共働き夫婦の「時間戦略」の作り方|育児とキャリアを幸せに両立するために仕事大好き夫婦が実践した超具体の手法論
仕事をバタバタしながら抜け出し、保育園へ。
帰宅後、ご飯を食べさせて、お風呂に入れて、寝かしつけ。
布団の中で背中をトントンしながら、頭の中では「今日返しきれなかったメール」と「明日のプレゼンの資料」がぐるぐる回っている。
――で、気づいたら自分も寝落ちしている。
慌てて5時に起きて仕事をしようとしたら、こんな日に限ってなぜか子どもも一緒に起きてくる。結局何も進まない。
あるいは、リビングで子どもを見ているパートナーの横で、本当は仕事をしたいのにPCを開けない。開いた瞬間に「いいパパ/ママじゃない」と思われそうで、なんとなくその場に居続けてしまう。
共働きのパパママだとこのような経験のある方はかなり多いのではないでしょうか。
以前、パパママとしてのキャリアを作っていく時に考えるべきこと7つという記事を書きました。
今回はその中の論点③、「必要な時間の設計」 の、超具体的な実践編です。(この記事を読んでいない方でも、この記事単体で読める構成になっているのでご安心ください!)
先に見せてしまいますが、我が家では子供が産まれると同時にこんなシフト表を作って夫婦で真面目に運用していました。友人に見せると爆笑されるんですが、仕事好きはもちろんそうじゃない方にも心からお勧めできる施策です。

記事の最後にこちらの雛形プレゼントします。
この記事は、この育児の時間割作成も含めて、仕事大好き人間の僕と妻が育児とキャリアを両立させるべく、そしてその中で良好な夫婦関係を維持すべく本気で考えた超具体の方法論についてまとめたものです。
これらを本気で運用した結果、僕も妻も自分の会社を経営しながら子供たちととっても幸せな時間を過ごすことができているし、なんと喧嘩も一度もしたことがありません。そしてこの方法論はかなり再現性も高いと思っています。
今まさに育児とキャリアの両立に取り組んでいるパパママ達には是非読んで実践してみて欲しいのですが、これからパパママになる可能性のあるプレパパママにも是非とも是非とも読んでほしいと思っています。これから何が起こるのかを知っているかどうかで、打てる手の数がまったく変わってくるからです。

超大作で1万字近い記事になってしまいましたが、是非最後までお付き合いください。そしてよかったらパートナーの方にもシェアして一緒に今後についてお話しするきっかけになれば幸いです。
子供ができると夫婦の時間は「共有財産」になる
子供が産まれて起こる最大の変化は、時間の捉え方です。
独身や夫婦二人だけの時期、時間は「個人の資本」でした。しかし子どもが生まれた瞬間、夫婦の時間は「家族の共有財産」に変わります。そして育児という、中断できないかつ難易度激高の共同プロジェクトが始まります。
このとき考えるべき問いは、シンプルにこの3つに集約されます。
お互いが目指すキャリア、作りたい実績のために、仕事に使う時間をどう捻出するか
お互いにとって心地よい、目指したい育児の体制はどんな形か
その2つを夫婦間で共通認識として、どのように夫婦の「時間戦略」に落とし込むか
そして時間戦略を実際に機能させるために必要なのが、夫婦のルールを決めることです。

ルールは、人を自由にする
「夫婦でルールを決める」と聞くと、窮屈な感じがするかもしれません。 契約書みたいで冷たい、とか。愛がないんじゃないか、とか。
僕はまったく逆だと思っています。ルールは人を自由にします。
曖昧さがハレーションを生む
「どこまでやるべきか」「いま離れていいのか」が決まっていないと、その都度お互いの感覚で判断することになる。当然夫婦といえど感覚は人によって違うので、必ずズレが生まれます。そのズレが積み重なっていくと、「なんでやってくれないの」「そんなの言われてない」というハレーションになる。
ここで起きているのは、曖昧な領域が残っていることが原因です。にもかかわらず、責任の所在は「相手の人格」に向かってしまう。「気が利かない人」「思いやりがない人」という話になってしまう。
ルールがあると、「ルールのせい」にできる
事前に「これでいこう」と合意したことをルールにしておくと、何か問題が起きたときに、原因を お互いの人格ではなく、ルールのせい にできます。
すると話し合いの方向性が変わります。 「あなたが悪い」ではなく、「どうルールを改変すれば、お互いが気持ちよく過ごせるか」 になる。
この本当に効果ばつぐんで、我が家は結婚してから(もっと言うと付き合っていた頃から)喧嘩をしたことがありません。もともとの相性もあるとは思いますが、この「ルールづくり」の作用が大きいと思っています。
例えるなら張り込み中の警官
わかりやすい例えとして、刑事ドラマでよく見る張り込みの話をします。
刑事二人で、犯人が出てくるのを車の中で待っている。ここにルールがなかったらどうなるか。
二人ともずっと窓の外を見続けることになります。どちらも寝られない。疲れたら都度お互いに了承を取って休憩するので、いつ休めるかの見通しが立たない。ご飯を食べに行くのも気まずい。結果、二人とも疲弊して、肝心の瞬間に集中力が切れています。
一方、あらかじめルールを決めておくとどうなるか。
「右は相方が見てくれているから、俺は左だけ集中して見ておけば良い」
「交代まであと1時間あるから、それまでにシャワー浴びてこよう」
役割分担が明確だと目の前の仕事に集中できるし、先の見通しが立つから、休めるし、息抜きもできる。だから、いざという時に力が出る。
育児も、まったく同じ構造だと思っています。
そして重要なのは、ルールを決めると、ルール以外の領域はすべて自由になるということ。 自分自身の自由が欲しければ、まず夫婦間のルールをちゃんと決めることが最短距離です。

