【シリーズ最終回】私は、自分で確かめるために「私」を生きているーー誰かの答えではなく、この身体と感覚を通して世界を体験する
I live as myself to discover what only I can know.
🌿 私は、誰かの答えでは終われない
前回、「良く捉えよう」とすることが終わったと書いた。
違和感のあるものを、無理に良いものへ変換し続けなくていい。
起きたことは受け取り、得たものは持ち帰り、
その上で、自分の生命をどこへ使うのかを選んでいい。
そこまで来たときに、最後に一つ残った感覚があった。
私は結局、自分で確かめるまで納得しない人間なのだということ。
誰かが、
「それは違うよ」
と言っても、それだけでは終わらない。
誰かが、
「やめた方がいいよ」
と言っても、それだけでは納得しない。
誰かが先に答えを出してくれていても、
それを聞いただけでは、私の中では体験が完了しない。
自分の身体で見て、
自分の感覚で触れて、
自分の経験としてそこを通ったときに、
初めて、
ああ、そういうことだったのか。
と終わる。
これは、外から見れば遠回りに見えることもあると思う。
もっと早く判断できたのに。
最初から分かっていたのに。
人の言うことを聞けばよかったのに。
そう見えることもあるかもしれない。
でも、私にとっては、
人の答えをそのまま採用することと、
自分で確かめて納得することは、
まったく別のものだった。
他人の答えは、参考資料にはなる。
視点にもなる。
警告にもなる。
ヒントにもなる。
でも、それはあくまで、その人の場所から見えた答えだった。
私の身体を通っていない。
私の感覚を通っていない。
私の人生の中で、まだ体験として完了していない。
だから私は、たぶん自分で見にいくのだ。
納得するまで確かめる。
その結果、時間がかかることもある。
遠回りに見えることもある。
でも私には、私の身体を通してわかる必要がある。
私は、誰かの答えをそのまま採用するために生きているのではなかった。
自分の身体と感覚を通して確かめたときに、初めて体験が完了する人間だった。
🏹 遠回りではなく、「自分で確かめる」という体験だった
ここで、自分に対して、
なぜもっと早くやめなかったのか
とは思わないようにしたい。
時間がかかったことを、失敗として処理しなくていい。
最初からわかっていたのに、どうしてこんなに見続けたのか。
もっと早く判断できたはずなのに、どうしてそこに意識を使い続けたのか。
そう責めることもできるのかもしれない。
でも、その間、私はただ迷っていたわけではなかった。
相手を見ていた。
自分の反応を見ていた。
違和感を見ていた。
怒りも見ていた。
気持ち悪さも見ていた。
どうにか良く捉えようとする自分も見ていた。
意味づけようとする癖も見ていた。
そして、その奥で動いていた抵抗も見ていた。
そこから、抵抗を創造の起動装置にしていた自分の仕組みが見えた。
小さな女王が結んでいた契約も見えた。
静謐という場所も見えた。
受け入れることと、選ぶことは違うのだと分かった。
良く捉え続けなくていい、というところまで来た。
そう考えると、この時間はただの遠回りではなかった。
私は、自分の人生を使って、ひとつの構造を確かめていたのだと思う。
誰かに言われて終えるのではなく、
自分の体験として、最後まで見届ける必要があった。
これは違う。
これは無理。
これはもう持っていかない。
そういう結論を、頭だけで決めるのではなく、身体と経験の中で確かめていた。
だから、もっと早く気づけばよかった、ではなかった。
気づかなかったのでもない。
私は、気づいていた。
でも、その気づきが自分の中でどこまで本当なのかを、最後まで確かめていた。
自分の納得が、どこで完了するのかを見ていた。
そして完了したものは、もう引き延ばさなくていい。
時間がかかったのは、わかっていなかったからではなかった。
私は、自分の人生を使って、その構造を最後まで確かめていた。
🪞 私は、「奈緒」というアバターを着て世界を確かめている
前に書いた静謐の場所から見ると、私は役割そのものではなかった。
妻でもない。
仕事をする私でもない。
創業者でもない。
女王でもない。
誰かとの関係によって定義される私でもない。
そのさらに奥には、
ただ在る主体
がいた。
でも、その主体がこの世界へ参加するときには、身体がある。
性格がある。
好みがある。
感受性がある。
欲がある。
美意識がある。
頑固さもある。
速さもある。
違和感もある。
