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高齢の父と、子どもと一緒に過ごす一日〜東京ドームで見つけた、かけがえのない時間〜【第2弾】高齢/家族/介護メモ


・さりげなく渡されたタオル


食事のあとは、
先ほど会場に着いた時に決めておいた、
はぐれた時のための場所。
無事に集合できた目印のショップで、
応援グッズを見ました。

私がタオルとメガホンをひとつずつ購入すると、
ショップを出たところで、
父が、何かお土産の入った袋をもっている。

そして、
それを私に差し出して、

「これ、使え」

応援タオルを、わたし用にと買っていました。
ほんのささやかなことかもしれない。
でも、その仕草がとても自然で、とても温かい。


・同じ時間を共有するということ


会場に入り、いよいよもうすぐ試合が開始。
子どもを真ん中にして、三人並んで座る。

チケットの思いもよらなかった指定席への変更や
ラーメンを食べながらの団らんもあり、
試合前のイベントから、なんだかすでに楽しい。

・それぞれの楽しみ方とプロの迫力

席は一塁側で比較的見やすく、
選手たちの姿もよく見えました。
私自身、スタジアムでの野球観戦は
15年ぶりくらい。

改めて見るプロの選手たちは、
とにかくオーラと迫力がすごい!!

テレビで観ているよりも
体格はがっちりしていて、
動きも、ものごく力強い、
何より格好いい!!

「こんなにもすごかった!?」
そんなことを思いながら、
夢中で試合を見ていました。

気がつけば、
父も子どもも、終始、楽しそうな表情をしている。
その姿を見るだけで、
来てよかったと心から思えました。


・経験は、静かに残り続ける


試合が始まる直前に、父が言う。

「帰りは混むから、7回裏が終わったら帰るぞ」

私も子供も、
何で?
とても名残惜しかったけれど、
結局、
人の流れが動き始めたタイミングで
スムーズに移動できました。

こういう判断は、やはり経験がものを言う。
父の感覚は、
まだしっかりと生きていると感じた瞬間でした。


・父の言葉が、心に残った理由


そして、その日、
父は、何度か同じ言葉を口にしました。

「今日は楽しかった。ありがとう」

その言葉を聞いて、私は驚きました。
これまでの記憶をたどっても、
父から「ありがとう」と言われたことは、
誕生日プレゼントを渡した時や
困った日用品の買い物の時
くらいしか思い当たらない。

だからこそ、
その一言一言が、
とても心に残こりました。

・もうこの時間は、同じ形では戻らない


特別なことをしたわけではない。
ただ、一緒に出かけて、一緒にご飯を食べて、
一緒に笑っただけ。


それでも、その時間は確かに
「かけがえのないもの」でした。

もしかしたら、こういう時間はこれから
どんどん貴重になっていくのかもしれない。

行けるときには、
時々、
こうして一緒にどこかへ出かけたいと
思った瞬間でした。

今回は、何気ないようで、何気なくない一日。

ただ親の顔を見に行くだけでも良い、
時には意見がぶつかることもありながら、

その積み重ねが、きっと、いつか、
かけがえのない思い出になると信じて。


第一弾はこちら↓


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