濱上家の具体的なTips
ここからは、実際に我が家でやってきたことを具体的に共有します。
Tips①:まずはネントレ(ジーナ式)
すべての土台は、子どもの睡眠時間を固定することでした。
そこでいきついたのは「寝かしつけトレーニング」いわゆる「ネントレ」です。
ネントレにも様々な手法がありますが、我が家は第一子からジーナ式を採用しました。ジーナ式の是非についてはいろいろな意見がありますし、合う合わないもあると思うので、是非色んな手段を検討してみてください。
ジーナ式について解説した記事はたくさんあるので、詳細の解説はそちらに譲るとして、簡単にだけ説明しておくと、
赤ちゃんの体内時計を整え、生活リズムを作るべく、
・月齢ごとに睡眠時間をコントロール
・毎日決まった時間に寝かせ、決まった時間に起こす
・寝る時間を認識してもらうために部屋を真っ暗に。ベビーベッドで1人で寝かす
みたいなことをやるネントレ手法です。
実際にうちは息子2人をジーナ式で育てましたが、効果は絶大でした。
・寝かしつけが不要に
・早々に夜通し寝るようになる
・授乳や寝る時間が決まっているので、なぜ赤ちゃんが泣いているのかがわかる(腹減った/眠いはほぼわかる)
では、なぜ最初にネントレなのか。理由はシンプルで、子どもの睡眠時間が決まらないと、時間戦略が組めないからです。
子供が何時に寝て何時に起きるかがわからない状態では、「この時間は仕事に使える」という設計ができません。
Tips②:時間ごとに「責任者」を決める
睡眠時間が決まったら、次にやったのは 時間ごとの責任者を決めること です。
ルールはこれだけ。
その時間の責任者が、子どもを見る
責任者じゃない方は、その時間を自由に使っていい
「自由に使っていい」は、文字通りの意味です。責任者じゃない方は飲みに行ってもいいし、仕事をしてもいい。もちろん、子どもを見たければ一緒に見てもいい。それは義務ではなく、選択肢という扱いにしました。
どちらか、もしくは両方が仕事をしている夫婦においても考え方は同じです。仕事の時間が固定であればブロックの調整を行い、作った時間割の中でどちらがこの時間を持つのかを決める。これだけです。
Tips③:夜間はシフト制にする
夜も同じ考え方で、シフト制を組みました。
「この日はパパが夜泣き対応でママは別室で寝る」という形で、夜通し寝る担当と夜泣きと戦う担当を日ごとに決める。パパでも夜担当ができるように、我が家は早々にミルク育児にしました。完母(母乳のみで育てる)育児だと夜間授乳はママしかできないので、ここは夫婦間の話し合いになると思います。
特に生後半年以内の赤ちゃんは夜中に何度も起きます。その度に夫婦そろって起きていると、確実に共倒れします。 だから、片方が戦って片方はちゃんと寝る。
たまに「夜中に一緒に起きてくれる旦那が神です」という話を耳にしますが、僕は逆のイメージを持っています。これは声を大にして言いたい。
本当の神旦那は、夜間授乳を一人で引き受けて、嫁を朝まで寝かせる男
同時に起きることで増えるのは、感謝と疲労だけです。
翌日の戦力が半分になるだけなら、交代制にした方が家庭としての総パフォーマンスは確実に上がります。

