会社では、「問題を解く人」より「問題を見つける人」の方が希少である。
仕事ができる人というと、
「問題を解決できる人」
をイメージすることが多い。
トラブルが起きた。
売上が落ちた。
顧客からクレームが来た。
それを素早く解決する。
もちろん、これは重要だ。
でも営業、営業企画、事業企画と仕事をしてきて、
最近は少し違うことを思う。
会社で本当に希少なのは、
「まだ問題になっていない問題」
を見つけられる人なのかもしれない。
■ 問題になった瞬間、みんな問題に気づく
例えば、
売上が大きく落ちた。
顧客が大量に離れた。
目標達成が難しくなった。
ここまで来れば、
誰でも「何かがおかしい」と気づく。
会議が開かれて、
原因を分析して、
対策を考える。
でも、本当はその前から何かが起きている。
顧客単価が少しずつ下がっていた。
特定の顧客だけ効果が悪化していた。
営業の動きが少し変わっていた。
現場から同じ相談が増えていた。
一つひとつを見ると、
大した問題には見えない。
だから放置される。
そして数ヶ月後、
「売上が落ちました」
という大きな問題になって現れる。
■ 数字は「答え」ではなく「違和感」を探すために見る
自分も昔は、
数字を見る=結果を確認すること
だと思っていた。
でも事業を見るようになってから、
数字の使い方が少し変わった。
売上がいくらだったかを見るだけではない。
「なんでここだけ動きが違うんだろう」
を見る。
例えば、
全体では問題なさそうなのに、
特定の顧客だけ悪化している。
顧客数は増えているのに、
単価が伸びていない。
施策は実行されているのに、
成果につながっていない。
こういう小さな違和感を拾う。
自分はこれを、
「問題の芽を拾う」
ような感覚で考えている。
■ 現場の違和感も、重要なデータになる
そして問題は、
数字だけに出るとは限らない。
営業から同じ質問が何度も来る。
特定の運用だけミスが多い。
部署間で認識が微妙にズレている。
「これ、誰がやるんだっけ?」
という会話が増える。
一つひとつは小さい。
でも、
同じ違和感が何度も発生しているなら、
その裏に構造的な問題がある可能性がある。
だから自分は、
数字と現場の両方を見ることが大事だと思っている。
■ 問題を解く人は「現在」を見る。問題を見つける人は「未来」を見る。

すでに起きている問題を解く。
これは、
マイナスをゼロに戻す仕事だ。
一方で、
まだ小さい違和感を見つける。
そして、
「このまま行ったら、たぶんここで詰まる」
と考える。
これは、
未来のマイナスを先に消す仕事になる。
場合によっては、
「ここを変えれば、もっと伸びる」
という機会を見つけることもできる。
だから、
問題発見は少し評価されにくい。
問題を解決すると、
「この人が解決した」
と分かる。
でも問題を事前に見つけて潰すと、
何も起きない。
何も起きなかったから、
成果が見えにくい。
それでも、
事業を伸ばす仕事では、
この能力がかなり重要だと思っている。
■ 「何を解くか」を決める人になる
問題解決力はもちろん必要だ。
でも、
会社には問題がいくらでもある。
全部を解くことはできない。
だから、その前に必要なのは、
「今、本当に解くべき問題は何か?」
を決めることだと思う。
問題を解く能力の前に、
問題を見つける能力。
さらに言えば、
たくさんある問題の中から、
「今、解くべき問題」
を選ぶ能力。
事業企画をやるようになって、
自分はここをかなり意識するようになった。
優秀な人が、
たくさんの問題を解決する人だとしたら、
もう一段上には、
「そもそも、何を問題として扱うべきか」
を決める人がいる。
会社では、
答えを出せる人より、
「問いを作れる人」
の方が、
意外と少ないのかもしれない。
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仕事・組織・事業について、
現場で感じた「なんか変だな」を拾って、
自分なりに構造化して書いています。
誰かの正解をそのまま使うのではなく、
自分なりの勝ち筋に変える。
そんな「我流」の仕事論を書いています。

