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もう、良いものに変換し続けなくていいーー違和感を意味で上書きせず、自分の生命をどこへ使うのかを選ぶ

I no longer need to turn everything into something good.

🌿 私はずっと、「良く捉えよう」としていた


前回までで、受け入れることと、近くに置くことは違うのだと書いた。

過去に意味があったことと、それを未来へ連れていくことは同じではない。

その出来事によって見えたものがあったとしても、
その人やその関係を、これからも自分の近くに置き続ける必要はない。

そこまで整理したときに、もう一つ見えてきたものがあった。

私はかなり長い間、相手や出来事を良く捉えようとしていたのだと思う。

嫌な感覚がある。
違和感がある。
本当は少し無理だと感じている。

でも、その感覚だけで終わらせずに、できるだけ大きな視点から見ようとしてきた。

この人にも良いところがある。
この出来事にも意味がある。
私に必要だったのかもしれない。
何かを見せてくれているのかもしれない。
自分の中の古い反応が出ているだけなのかもしれない。

そうやって、すぐに拒絶せず、深く見にいこうとしてきた。

それは、必ずしも悪いことではなかった。

そのおかげで見えたものもたくさんある。

怒りや嫌悪だけで終わらせずに、構造まで見にいく力も育った。

相手の表面ではなく、自分の中で何が反応しているのかを見る習慣もついた。

出来事を素材にして、自分の理解や創造へつなげる力も、たぶんその中で育ってきた。

でも同時に、そこには一つの副作用があった。

良く捉えようとするほど、自分の最初の感覚が後回しになる。

本当は、もうわかっている。
本当は、無理だと感じている。
本当は、近くに置きたくない。
本当は、その人とこれ以上深く関わりたいとは思っていない。

そういう感覚があっても、意味づけによって上書きしてしまう。

今回終わったのは、相手を理解することではなかった。
出来事の意味を見ることでもなかった。

そうではなく、
自分の感覚を曲げてまで、良く捉え続けること。

それが、もう終わったのだと思う。

良く捉える力は、確かに私を深くしてくれた。

けれどいつの間にか、その力は、自分の最初の違和感を後回しにする理由にもなっていた。


🌊本当は、ずっとわかっていた


ここで、自分の身体感覚へ戻ってみる。

今回の件で一番大きかったのは、
本当は、ずっとわかっていた
という感覚だった。

誰かに指摘されなければわからなかったわけではない。
外側から判断をもらうまで、見えていなかったわけでもない。

もっと前から、身体は反応していた。

違和感もあった。
気持ち悪さもあった。
近づけたくない感覚もあった。

それでも私は、それをすぐに最終判断にはしなかった。

なぜ、こんなふうに感じるのか。
この反応はどこから来ているのか。
相手の何に引っかかっているのか。
これは自分の投影なのか。
昔のパターンが動いているのか。
それとも、今この現実に対して正確に反応しているのか。

そうやって、ずっと掘ってきた。

それ自体は、とても私らしいやり方だったと思う。

すぐに嫌悪だけで終わらせず、納得するまで見る。
反応の奥にある構造を見る。
相手をどうこうする前に、自分の中で何が起きているのかを確かめる。

その結果、今回も大きなものが見えた。

抵抗を創造の起動装置にしていたこと。
人の可能性を閉じさせないために、自分の大きさを調整していた小さな女王のこと。
そして、役割も関係も外した先にあった静謐のこと。

ここまで見にいったからこそ、自分の創造の仕組みがかなり深いところで変わった。

でも、最後に残った答えは、とても単純だった。

無理なものは、無理。

その感覚は、最初からあった。

意味づけを重ねたあとに、ようやく認められるものではなかった。

身体は、もっと早く知っていた。

頭が納得するより先に、
構造が見えるより先に、
きれいな意味へ変換するより先に、
私にとって、それは近くに置くものではないとわかっていた。

私はわかっていなかったのではなかった。
わかった上で、納得するために深く見にいったのだと思う。

納得するために深く見にいっただけで、
身体は最初から、自分にとって無理なものを知っていた。


👑 良く捉えることより、リソースをどこへ使うかを見る


ここで、女王視点へ戻る。

これまでの私は、違和感がある相手や出来事に対しても、かなり多くの思考を使ってきた。

なぜ、私はこう感じるのか。
この人は、私の人生の中でどんな役割を担っているのか。
ここから何を見ればいいのか。
この出来事を、どう創造へ変えられるのか。

それを問い続けることで、確かに得たものはある。
表面的な好き嫌いだけで終わらせなかったからこそ、見えた構造もあった。
自分の古い仕組みに気づくこともできた。
抵抗を起動装置にしていたことも、小さな女王の契約も、静謐も、そこから見えてきた。