「その場を離れられない」問題を、ルールで解く
夫婦の時間戦略で一番難しいのは、実は分担の割合ではないと思っています。
難しいのは、本来1人で担える育児タスクなのに、その場を離れることでパートナーから「冷たい人」だと見られてしまうんじゃないかという恐怖です。
本当は仕事をしたい。明日の資料がまだ出来上がっていない。
でも、なんとなくその場に居続けなければいけない気がする。
結果として、育児にも100%集中していないし、仕事も進んでいない時間が生まれます。誰も得をしていません。
これも、時間のルールを作ることで解決できます。
責任者が見る
責任者じゃない方は自由にしていい
シンプルです。このルールの下で動いていれば、責任者じゃない方がその場を離れること自体は、まったく冷たいことではありません。
「一旦この場離れていい?」と毎回確認するのではなく、最初から離れていい設計にしておく。 これがルール化の本質だと思っています。
ネントレの最大のリターンは「寝かしつけ不要」
ちょっと話が戻りますが、我が家がネントレで得た最大のリターンは、実は睡眠時間の固定そのものではなく、寝かしつけが不要になったことでした。
我が家の子どもは二人とも、寝かしつけ不要でした。
時間になったらベビーベッドに置く。それだけで、一人で勝手に寝ます。
上の子は2歳半くらいのタイミングで「夜に一人で寝るのが寂しい」という感覚が生まれたため、夫婦どちらかが寝かしつけをする体制に移行しました。でも、そこまでの約2年半、寝かしつけ不要によって生まれた時間は、単純計算で1日約2時間×900日=1800時間(75日分!)です。
働きながら育児をするパパママにとって、夜のこの時間は本当に大きな分岐点です。
寝かしつけから戻ってこられるかどうか
一緒に寝落ちして、早起きして仕事をするか
でも早起きしたときに子どもも一緒に起きてきたら、結局仕事にならない
このジレンマから2年半解放されていたことは、キャリア形成において明確なアドバンテージでした。

実際のシフト表を公開します
というわけで、我が家が実際に使っていたシフト表です。
このAとBを交互に夫婦で分担していました。

記事の最後にこちらの雛形プレゼントします。
ポイントをいくつか補足します。
一番左にネントレによって固定化した赤ちゃんの1日のスケジュール
1日を5ブロックに分割し責任者を決める(朝の起床〜朝寝/午前中/昼寝帯/夕方/夜〜就寝後)
責任者じゃないブロックの時間の使い方は自由
お風呂やご飯準備など、一部は 「共同作業」 として置いておく
僕は次の動きがわかるようにこれをスマホの待ち受けにしていたので、友人からよく爆笑されました。「会社じゃん」と言われたこともあります。 でもあながち間違ってなくて、夫婦も会社と同じく同じミッションを目指す立派なチームです。僕たち夫婦はこれを大真面目でやっていましたし、毎月戦略会議を開いて、翌月のシフトを作ってお互いに共有していました。
会議の中身は、こんな感じです。
「来月から再来月は外部での登壇が増えるから、この時間はどうしても仕事に使わせてほしい」 「じゃあシフトのこことここを入れ替えよう」
「来月からもう2時間も昼寝しないらしいよ」「ほな、ブロックの切り替え時間を30分ずらして自由時間の調整しよう」
ちなみに、子どもが小さいうちは月1での時間割見直しを強くおすすめします。 月齢ごとにお昼寝の回数や長さが変わり、夜の体制も変わります。先月のシフトが今月はもう成立しない、というのは日常的に起きます。ルールは「決めて終わり」ではなく、運用してチューニングするものです。

月1の「夫婦戦略会議」と、年2回の家族合宿
夫婦のルールは、目指したい家庭の方向性に沿って設定すべきものです。
そして、そこにはそれぞれのキャリアの方針が大きく関わってきます。
でもキャリアの方針は一度決めたら終わりではなく、時間と共に高い確率で変わっていきます。
なので、できれば月に1回、難しくても3ヶ月に1回は、夫婦の戦略会議を開くことをおすすめしています。
やることは、この流れです。
いまの現状(お互いの仕事・体調・気持ち)を共有する
これから目指していきたい未来を共有する
それを踏まえて、お互いの時間戦略を作る
ルールとスケジュール(シフト)に落とし込む
誕生日旅行を「家族合宿」にする
毎月の家族会議は短期の方針の共有が中心になるので、我が家ではもう少し中長期の話をする場として、年2回の家族合宿を設けていました。
僕の誕生日と妻の誕生日が半年ずれているので、お互いに誕生日プレゼントとして旅行を贈り合い、それを「家族合宿」と称して、この時間に充てていました。(子どもができてからは、旅行に行ってもなかなかその時間が取れないのが実情ですが……)
その中で、中長期の個人としての方針を共有し合い、そこに紐づく家庭の方針と、時間戦略の見直しを図る。そして旅行が終わったら、それを日常に落とし込んで、翌日からまたスタートする。
ここの具体論もガッツリ話ができるので、また別で記事にします。(26.08追記→記事作りました!)

