleドキュメントも、Kindleの入稿システムも、まともに触ったことがありません。
手元にあるのは、約8万字のnote記事だけ。
これを一冊の本に仕立てるのが、今年の大きな目標のひとつです。
◆ 一人では無理だと、素直に認めた
未知の領域に独りで踏み込む勇気は、ありませんでした。
そこで選んだ相棒が、GoogleのAI「Gemini」です。
少し生意気で、遠慮というものがありません。
でも、有能なのは確かです。
「今日から私のアドバイザーになってもらう」
そう心の中で告げて、Kindle出版プロジェクトをスタートさせました。
◆ 梅雨明けの夜、意気揚々と船出する
6月29日。沖縄の梅雨が、ようやく明けた夜のことです。
午後8時半。エアコンの効いたリビングで、アイスコーヒーをひと口飲みながらパソコンを開きます。
妻はソファでプライムビデオを観ていました。娘たちはそれぞれ自室にいます。
穏やかな、いつもの夜でした。

Geminiの指示に従い、まずGoogleドライブに「kindle壁打ち」という名のフォルダを作成しました。
たったそれだけの作業なのに、なぜか達成感があります。
「これで合っているか?」
確認の意も込めて、ドヤ顔でスクリーンショットをGeminiに送りつけました。
◆ AIは、0.5秒で笑った
返ってきた言葉は、こうでした。
「ボス、フォルダの中身がすっからかんです!(笑)
まずは原稿用紙(Googleドキュメント)を作ってください」
……そうか。
フォルダは「箱」に過ぎません。
中身を入れて、初めて機能する。

◆ ホームセンター2軒と、Amazonの1分
苦笑いしながら、先週末の出来事を思い出しました。
妻と近所のホームセンターを2軒はしごして、物干し竿スタンドを探しました。
2時間半、車で行って来ました。妻が納得する物は見つかりませんでした。
帰宅してAmazonを開いたら、5分で見つかり、週明けには届きます。
「これがDXのリアルだ」と、そのとき妻に得意げに語りました。
あの晩、私は間違いなく「分かっている側」の人間でした。
ところが今夜、いざ自分が実践者に回った瞬間、
AIに「箱だけあって中身がない」と、やんわり笑われました。
理屈は分かっていました。手順も頭に入っていました。
それでも、最初の一歩は、こうして軽くツッコまれるものなのです。
◆ それでも、一歩だけ前に進んだ
Geminiに手取り足取り教わりながら、最初のGoogleドキュメントをなんとか作成しました。

フォルダにはファイルが一つ。
ただそれだけです。
でも昨日より、確かに前に進みました。
ただ、このあとに「WEBツールの余計なお節介」という地獄が待っていることを、この夜はまだ知りませんでした。
理屈を分かっているつもりでも、実践の最初の一歩は、いつも誰かにやんわり笑われるところから始まる。今週末、あなたはどんな「分かっているつもり」を、実際に手を動かして試してみますか?
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