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AI小説クイズ:この警察アクション、どこまでAIですか?~GPT? Gemini? 手書き?~

解答編はこちら ※後で読むことを推奨します

はじめに

最近巷で噂の、AI小説というキーワード。
SNSでかなり過激で感情的な発言も飛び交っており、なんだかなぁ、と思ったのがきっかけでした。
これはちょっとしたクイズです。以下の小説を読んでどの程度AIを活用したかを当ててみて下さい。記事の最初と最後にXのリンクを掲載するので、よろしければそこから回答をお願いします。

  1. 実は全部手書きで昔ながらの執筆

  2. 基本手書き、AIでのアイデアブレスト、校正

  3. プロンプトによるAI出力を何箇所か人力でリライト

  4. プロンプトによる完全AI出力

では、以下にその小説を掲載します。


ミッション5ミニッツ

ノースハリウッドの朝は、曇天の膜が町を一枚くるんでいる。街路の端に溜まった薄い水たまりが、赤と青の光だけを拾って震える。パトカーの中は古い暖房の匂いがして、紙カップのコーヒーは熱いだけで味がない。

無線が短く鳴り、事実だけを吐き出した。銀行前で銃撃。複数の負傷者。現場周辺は封鎖中。特殊部隊到着まで五分、各隊、所定位置で待機。

運転席のマーカスは信号を一つ飛ばして裏道に入る。助手席のマクシムがシートベルトに肩を食い込ませたまま、マイクに伸ばしていた手を止める。

「待機じゃないんですか? 五分ですよ?」

「待機じゃない。あぁたった五分だ。だが五分あれば人は死ぬ。アカデミーでは習わなかったか?」

「なら、せめて手順を」

「手順は生き残ることだ。落ち着け、深呼吸だ。ペットのイグアナの心配でもしてろ。帰って世話をするとか、餌の時間だとか、そういう普通のことを頭に置いとけ」

「イ、イグアナは夜行性って聞いたんですけど」

「それでいい。頭が沈むよりはマシだ」

信号の角が近づく。マーカスはブレーキを短く二度踏み、右足でアクセルを軽く叩いた。馴染んだ重量が車体を斜めに揺らす。その瞬間、カップホルダーのコーヒーが倒れ、黒いしみが膝にかかる。熱さが皮膚を刺したのに、驚きは起きない。こういう朝は、驚きが鈍る。

銀行のロゴが見えた瞬間、木の銃床を持つ古い軍用銃の音が空気を切り裂いた。乾いていて、しかし重い。空き缶を指で潰したときの鋭さと、鉄板が叩かれるような低さが同時に響く。歩道のコンクリートが跳ね、街路樹の皮が剥がれる。

マーカスはハンドルを切り、パトカーの側面が犯人の射線に直角になるように路肩に滑り込ませた。サイドブレーキを引き、ドアを蹴る。背もたれから引き剥がした防弾ベストをドアの内側に挟み込むと、金具が鈍く鳴った。即席の板一枚。だが板一枚が五分を伸ばす。

「降りるな。頭を下げろ」

「無理です。音が」

マクシムの声が裏返る。窓の向こう、駐車場の車列の陰から、目出し帽の男が二人、こちらを見ている。彼らの胴は幾重にも巻かれた防弾材で膨れていた。大きく息をしているのか、胸の起伏が厚みの下で鈍く動く。ドラッグで感覚が鈍っているのだろう。撃たれても、今だけは痛みを信用しない顔をしている。

マーカスは腕時計を見た。到着して二分も経っていない。指先が勝手に動いて、記憶の棚から必要なものだけを取り出す。車内のラックから散弾銃を引き寄せる。狩猟用の散弾をポケットに押し込みながら、片目で駐車場の動線を読む。

「マクシム、息だ。口すぼめ呼吸。いいな」

「マーカスさん、僕は」

「後で震えろ。今は手だけ動かせ」

マクシムの肩に手を置いた瞬間、画面が反転するように色が褪せた。

砂の匂い、焼けた鉄の匂い。陽炎の向こう、白い衣を着た少年がいた。年齢は十六、肩はまだ細いのに目の奥は乾いている。白い布の胸元が風に揺れ、布の下から見える手には古い携帯電話。表面に走る細かい傷の上で、小さな画面が青白く光った。マーカスは叫んだつもりだったが、喉が音を出さない。耳の奥に、みしりと砂が噛み合う音がする。汗が背中を伝い、指先から感覚が消える。視界が狭まる。引き金にかかった指が止まらない。撃った反動が肩を叩く。少年は一歩遅れて倒れ、白い布が砂に貼りつく。誰も携帯を拾わない。誰も確かめない。マーカスの耳には銃声はもう入らず、ただ風が吹き抜ける音だけが残った。夕方、報告書の欄に文字を書いた。爆発を未然に防いだ。書きながら、ペン先が紙を引っかき、手が震えた。署名の自分の名前は、アルファベットの途中でかすれている。部屋の蛍光灯が白く、影は薄かった。

戻ってくる。手の下で骨がふるえる。マーカスはぎゅっと肩を握った。いまは目の前だ。

「聞け。深呼吸だ。イグアナの餌の時間、何時だ?」

「十九時です」

「なら、生きて十九時までいろ」

駐車場の陰から銃口だけがこちらを覗く。マクシムは喉を鳴らし、窓枠に手をかけた。息を吸い、吐く。肩幅に足を開き、膝をやわらかくする。両腕を伸ばして三角形を作り、その三角形に顔を沈めるように狙いを合わせる。教本で見た姿勢。頭が空白に落ち込む前に、足裏で地面を掴む感覚を探す。