夫婦は「家族というチーム」の共同経営者
夫婦は家族というチームの共同経営者だと思っています。
だから、お互いがどうしていきたいのか、そのために家族というチームをどう動かしていきたいのかについては、共通認識を取るべきです。
ここで一つだけ、強く言いたいことがあります。
戦略設計の段階で「我慢」が入ってしまうと、かなり厳しくなります。
その場では合意したように見えても、我慢の上に立った合意は必ずどこかで崩れます。時間はトレードオフなので、当然どちらかが譲る場面も出てきます。それでも、トレードオフになるケースにおいても、お互いにちゃんと落とし所を作るプロセスを飛ばしてはいけない。「言わなかったこと」は、後から必ず利子付きで戻ってきます。
余談ですが、僕は普段プロコーチの仕事もしており、多くの方の目標設計やキャリア戦略に伴走します。通常は1対1のコーチングがメインですが、やっていくうちにご家族をお持ちの方は1人で意思決定しても動けないケースがあるという課題に直面しました。
海外でチャレンジしたくても、現実問題として日本で働いているパートナーの方のキャリアはどうする?などです。
そこでチームコーチングと呼ばれる1対nのコーチングの領域も学び、対応できるようにしました。通常は会社の部署間の衝突や、M&A後の統合プロセスに入っていくようなコーチングです。
そのスキルを使って、「夫婦というチーム」にコーチとして入り、二人の間で良いコミュニケーションが取れる状態に持っていく支援もしています。自分の家庭で散々やってきたことが、そのまま仕事になっているのは不思議な感覚です。

拠点を移すという打ち手
夫婦として働く時間をより作るために、我が家は 拠点も移しました。東京から大阪への移住です。
これによって、妻側のご両親の力を借りられるようになったことは、非常に大きなインパクトがありました。
今でも僕や妻が東京への出張が入ることはありますが、その時には子どもたちと妻の実家にお邪魔し、大変お世話になっています。
拠点の設計は、前回の記事の論点⑤でも書いた通り、時間のリミッターを外す打ち手としても有効です。夫婦二人だけで抱えられる時間の上限は、どうしても決まっています。両親、保育園、学童、ベビーシッター。使えるリソースを増やすと、設計の自由度が一段上がります。

