受け入れることと、選ぶことは矛盾しないーー過去を否定せずに、未来へ連れていくものを選ぶ
Acceptance and choice can exist together.
🌿 静謐から見れば、「あれも一つのプレイだった」
前回までで、
ただ在る。一人。そして完全。
という静謐と、
この世界はさまざまな素材を使って遊ぶフィールドのようなものではないか、という感覚について書いた。
そこから改めて過去の出来事を見たとき、ちょっとおもしろいことが起きた。
以前なら、
なぜこの人と出会ったのだろう。
なぜこんな出来事が必要だったのだろう。
これは良かったのか、悪かったのか。
どう意味づければ、自分の中で収まりがつくのか。
そんなふうに考えていたものが、違って見えた。
ああ、これも一つのプレイだったのかもしれない。
そう思った。
もちろん、嫌だったことまで好きになるわけではない。
不快だったことを美化するわけでもない。
相手の行動を正当化するわけでもない。
自分の違和感をなかったことにするわけでもない。
ただ、その出来事が起きたこと自体とは、もう争わなくなっていった。
実際、それによって自分の中の何かが動いた。
見えていなかった構造が見えた。
自分の選び方が変わった。
これまで使っていた古い仕組みに気づいた。
そして、そこから新しい創造へ進むことになった。
そうであるなら、その出来事もまた、
この世界で自分が体験した一つの素材だったのだと思う。
ここでいう「受け入れる」は、
すべてを良いものに変換することではない。
悪かったものを、無理にありがたいものへ書き換えることでもない。
嫌なものは嫌。
だけど、
起きたことを、起きなかったことにしない。
それがあった。
その体験があった。
そこで自分が感じたことがあった。
そして、それを通して見えたものがあった。
静謐は、そこに急いで善悪の判定を下さない。
裁くことも、飾ることもしない。
ただ、
それもあった。
と、そのまま置いておくことができる。
その静けさの中では、過去の出来事を良いものに変換し続ける必要がなくなっていった。
静謐に位置に戻ると、過去の出来事を良いものに変換する必要がなくなった。
ただ「あれも一つのプレイだった」と、その体験をそのまま受け取ることができた。
👑 でも、女王には「誰を近くに置くか」という仕事がある
ところが、現実を生きる私は、静謐だけでできているわけではない。
仕事をする。
人と関わる。
事業をつくる。
時間を使う。
誰かと何かを創る。
この世界の中で実際に生きていく以上、そこには必ず選択が生まれる。
何をするのか。
誰と関わるのか。
どこまで共有するのか。
何を任せるのか。
どこには入れないのか。
自分の時間、思考、創造性、信用、エネルギーを、どこへ使うのか。
ここで再び、「女王」という視点が必要になった。
女王は、すべての人を評価して順位をつける存在ではない。
誰かより自分が上だと決める存在でもない。
価値のある人と、価値のない人に分ける存在でもない。
女王が見るのは、もっと現実的なことだった。
この人を、自分の国のどこに置くのか。
近くで一緒に創る人なのか。
少し離れた場所で関わる人なのか。
今だけ役割がある人なのか。
これからも長く国をつくっていく人なのか。
あるいは、私の国の中には置かない人なのか。
静謐から見れば、
「あの人との出来事も、一つのプレイだった」
と思える。
その出会いによって見えたものがあり、動いたものがあり、進んだものがある。
だから、その体験そのものを否定する必要はない。
でも女王としては、別の問いがある。
この人と、これから国をつくるのか。
ここで答えがNOだったとしても、何も矛盾しない。
その人の存在を否定しているわけではない。
過去の出来事を間違いにしているわけでもない。
その人から受け取ったものを消すわけでもない。
ただ、未来の配置を選んでいる。
ここで初めて、受容と選択は別の機能なのだと分かった。
受け入れることは、近くに置き続けることではない。
意味があったことは、これからも続ける理由にはならない。
何かを見せてくれた人だからといって、その人を未来の中心に配置する必要はない。
静謐は、起きたことをそのまま受け取る。
女王は、その上で、これから何をつくるのかを見て配置を決める。
静謐は、起きたことをそのまま受け取る。
女王は、その上で未来の配置を決める。
受け入れることと、近くに置くことは、まったく別の話だった。
✨ 「成果がある」と「一緒に文化を創りたい」は、同じ評価ではない
この違いが特にはっきり見えたのが、人をどう見るかだった。
これまで私は、その人に能力があることや、成果を出していることを、できるだけ正確に認めたいと思ってきた。
役に立っている。
何かしらの価値を生んでいる。