だから、深く見る力そのものを否定したいわけではない。

ただ、これから先も同じように、そこへリソースを使い続ける必要があるのか。

ここで、問いが変わった。

この人を良く捉えられるか。
理解できるか。
意味づけられるか。
創造の素材に変えられるか。

ではなく、
そこに、私の生命を使うのか。
時間を使うのか。
思考を使うのか。
創造性を使うのか。
信用を使うのか。
エネルギーを使うのか。

女王として見ると、これは単なる好き嫌いの問題ではなかった。

自分の世界の設計の問題だった。

私はこれから何をつくるのか。
誰とつくるのか。
何に時間を割くのか。
何には割かないのか。
どこに中心資源を置くのか。

その基準で見ると、
良く捉えれば関われる
ということは、もう十分な理由にはならなかった。

良く捉えることはできる。
意味を見出すこともできる。
その人が担っていた役割を理解することもできる。

でも、だからといって、そこにこれからの自分の資源を投じる必要はないのだ。

私の時間も、思考も、創造性も、信用も、エネルギーも、無限ではない。

それらは、自分が本当に創りたい世界のために使っていい。

そう思ったとき、ようやく違和感を持ったまま進まないという選択が、単なる感情ではなく、設計になった。

問いは「この人を良く捉えられるか」ではなくなった。
私の時間、思考、創造性、信用、エネルギーを、そこへ使うのか。
女王として見るべきなのは、そこだった。


🤍 もう、良いものに変換し続けなくていい


静謐は、出来事をそのまま受け取ることができる。

あれも、この世界で体験した一つのプレイだった。
そう置いておくことができる。

だからこそ、もう良いものに変換し続けなくていいのだと腑に落ちた。

嫌だったものを、ありがたいものにしなくていい。
無理だったものを、必要だったからといって近くに置き続けなくていい。
不快だった感覚を、自分の未熟さとして処理しなくていい。
自分の違和感を、もっと深い意味で包み込んで消さなくていい。

起きたことは、起きた。
見えたものは、見えた。
得たものは、得た。
そして、もう持っていかないものは、持っていかない。

それでよかったのだ。

良く捉えられることと、これからも関わることは違う。
意味が見出せることと、未来に配置することは違う。
その出来事によって自分が変わったことと、それをこれからも大切にし続けることは違う。

私はもう、すべてを美しい物語に変換し続けなくていい。

これは、否定ではなかった。
ただ、受け取ったものを受け取り終えるということだった。

そして、この「良く捉えようとすること」が終わったあとに、残った感覚があった。

私は結局、自分で確かめるまで納得しない人間なのだ、ということ。

誰かが「それは違う」と言っても、それだけでは終わらない。

誰かが「やめた方がいい」と言っても、それだけでは納得しない。

外側から見れば、十分答えが出ているように見えることでも、
自分の身体で見て、自分の経験で確かめて、自分で納得したときに、初めて終わる。

それは、人から散々言われてきた頑固さでもあると思う。

でも同時に、自分という身体を通して世界を確かめている、ということでもあった。

私は、他人の答えを採用するためにここにいるのではない。

自分という存在を通して、この世界を体験し、確かめ、そこから何を創るのかを見るためにここにいる。

だから、時間がかかったことも、遠回りだったことも、無駄ではなかった。

私は私のやり方で、最後まで確かめていた。

そして、確かめ終えたものは、もう良いものに変換し続けなくていい。

起きたことは受け取り、得たものは持ち帰り、
その上で、自分の生命や資源をどこへ使うのかを選んでいい。



人は、何かに抵抗し続けなくても、
困難によって追い込まれなくても、
自分の生命力から現実を創っていくことができる。

Harmoniousが扱っているのは、
誰かに救ってもらうための方法ではなく、
自分の正位置へ戻り、
自分という素材を使って、この世界をどう生き、何を創るかということ。

身体も、欲も、感情も、才能も、これまでの経験も。
すべてを生命の素材として、自分の人生へ通していく。

抵抗するためではなく、創造するために生きたい人へ。

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