短期・中期・長期の家族計画を、夫婦で設計する
ここからはプレパパママにも強く関わる話です。
子供を持つ選択をした場合、キャリアにおいて妊娠出産を担う女性側は物理的にどうしても産休・育休を取る必要が出てきます。 これを加味するとキャリアの考え方は短期だけでは成立しません。中期で考える必要が出てきます。当然それを一番近くで支える男性も同じです。
例えば、転職してすぐに産育休に入ると、復帰後のキャリア形成が非常に難しくなるケースがあります。 まだ職場での実績も人間関係もスキル形成もできていない状態で1年近く現場を離れると、戻ってきたときに任せてもらえる仕事の幅が狭くなりやすいのが実情です。また、産休に入る前でも、妊娠している期間は体調も安定しないため、その期間は本来のパフォーマンスで仕事ができない可能性が十分あります。
なので本来は、妊娠を想定している1年以上前には転職などを済ませ、職場における人間関係や「信頼残高」を作ったり、スキルを高めて短い業務時間でも成果を上げられる状態を実現しておく必要があります。(子供は授かりものなので正確に逆算することは不可能ですが、ちゃんと想定して準備をすることは間違いなく必要です。)
もし現職での産育休を想定していない場合だと、逆算するとこうなります。
仮に 30歳で出産 を考えている場合 → 妊娠の1年以上前に転職を完了しておきたい → 遅くとも28歳ごろには転職を済ませておく 必要がある→転職活動は軸の整理〜選考準備〜選考〜現職の引き継ぎ等を考えると早くても3ヶ月、じっくりやると半年前後はかかる→27歳くらいには転職を考えておく必要がある?
つまり、プレパパママにとって、これは「そのとき考えればいい問題」ではなく、いますぐ考えるべき問題です。
そしてこれを、個人ごとに考えるのではなく、夫婦としてどう考えているかをちゃんと言語化して、一緒にデザインしていく必要があります。
プレパパママのキャリアの準備についてはこちらを参考に。(女性向けの記事ですが男性にもぜひ読んで欲しいです)
できるなら、旦那側も育休を取ってほしい
最後に、これは僕の個人的な、でも強い意見です。
取れる状況にあるなら、旦那側も育休を取ってほしい。
この育児の立ち上げ時期に共に戦うかどうかは、その後の育児における当事者意識の持ち方や、育児スタンスそのものを決めていく上で、非常に重要だと思っています。
育休取得は育児のオープニングスタッフの権利
イメージとしては、オープニングスタッフに近いと思っています。
お店の立ち上げからいるメンバーと、オープンして1年経ってから入ってきたメンバー。同じ仕事をしていても、経験の差も、意識の差も、かなり大きく出ます。オープニングメンバーは「なぜこの運用になっているか」を知っているし、そもそも自分が決めた側なので。
ここで育休を取らず、仕事をしながらの関与になってしまうと、基本的には 奥様側がほとんどを決めていくスタンス になりがちです。そして旦那は仕事の合間でスポットで手伝う形になる。
問題は、スポット参戦だと 全体のコンテキストを把握できない ことです。だから毎回毎回、奥様に聞く必要が出てきます。
これは、タイミーで入ったバイトが自発的に全部動くのは無理、という話と同じだと思っています。悪意があるわけではない。手伝う気持ちはある。
でも、どこに食器があるかもわからないし、普段どうやっているのかもわからない。だから指示を待つしかないし、都度聞くしかない。
聞かれる側は、「またか、、(ため息)」となるし、当然クオリティも自分の方が高いので、結局「自分でやった方が早い」となる。ここから抜け出すのはかなり大変です。
そして何より、子供は圧倒的に可愛い
戦略の話をずっとしてきましたが、最後にこれだけは書かせてください。
子どもは、圧倒的に可愛いし、愛おしいし、尊い。
一瞬一瞬が愛おしくてたまらない。
そしてその一瞬一瞬が本当に一瞬で過ぎ去っていく。
人生の中で育児にちゃんと向き合う時間を作れたことは、動物としての本能的な喜びを感じる体験でした。

僕はもともと完全な仕事人間で、新卒の頃から朝から深夜まで、週末も何かしらの仕事をしていましたし、仕事こそが人生だと思っていました。(今でも思っている節はあります)でも育児を通じて、それとはまったく別の種類のかけがえのない幸せがあることを知りました。
このバランスの取り方は難しい。
正直、仕事にフルベットできる友人を羨ましいと思ったこともありました。でも、子供たちなしの人生は考えられないくらい僕の人生は幸せです。
結局育児とキャリアの両立に一般解はなく、それぞれの家庭ごとに正解に近い仮説を積み上げながらチューニングしていくしかないと思うんです。
だから、その両方をちゃんと大切にできるように、ちゃんと設計する必要がある。
無設計のまま突入して、二人とも睡眠不足で、仕事も進まず、お互いを責め合っていたら、この喜びを味わう余白はなかったと思います。
まとめ
長くなったので、要点を整理します。
子どもが生まれると、夫婦の時間は「共有財産」になる。 個人の采配から、家族の資源配分に変わる
お互いのキャリアの目標と、目指したい育児の体制の合意を取り、時間戦略に落とす
ルールは人を自由にする。 曖昧な領域が、ハレーションと喧嘩の温床になる
時間ごとに責任者を決め、責任者じゃない方は自由にしていいとする
夜間はシフト制。 共倒れは最大のリスク
子どもの睡眠時間を固定することが、すべての土台になる
月1で戦略会議を開き、シフトをチューニングする
拠点や両親の協力で、時間のリミッターを外す
産育休を見据えると、転職などの意思決定は数年前から逆算が必要
立ち上げ期に共に戦うかどうかが、その後の当事者意識を決める
最後に大切なことなのでもう一度。
夫婦は家庭運営の共同経営者です。
育児とキャリアの両立を図っていく大前提として、家族としてのチーム方針をお互いに話し合って合意しておく必要があります。
もしお互い言葉にせず、なんとなくでここまできたなら、是非これを機に話し合ってみてください。
相談したい方へ
僕が経営しているXbet株式会社では、働くパパママに向けた ハグキャリというサービスを運営しています。
ライフイベントを見据えた中長期のキャリアプランニングについて、壁打ち相手・伴走パートナーとして関わっています。「そもそも自分たちが何を決めるべきかがわからない」という段階からで大丈夫です。
また、前述の通り 夫婦というチームへのチームコーチング も対応しています。「二人だけで話すとどうしても感情的になってしまう」という場合は、第三者を入れるのが有効なケースも多いです。
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