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育児を想定した女性のキャリア戦略で考えるべきことをまとめてみた

子育てとキャリアの両立は、多くのキャリアパーソンにとって、人生設計における極めて重要なテーマです。

特に女性は男性と比較して、妊娠や出産という身体の変化を伴う分、様々な制約を受けやすい傾向がある中で、どのようにキャリアをデザインしていくのかはよりシビアです。

夫婦でのキャリア戦略を考えていく際にはこちらの記事を参照ください。

この記事では、「子育て」を人生計画に組み込むことを検討している女性が、キャリア戦略を考える際に検討すべき7つの重要な論点を提示します。




🧭 論点1:将来計画の中に「子供」という要素を考えるか?


今回のテーマの出発点となる問いです。

大前提として子供を授かることは「授かり物」であり、計画通りにいかないことも多いです。しかし、人生計画の中で「子育て」を織り込むかどうかは、キャリア戦略に非常に大きな影響を与えます。

  • 検討する場合: キャリア形成において、時間軸、働き方、場所など、あらゆる要素に「出産・子育て」という新しい条件を加味した戦略が必要になります。

  • 検討しない場合: キャリア戦略上、性別による大きな違いは出にくく、個人の志向に基づいた戦略が立てやすくなります。

まず、ここを自分自身の中で明確にすることから始めましょう。


⏰ 論点2:子育てを始めるタイミングはいつ頃を想定するか?


子供を持つことを決めた場合、いつ頃がベストなのかという問いが生じます。

女性は、妊娠・出産・産後の回復において、一定期間の休息を必要とします。この期間は、キャリアの活動に一時的な中断や変化をもたらす要因となり、このタイミングが、復帰後のキャリアに影響を与える可能性があります。

  • 目指すキャリア形成のどのフェーズでこの期間を設定するのが、ご自身の計画に最も合っているか?

  • その期間までに、どれだけの「キャリア資本」を蓄積できるか?

もちろん授かり物なので、明確な時期の時間軸を具体的に引き、逆算して考えることが重要です。


🤝 論点3:パートナーとの役割分担をどう定義するか?(家庭は一つのチーム)


家庭は「子育て」という共同の目標に取り組む一つのチームです。 産後のキャリア形成に充てられる個人の時間は、パートナーとの協力体制によって大きく変わります。

  • 協力体制の例: 子育てを可能な限り半々で行う、または、どちらかが主となり、もう片方が経済的サポートや他の家事等を担うなど。

日本では、役割分担について社会的な固定観念が存在する領域ではありますが、理想のチームの形は、各家庭の価値観や状況に応じて異なります。それぞれの志向を踏まえ、何を目指し、そのためにどう協力し合うのかについて、丁寧な対話を行うことが極めて重要です。

また、産後すぐの役割分担はもちろん、キャリア形成の文脈でいうと1年後保育園に預けて職場復帰をするタイミングにおける役割分担も非常に重要です。

保育園に預けたあと数ヶ月は急な発熱によるお迎え要請や翌日の登園禁止などが頻発します。この際にお迎え対応や自宅での病児保育など可能な体制なのかなど、事前に擦り合わせておくことが重要です。

結婚自体はキャリアに大きな影響を及ぼさないケースが多いが、 子供ができた時点で大きく前提が変わる

📍 論点4:どのような環境で子育てをするのか?(場所とリソース)


子育ての環境は、キャリアの自由度や経済的な計画に深く関わってきます。特に、実家などの両親や親族が近くにいるか否かは、サポートを得ることで可処分時間を増やす上で非常に大きな要素となり得ます。

  • 可処分時間:先ほどの発熱時など、両親などのサポートを得やすい環境であれば、夫婦双方のキャリアに使える時間を増やすことが可能です。

  • 経済的影響: 生活コストが下がることで、経済的な安定のために必要となる収入の目標額が調整でき、結果としてキャリア形成の選択肢が広がる可能性もあります。

特に地方出身で、東京で暮らしているカップルにおいては、パートナーと共に、現在の環境でのキャリア形成の優先順位が高くない場合、「移住」も戦略的な選択肢の一つとして検討する価値があります。

また、もう一つ考えるべきは今後の転勤の可能性です。
どちらかに今後転勤の可能性がある場合、その可能性をライフプランにどう組み込むかは話し合っておくべきです。当然、このタイミングで転勤がない職場への転職を検討される方も多いです。

共働きでのキャリア形成を想定する場合、1歳になったタイミングで保育園に入れて職場復帰を想定する方が多いですが、そうなると生後数ヶ月で保育園見学などいわゆる「保活」が始まります。そこまでに拠点を定めておかないと、保育園入園後に引っ越しをする場合は転居先でまた保育園に入れれるかわからずキャリアが思わぬ形で中断してしまうケースも発生します。

我が家では結婚を前に家族計画シートを作成し、どの時期に何をしてどこに住んでいるのかの具体的なイメージのすり合わせを行いました。

🎯 論点5:産後のキャリア志向をどう再設定する?


