手放すのではなく、システムそのものが更新されるーー抵抗をなくすのではなく、抵抗を必要としない私へ
I didn’t need to let go. I needed a new way to create.
🌿 では、この古い仕組みを「手放せば」いいのか
抵抗がなくても、私は創造できる。
困難がなくても、成長できる。
強い刺激がなくても、必要なことに気づける。
そして、喜びから創造する準備もできている。
そこまで分かったとき、次に考えたことは、とても自然だった。
では、これまで使ってきた抵抗の役割を、もう手放せばいいのではないか。
古い仕組みが必要なくなったのなら、そこから離れればいい。
そう思って、身体に聞いてみた。
「この役割を、これからも続けるか」
答えは、NO。
やっぱりそうなんだ、と思った。
では次に、
「この役割を手放すか」
と聞いた。
ところが、これもNOだった。
少し戸惑った。
続けない。
でも、手放すわけでもない。
一見すると、矛盾しているように見える。
内側のワークをしていると、「手放す」という言葉はよく使う。
古いビリーフを手放す。
執着を手放す。
必要のなくなった役割を手放す。
だから私も、当然のようにその言葉を使っていた。
でも身体は、そこに反応しなかったのだ。
こういうとき、つい身体からYESをもらえる言葉を探したくなる。
言い方が違うのかな。
別の表現ならYESになるのかな。
でも、それでは自分が欲しい答えへ身体を誘導することになってしまう。
身体との対話で大事なのは、YESを出させることではない。
むしろ、NOが続くなら、
自分が置いている前提そのものが違うのではないか
と考えてみる。
そこで初めて、
「そもそも私は、この役割をどうにかする必要があるのだろうか」という問いが浮かんだ。
続けるのか。
手放すのか。
その二択で考えていたけれど、
もしかすると、どちらでもない。
問題は「私がこの役割をどう処理するか」ではなく、もっと別のところにあるのかもしれない。
ここでまた、問いの主語を変える必要が出てきた。
続けるでも、手放すでもなかった。
そこで初めて、私は「私が何かを処理する」という前提そのものを疑ったのだった。
✨ 主語を「私」から「システム」へ変えてみた
ここで、問いの主語を変えてみることにした。
それまではずっと、
「私は、この役割を手放しますか」
と聞いていた。
でも、よく考えてみると、今回見つけたのは一つの役割ではなかった。
もっと大きな、
抵抗によって創造性を起動するシステムそのもの
だった。
だとしたら、「私が抵抗を手放す」という問い方では、少し違うのかもしれない。
そこで聞いてみた。
「私は、抵抗を必要とするシステムそのものから卒業する?」
答えは、YESだった。
さらに、
「私が何かを手放すのではなく、システムそのものが更新されるか」
これも、YES。
ここで一気に腑に落ちた。
私は、抵抗そのものを消す必要はなかったのだ。
怒らなくなる必要もない。
これから先、嫌な人に出会わないようにする必要もない。
トラブルが起きない人生をつくろうとする必要もない。
「抵抗」という現象を悪者にして、現実から排除しようとする必要もなかった。
変わるのは、外側ではない。
抵抗がなければ、自分の創造性を最大まで起動できない
という、自分側の設定だった。
この違いは大きかった。
現実の中から抵抗をなくそうとすると、私はまた外側を管理することになる。
嫌なことが起きないように。
合わない人が現れないように。
問題が発生しないように。
でも、それでは結局、抵抗を中心に世界を見続けていることになる。
そうではなく、
抵抗があっても、なくてもいい。
何か起きれば、そのときは素材として扱えばいい。
でも、自分が創造するための条件として、それを必要としない。
そういう状態へシステムそのものが変わる。
すると、「抵抗を手放す」という発想さえ、少し不思議に見えてきた。
私は抵抗と戦っていたわけではない。
長い間、抵抗にある仕事を頼んでいただけだった。
「私を目覚めさせて」
「私の力を最大まで呼び出して」
と。
その仕事を、もう外側へ依頼しなくていい。
ただ、それだけなのかもしれない。
変える必要があったのは、抵抗そのものではなかった。
抵抗を創造の起動条件としていた、私のシステムの方だった。
