【地方創生 第13弾】15分の実験。グスク班が掴んだ、覚醒のスピード
◆ 15分の実験の先に、誰も予想しなかった一言があった
「これ、スライムにしたら面白いんじゃない?」
その一言が画面に流れた瞬間、グスク班のオンライン会議は、一気に沸いた。
「おーっ!それ良いね!」
15分で染まる。豆乳は腐敗する。そんな身体感覚を積み重ねてきた初期実験の先に、彼らは、糸染めという枠組みそのものを飛び越えていた。

◆ 「体験」が、大義に変わった瞬間
このアイデアは、単なる思いつきでは終わらなかった。
私はこれまで彼らに、「魅力に惚れ込め」「誰の、どんな笑顔のためかを考えろ」と伝え続けてきた。そのフィードバックと、このアイデアは完璧にシンクロしていた。
「地元の児童館や小学校でのバタフライピー・スライム作り体験教室」
子供たちが、自分の手で色を作り出す。その笑顔を思い描いた瞬間、糸染めという活動は、単なる商品開発から、地域の子供たちに向けたエモーショナルな大義へと拡張された。
指示を待つ必要は、もうなかった。
タックマンモデルでいう、チームが最も高いパフォーマンスを発揮する「機能期」へ、グスク班は完全に突入していた。

◆ 11月15日という出口から、逆算された組織改編
グスク班の動きは、思いつきの熱量だけでは終わらなかった。
彼らは「11月15日の南城市祭り」を、出店のゴールに設定した。
ゴールが決まった瞬間、チームの動きは一段階、速度を上げる。
メンバーの一人、モビリティ企業に勤めるプロが、ある視点を持ち込んだ。
駐車場活用という、移動と体験をつなぐアイデアだ。
「面白い!でも、本当に実現できるかな?できたら最高だな……」
期待と、わずかな不安が入り混じった、率直なつぶやきだった。

もしこれが具体化すれば、プランは一段上の次元へと跳ね上がる。そう直感した彼らは、検証を止めずに、外部交渉を自らこじ開ける「ヒアリング班」を、その場で電撃結成した。
バタフライピー研究所、地元のハーブ事業者、役所、観光DMO。同時多発的に、アプローチが始まった。
◆ 一過性で終わらせない。10年先を見据えた自走の仕組み
グスク班が見ているのは、11月の祭りだけではない。
学校や障害者施設を巻き込んだ、通年型の栽培・体験セット。
リゾートホテルを巻き込んだ栽培体験や、サウナの水風呂が鮮やかな青に変わる「バタフライピーの湯」といった、複数のイベント展開。

一過性のイベントで終わらせず、10年先まで地域に根付く仕組みをデザインする。
10月14日の「プラン前半合格」という壁に向けて、検証班とヒアリング班に分かれた組織は、すでに再構築され、動き始めている。
15分で染まった糸が、スライムになり、体験教室になり、10年先の景色になろうとしています。
駐車場活用の交渉も、まだ始まったばかりです。
一つの小さな実験が、どこまで広がっていくのか。私も、その先を楽しみに見届けたいと思います。
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