現実の中で機能している。
そういう事実があるなら、それはそれとして見たい。
その姿勢自体は、今も変わらない。
誰かを好きかどうか。
近くに置きたいかどうか。
長く一緒に創っていきたいかどうか。
それとは別に、その人が実際に生み出しているものは、きちんと見たいと思っている。
でも、ここで一つ、大きく分ける必要があった。
成果を認めることと、自分の未来にその人を配置することは別。
仕事ができる人だから、一緒にいたいとは限らない。
成果がある人だから、深く信頼できるとも限らない。
今ここで機能しているからといって、長期的に同じ文化をつくりたい人とは限らない。
この違いは、自分がこれからつくろうとしているものが明確になるほど、はっきりしていった。
見る基準が、
「この人は役に立つか」
だけではなくなる。
私は、この人とどんな世界をつくりたいのか。
その問いに変わっていく。
現時点の成果は認める。
能力も認める。
価値を生んでいることも認める。
でも、
一緒に文化を創っていたい人物かどうかは、別の問い。
そう分けて見たとき、人を見ることがずっと自由になった。
価値を認めるために、近づかなくてもいい。
褒めるために、深く関わらなくてもいい。
能力を認めることと、未来を共有することを、同じ箱に入れなくていい。
相手の良さは、相手の良さとして存在している。
でも、自分の国に誰を入れるのかは、自分が決める。
誰かの成果を否定しなくても、私はその人を選ばないことができる。
誰かの価値を認めたまま、距離を置くことができる。
それは冷たいことではなく、むしろ現実をそのまま見るということだった。
誰かの価値を認めることと、その人を自分の未来へ選ぶことは同じではない。
「成果がある」と「一緒に文化を創りたい」は、別の軸で見ていいのだ。
🤍 静謐は過去を裁かない。女王は未来を選ぶ
ここまで整理してみると、静謐と女王は対立していなかった。
静謐は、これまで起きたことを否定しない。
誰かを悪者にしなくていい。
自分を被害者にする必要もない。
あの出来事も、この出会いも、あの違和感も、この不快感も、
この世界で体験した一つのプレイだった。
そう受け取ることができる。
その視点に戻ると、過去を裁き続ける必要がなくなる。
あれは正しかったのか。
間違っていたのか。
良かったのか。
悪かったのか。
そうやって、いつまでも出来事に判定を下し続けなくていい。
ただ、それがあった。
その体験を通して、見えたものがあった。
動いたものがあった。
変わったものがあった。
静謐は、そこまでをそのまま受け取る。
でも女王は、その先を見る。
これから何をつくるのか。
誰と関わるのか。
どこまで関わるのか。
何に時間を使うのか。
何には使わないのか。
どこに自分の生命を流し、どこには流さないのか。
それを決める。
だから、
あなたの存在は否定しない。
でも、私はあなたと国をつくらない。
という選択もできる。
NOは、拒絶ではない。
相手の価値を消すことでもない。
過去の意味をなかったことにすることでもない。
ただ、自分の未来に何を配置するのかを決める、ひとつの選択だった。
そしてこれは、人だけに限らない。
仕事も、場所も、習慣も、役割も同じ。
静謐では、
「あれも経験の一つだった」
と受け取ることができる。
その上で女王は、
でも、これはもう次の国には持っていかない。
と決めることができる。
ここでようやく、
すべてを受け入れることと、
人生を明確に選ぶことが、
自分の中で一本につながった。
受容とは、選別をやめることではなかった。
すべてを受け入れることは、すべてを近くに置き続けることではなかった。
静謐は過去を裁かない。
女王は未来を選ぶ。
この感覚がはっきりしてくると、次にもう一つ終わったものがあった。
相手や出来事を、いつまでも「良く捉えよう」とすることだった。
静謐は過去を裁かない。
女王は未来を選ぶ。
私はすべてを受け入れた上で、自分の生命をどこへ使い、誰とどんな世界を創るのかを選んでいい。
人は、何かに抵抗し続けなくても、
困難によって追い込まれなくても、
自分の生命力から現実を創っていくことができる。
Harmoniousが扱っているのは、
誰かに救ってもらうための方法ではなく、
自分の正位置へ戻り、
自分という素材を使って、この世界をどう生き、何を創るかということ。
身体も、欲も、感情も、才能も、これまでの経験も。
すべてを生命の素材として、自分の人生へ通していく。
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Harmoniousは、
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