出産を経て職場へ復帰する際、「仕事」を人生の中でどう位置づけるのかを再定義することは非常に大切です。


・意欲的にキャリアを築くことを目指す
・家計の安定に貢献しつつ時間的なバランスを取る
・社会との接点を維持することを重視する 
etc..

仕事はあくまでも目的を達成するための手段の一つです。仕事を通じて何を得たいのかを改めて明確にし、その目標の達成のためにはどのような働き方を目指すべきか、戦略的に決めていくことが重要です。

自身の時間を何に変えていきたいのかを再度見直していくことが重要

キャリア志向の整理はこちらの記事も参考にしてみてください。


💪 論点6:残された時間で何に注力するのか?(キャリア資本の蓄積)


キャリアの活動に中断や変化が生じやすい時期を乗り越え、限られた可処分時間の中で必要な成果を得るためには、産前までに培ったキャリア資本を最大限に活用することが求められます。

  • キャリア資本: スキル、スタンス、マインド、ネットワーク、これまでの評価など。

キャリア資本についてはこちらの記事も参考にしてみてください。

論点②で想定した時期から逆算し、残された期間で何をキャリア資本として獲得・強化すべきかを戦略的に考え、行動することが、より重要となります。この戦略的な準備が、復帰後の活動の難易度を大きく左右します。


育児期間は時間に制約を受けやすいため、キャリア資本でレバレッジをかけていくことが重要

🚦 論点7:転職のタイミングは「計画的にかつ柔軟に」


育児休業明けすぐの転職は、強い意志や特定の理由がない限り、新しい環境でのスタートとしては高いハードルが伴う可能性があります。

【育児休業明けすぐの転職における留意点】

  • スケジュールの不安定さ: 特に保育園に入りたての時期は、子供の体調変化による急な休みや、お迎え要請が頻繁に発生し、新しい職場での信頼関係構築が難しい場合があります。

  • 短時間での成果創出: 勝手がわからない新しい職場で、限られた時間の中で質の高い成果を出すことは、より難しくなります。

そのため、転職を検討するのであれば、産前がキャリア戦略上は有利な場合が多いです。ただし、転職後すぐに休業期間に入ると、育児休業明けの状況が上記と同じになるため、「転職後、少なくとも1年程度の期間を経てから休業に入る」という状況を目指すことが望ましいです。

残された期間を考えると時間的余裕がないと感じる方もいらっしゃるでしょう。その場合は、一つの結論に時間をかけるよりも、複数の選択肢を比較検討しながら、現職に残るのか、新たなキャリアに進むのかを柔軟に判断するという姿勢も、時には必要とされます。

新生児期はこのような状態で昼間は常に眠いため、一層仕事のパフォーマンスを上げる難易度は上がります

まとめ:計画的な準備が、未来の選択肢を広げる

子育てとキャリアの両立には、正解がありません。
それぞれの家庭の価値観、状況、そして外部環境によって、最適な形は変わってきます。

しかし、一つだけ確かなことがあります。それは「夫婦で事前に話し合い、計画的に準備すること」が、将来の選択肢を大きく広げるということです。

特にキャリアにおいては、準備に2〜3年かかることもあります。「子どもが生まれてから考えよう」では、間に合わないケースも少なくありません。
※子供が生まれてからの毎日は想像以上にバタバタです。

僕が経営しているXbet株式会社では、ワーキングペアレンツに向けたハグキャリ(https://xbet.co.jp/hugcareer)というサービスを運営しており、ライフイベントを見据えた中長期的なキャリアプランニングの壁打ち相手になることができます。



もし少しでも不安を感じたら、ぜひ一度、お気軽にご相談ください。
あなたとあなたの家族が、より幸せな未来を描くためのお手伝いができれば幸いです!


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