🔥 必要とされなくなった役割は、自然に終わっていく
さらに身体に聞いてみた。
「抵抗は、役目を終えれば自然に現れなくなるのか」
答えは、YESだった。
ここでようやく、「手放す」という言葉に身体がNOを出していた理由が、少し見えてきた気がした。
手放そうとすると、まだそこには、
「これはもういらない」
「だから、なくさなければ」
という関係が残る。
不要なものとして意識し続け、こちらから働きかけ、取り除こうとする。
でも、システムそのものが変わるのなら、わざわざそんなことをする必要はないのだ。
そもそも、その役割を必要としなくなるからだ。
たとえば、以前は毎日のように使っていた道具が、新しい仕組みに変わったことで自然と使われなくなることがある。
「絶対に捨てなければ」と力を入れなくても、
必要がなくなれば、いつの間にか出番がなくなる。
今回の抵抗も、それと似ているのかもしれない。
自分を目覚めさせるために抵抗が必要だった頃には、抵抗には確かに仕事があった。
強い反応を起こす。
私を立ち止まらせる。
深く掘らせる。
そして、創造へ向かわせる。
その役割によって、長いあいだ私の創造システムは動いていた。
でも今、喜びや生命力から直接創造できるのなら。
抵抗に、
「私を起動させて」
と頼む必要はもうない。
だからといって、これから人生から困難が完全になくなるという意味ではない。
嫌なことも起きるかもしれない。
想定外のこともあるだろう。
そのときは、そのときで向き合えばいい。
変わるのは、困難が存在するかどうかではなく、
困難が来なければ、自分の最高出力へ入れないという関係そのもの。
抵抗は、排除すべきものではなかった。
役割を与えていた側が、その役割をもう必要としなくなればいい。
そうすれば、古い関係は自然に終わっていく。
役割を無理に終わらせる必要はなかった。
必要とするシステムがなくなれば、その役割は自然に仕事を失っていく。
🌸 「手放す」よりも、「もう必要ではない」
内側の変化について考えるとき、
何かを見つける。
原因を理解する。
そして、手放す。
そんな流れを思い浮かべることは多い。
私も今回、最初はそう考えていた。
抵抗を創造の起動装置として使ってきたのなら、もうそれを手放せばいい。
古い役割を終わらせればいい。
けれど、身体との対話で起きたことは、少し違っていた。
古いものと戦う必要はない。
追い出す必要もない。
抵抗を悪いものにする必要もない。
ただ、
私はもう、それを必要条件にしなくても生きられる。
そこが変わればよかった。
この違いは、自分の中ではかなり大きかった。
「手放さなければ」と思うと、今度は手放せているかどうかを確認し始める。
また腹が立った。
また嫌な人が現れた。
またトラブルが起きた。
すると、
「まだ手放せていないのかな」
と、新しい自己評価が始まる。
でも、システムそのものが更新されるなら、そんな監視は必要ない。
これからも抵抗は現れるかもしれない。
想定外のことも起きる。
それ自体は、何も問題ではない。
ただ、それらを
自分の創造性を最大まで引き出すために必要な燃料として採用しなくていい。
起きたことは、起きたこととして扱う。
必要なら向き合う。
そこから何かを創りたければ、創ればいい。
でも、自分を目覚めさせるために、抵抗が来るのを待たなくていい。
創造は、その前から始められる。
面白いから。
知りたいから。
つくりたいから。
生命がそちらへ動いているから。
そこから直接、自分の力を使えばいい。
ここでようやく、今回のワークで起きていたことの輪郭がはっきりした。
私は、
「抵抗起動型の自分を手放す」
のではなかった。
抵抗を必要としない創造システムへ、起動条件そのものが変わろうとしていた。
過去を消す必要もない。
古い自分を否定する必要もない。
ただ、もう必要ではない。
そうなったとき、これまで働いてくれた役割は、自然と前線から退いていく。
抵抗は、手放さなくてよかった。
抵抗を必要とする仕組みそのものが終わればいい。
創造の起動条件が変わったとき、古い役割は自然に必要ではなくなっていく。
人は、何かに抵抗し続けなくても、
困難によって追い込まれなくても、
自分の生命力から現実を創っていくことができる。
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