私は、それらを持った「奈緒」という存在として、この世界を体験している。
だからこれは、単に高い視点からすべてを眺めるという話ではない。
静謐として、
「あれも一つのプレイだった」
と受け取ることはできる。
でも同時に、私は奈緒という身体を通して、
現実の中で具体的に感じている。
好きだと思う。
無理だと思う。
惹かれる。
違和感を持つ。
気持ち悪いと感じる。
美しいと思う。
欲しいと思う。
近づきたいと思う。
もう離れようと思う。
その一つひとつが、この世界への参加になっている。
私は、抽象的な正解を知るためだけにここにいるのではない。
この身体、この感性、この人生を通して、
世界がどう見えるのかを確かめている。
同じ出来事でも、誰の身体を通るかによって、見えるものは変わる。
同じ人に出会っても、誰が出会うかによって、受け取るものは違う。
だから、他人の答えだけでは終われない。
他人の人生で出た答えは、私の体験そのものではないから。
それは参考になる。
助けにもなる。
時には、かなり正確なヒントにもなる。
でも最後は、奈緒というアバターを着ている私が、この身体で感じ、この現実の中で確かめる必要がある。
私は、誰でもない抽象的な存在として世界を見ているのではない。
この名前、この身体、この感性、この速度を持って、
今ここで世界に参加している。
私は「奈緒」という身体と感性を通して、この世界を確かめている。
だから他人の答えは参考にはなっても、私の体験そのものにはならなかった。
🌸 抵抗ではなく、生命力から世界を創る
最初は、一つの苛立ちから始まった。
なぜ、この人にこんなに反応するのか。
なぜ、この出来事が自分の現実に置かれているのか。
ただそれを見ようとしただけだった。
でも、そこを辿っていくうちに、
私は自分の創造の仕組みそのものを見ることになった。
抵抗があると、私は力を発揮する。
違和感があると、構造を見にいく。
怒りや不快感があると、それを燃料にして、何かを創造へ変えようとする。
長い間、私は抵抗を創造の起動装置にしていたのだと思う。
でも、それはもう唯一の入口ではなかった。
小さな女王は、人の可能性を信じるために、自分を小さくし続けなくてよくなった。
静謐は、役割よりも奥で、ただ在っていた。
世界は、修行の場というより、さまざまな素材を体験し、そこから何かを創るフィールドのように見えた。
受け入れることと、選ぶことは矛盾しなかった。
良く捉え続けなくても、得たものは持ち帰ることができた。
そして最後に残ったのは、
私は、自分で確かめるために、この私を生きている
という感覚だった。
これからも私は、世界を体験する。
人と出会う。
美しいものを見る。
欲する。
惹かれる。
違和感を持つ。
無理だと感じる。
選ぶ。
創る。
でも、もう創造を始めるために、抵抗を必要とし続けなくていい。
困難がなくてもいい。
敵がいなくてもいい。
何かに抗わなくてもいい。
自分を追い込まなくてもいい。
私の中には、抵抗がなくても動き出す生命力がある。
喜びも、美しさも、好奇心も、愛も、欲も、すべて創造の入口になる。
だからこれからは、何かに抗うことで目を覚ますのではなく、
すでに動いている生命の流れから、世界へ関わっていきたい。
自分という身体で確かめる。
その体験から、何を創るのかを見る。
そしてまた、世界へ返していく。
抵抗からではなく、生命力から。
ここから先の創造は、そこから始まっていくのだと思う。
私は、他人の答えを採用するために生きているのではない。
自分という身体を通して世界を確かめ、その体験から何を創るのかを見るために、ここにいる。
抵抗ではなく、生命力から創造するために。
人は、何かに抵抗し続けなくても、
困難によって追い込まれなくても、
自分の生命力から現実を創っていくことができる。
Harmoniousが扱っているのは、
誰かに救ってもらうための方法ではなく、
自分の正位置へ戻り、
自分という素材を使って、この世界をどう生き、何を創るかということ。
身体も、欲も、感情も、才能も、これまでの経験も。
すべてを生命の素材として、自分の人生へ通していく。
抵抗するためではなく、創造するために生きたい人へ。
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Harmoniousは、
誰かになるためではなく、
自分自身の生命に、
もう一度、あるいは人生で初めて還っていくための場所です。
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