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『ウマフリ』執筆裏話 ―イスラボニータ編―


はじめに

 今回は『ウマフリ』に寄稿した「幻では終わらない。フジキセキの後継者・イスラボニータ」の執筆裏話をお届けします。

1.執筆まで

 前回のnoteでお話した通り、今夏から掲載日のみ指定され、取り上げるレースと競走馬を選べる形になりました。

 ということで今回は「8月22日掲載」というご依頼でしたから、キーンランドカップか新潟2歳ステークスとなります。実は『ウマフリ』の緒方きしん代表にはキーンランドカップの方でもコラムのご提案をしていまして、ぶっちゃけるとそちらが「本線」、今回のイスラボニータのコラムは「第二案」という位置づけでした。フジキセキ産駒唯一のクラシックウィナーたるイスラボニータをいつか取り上げたい気持ちはあったのですが、新潟2歳Sは2着に敗れています。

 今回は書きたい意思だけ伝えて共同通信杯辺りで依頼が来た時に再度打診するつもりだったのですが、緒方代表からは「イスラボニータでお願いします」とお返事が来ました。ちょっと意外でしたが、ゴーサインが出たからにはしっかりと構成を練らないとな、と思いました。

2.プロット作成

 告知ポストでも書いた通り本コラムの着想は『新時代の扉』から得ました。『ウマ娘』では基本的に厩舎や鞍上の繋がりも血統の繋がりも「先輩後輩関係」に落とし込まれるので、「血の物語」としてフジキセキを描くとしたらどうなるだろう、という問いが原点です。

 したがって『新時代の扉』のお話から書き起こして種牡馬としてのフジキセキについて描き、最終世代であるイスラボニータに繋げる流れはかなりスムーズに決まりました。フジキセキのお話をどこまで広げるかは迷いましたが、結局代表産駒について複数頭触れる形を取りました。「ダービー馬」ということでカネヒキリにスポットライトを当てるプロットも考えたのですが、当時ダート三冠は未整備。そこの説明をし始めると余りにも本筋から離れすぎるので、取りやめました。

 一方でイスラボニータについてどこまで描くか、という点の検討に時間を割きました。あくまでも「幻の三冠馬」がスタート地点のコラムなので、結局皐月賞の後はダイジェストにする形にしましたが、阪神カップのレコード勝利などはもう少し詳述したかった気持ちもあります。ただ仕上がった原稿が7000字を超えていますから、この判断は適切だったと思っています。

3.コラム執筆・入稿

 前節で書いたように今回のコラムは7000字を超えたのですが、想定では5000字くらいのコラムを目指していました。イグナイターのコラムがかなり重めだったので、今月はサクッと読めるものを、と思っていたのです。しかし執筆を進める中で字数が膨らんでいきました。

 大きな要因は蛯名正義先生関係の記述を厚めにしたことです。プロット段階から蛯名先生とフジキセキ・イスラボニータ父子の関わりについては書くつもりでいたのですが、色々調べていると蛯名先生がイスラボニータだけでなくフジキセキについても結構語っておられることが分かりました。特に角田晃一先生とジャングルポケットのダービーの後にフジキセキについて会話を交わしていたことは今回初めて知りました。こういうエピソードを入れ込むことでより輪郭がはっきりするコラムになるだろうと判断。これでも取捨選択したのですが、大分想定より引用部が多くなりました。

 完全に余談ですが、掲載日の翌日である8月23日に蛯名厩舎に所属する出資馬リポサンテが待望の2勝目を挙げてくれました。母父はコラムでも言及したオルフェーヴルということで、不思議な縁を感じてしまいます。

 色々と他のお仕事(また公開出来るタイミング来たらお知らせします)のスケジュールとの兼ね合いもあって早めに入稿したのですが、掲載までに緒方代表とは色々とご相談をさせてもらいました。

 緒方代表からは「フジキセキとイスラボニータのコラム」としてフジキセキ要素をもっと打ち出したタイトルにした上でサムネイルもフジキセキにしたらどうだろう、とご提案いただきました。勿論、今回のテーマにおいてフジキセキは大きな柱ではあるのですが、フジキセキのレースにはほぼフォーカスしていないことを考えると、「フジキセキのコラム」という誤解を与えて読者の方を肩透かしさせるような形にはしたくないな、と考えました。

 緒方代表にも私の意見を容れていただき、今回のようなタイトルとサムネイルに落ち着きました。リアクションを見ているとイスラボニータファンの方にしっかり届いているようだったので、良い判断が出来たと思います。

おわりに

 「ぱかライブTV」と同日の掲載ということで埋もれてしまってあまり読んでいただけないかな、とも予想していたのですが、投稿日時点で50を超えるリポストをいただき、有難い限りです。『ウマ娘』のトレーナーさんから、「ボニたん」ファンの方まで広く読んでいただけているので、良いコラムに仕上がったかな、と自惚れておきます。

 ただ、「ぱかライブ」での発表にあわせて再掲いただいたファレノプシスのコラムの方が圧倒的に数字が伸びているので、やはり「トレンドワード」というのは大事だと実感。遅筆なのでタイムリーな話題を記事にするのは難しいのですが、こうして過去に書いたものを改めて読んでいただける機会をまた作れると良いな、と考えています。

 次回はセントライト記念にあわせてコラムを寄稿予定です。投稿日時点でまだ入稿していないのですが、かなり趣味に走っている内容なのでOKが出るか結構不安です(笑)。無事掲載となりましたら、またnoteでお話させていただければと思います。

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