「行け」

マクシムは体を少しだけ窓の外へ出した。視界の端で目出し帽が揺れる。彼は息を止め、教わった通りに二発を短く続けて放った。大きな衝撃ではない。だが鋭い。手首のあたりに何かがはぜる。防弾材のない露出した肉のところで、男の手が跳ね上がり、銃口が空に泳いだ。その瞬間、重い銃声の連打が一拍だけ切れる。

マーカスはすぐに散弾を装填した。銃身をわずかに上げ、胸ではなく厚みの継ぎ目を狙う。狩猟用の粒が束になって飛ぶ。距離が詰まっていないぶん、散りの中の何粒かが確実に刺さる場所を選ぶ。撃つ。衝撃で肩の筋が鳴る。男の胴がのけぞるが、防弾材の層がその衝撃を吸ってしまう。二発目。布の合わせ目が裂ける。だが男は歯をむき、怒りの形だけで反撃してくる。痛みを信じていない人間は、怒りの形で動く。

腕時計を見る。まだ三分だ。散弾は空になった。

「弾切れです、弾が」

マクシムの声が薄くなる。彼の視線が下へ落ちる。肩が縮み、肘が膝に乗る。頭が両手に挟まれ、世界が狭くなる。あの狭さを、マーカスは知っている。

「ここで終わりかよ。あと少しで定年だったってのに」

わざと聞こえる大きさでぼやく。嘆きは現実を測る物差しだ。マクシムが顔を上げる。眼の奥に、怒りでも勇敢さでもない、単なる不満の火が点く。生き延びる人間は、たいていそれを持っている。

そのとき、別種の音が混ざった。古い軍用銃の乾いた連打でも、散弾の空気を叩く雷でもない。もっと短く、一定の間隔で、硬く金属を順に叩く音。真っ黒でシャープなシルエットの軍用ライフルが奏でる冷静な音だった。続いて、装甲バンの低い唸り。重さが路面を押し下げる振動が膝にきた。

装甲バンが車列の脇に横付けされ、黒いヘルメットがいくつも飛び出す。彼らの動きは速いのに、雑音がない。短く区切られた射撃が、男たちの手と足を順番に止めていく。怒りの形だけで進んでいた体が、一つずつ現実に固定される。駐車場の空気が、ようやく空気らしい温度に戻る。

マーカスは腕時計を見た。四分三十秒。五分の前で、全てが止まったわけではない。止まらなかったもののいくつかが、地面に横たわっている。

担架が運ばれてくる。白いシーツが被せられ、その端から腕がぶらりと垂れた。日焼けの上に、褪せかけた紺色の紋章。海の兵隊の印。若い頃、胸を張って入れたのだろう。やがて胸より重くなって、皮膚の一部のように馴染んで、いまは布の下で冷えている。

マーカスは黙って、その腕が視界の端を横切るのを見送った。怒りがどこかにあるのはわかっている。怒りの形は憐れみに似る。一瞬、彼は自分がどちらで見ているのかを測りかねた。

装甲バンのエンジンがまだ低く唸っている。マーカスは深く息を吸い、鼻の奥に残る排気と火薬の匂いを外へ押し出した。通りの向こうのドーナツショップの看板がぼんやり光っている。

「行くぞ」

「どこへ」

「コーヒーの続きだ。二杯目はうまい」

マクシムは片手でヘルメットを持ち直して、こくりとうなずく。歩き出す途中、彼がふと口を開く。

「いつもこんな仕事をやってるんですか?」

「あぁ、こんな感じだ。いや、今日は少しマシだったかもな」

ドーナツショップのドアベルが鳴る。店内の甘い匂いの中に、まだ外の粉っぽさが混じる。カウンターの奥で、店員がテレビの音量を下げた。二人の影が床に落ち、丸いテーブルに座る。紙コップがまた温度だけを持っている。

マクシムのスマホが震え、小さな音で画面が光った。ペットの餌の時間だという通知が出る。彼は画面を見下ろして、短く笑った。笑いはまだぎこちないが、声は出た。

「行けるか」

「ええ、十九時には間に合います」

「なら先に送る。道中は安全運転だ。定年までに違反は増やしたくない」

「さっき信号、飛ばしましたよね」

「記憶違いだな」

彼らはコーヒーを飲む。味は相変わらず薄い。だが温度は確かだ。窓の外の曇天は相変わらず膜のままで、時折、その膜のどこかが昼の明るさに薄く透ける。店のテレビは、音のないニュース映像で銀行前の白いシーツを映していた。字幕では、迅速な対応と未然の防止という言葉が並ぶ。言葉はいつも整っている。現場の温度は、いつも手の中だ。

マーカスは紙コップを持った手を見下ろす。指は安定している。署名のときの震えが戻ってくることはない。代わりに、皮膚の下でゆっくりと波打つものがある。怒りかもしれないし、疲労かもしれない。どちらでもいい。どちらであっても、帰り道のハンドルは真っ直ぐに切る。

店を出ると、外気が頬を刺した。無線はまだ忙しく鳴っている。五分は終わったが、別の五分がどこかで始まっている。彼らは歩き、パトカーの横に立つ。ドアの内側に挟まった防弾ベストは、金具の歪みを見せている。即席の板一枚が、五分の重みを受け止めた形跡だ。

マーカスはそれを引き抜き、席に戻した。エンジンをかける直前、彼は短く言った。

「帰るぞ。イグアナが待ってる」

信号は青に変わる。車は静かに出る。曇天の膜は破れない。だからこそ、膜の下で暮らす。カオスは止まらない。だからこそ、日常に戻る。戻るたび、薄いコーヒーに温度があることを確認する。次の五分の前に、できるだけ多く。


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