成長記録 #76|頑張るほど、うまくいかない日がある|順番とタイミングを考える
リハビリをしていると、頑張れば頑張るほど、うまくいかなくなることがある。
最初は、左脚の筋力が落ちているからだと思っていた。
早く戻したい。
だから、自主練をする。
できることを増やして、弱くなった筋肉を鍛える。
それが回復への近道だと思っていた。
ところが、松葉杖で荷重を始めてから、左膝の痛みが続いた。
理学療法士さんと一緒に動きを見直していくと、自主練の中でハムストリングスを使いすぎていたことが分かった。
脚を動かすこと自体はできる。
でも、身体全体のバランスが整っていない状態で、動かせる筋肉を使って動いていた。
その結果、別の場所に負担がかかっていた。
「できる」ことと、「今やっていい」ことは違う。
ここで、リハビリを見る視点が少し変わった。
身体には、使い始める順番がある。
回復を待った方がいいものもある。
逆に、今は動かさないことが回復につながるものもある。
バランスが悪くても、とりあえず動ければいいのであれば、使える筋肉だけを使って進むこともできるのかもしれない。
でも、それでは余計なところに負担がかかる。
遠回りに見えても、全体を整えてから進んだ方が、結果的には効率がいい。
これは、身体だけの話ではない気がした。
仕事で人を育てるときも同じだ。
今は教える時期なのか。
それとも、待つ時期なのか。
本人に合わせて進める時期なのか。
あるいは、まず環境や土台を整える時期なのか。
できる人に、できることをどんどん任せればいいわけでもない。
その人が今どこまで進める状態なのかを見ずに、できる部分だけを使って進めれば、別のところに負担が集まることがある。
身体も組織も、少し似ている。
全体を見て、
「今、自分はどこまでやるのか」
を決める。
順番を考える。
バランスを見る。
タイミングを待つ。
頑張ることそのものが悪いわけではない。
ただ、頑張る前に、
「今は頑張る時期なのか」
を考える必要がある。
今回のリハビリで、そんなことを身体から教えてもらった。
