【学び】羊の毛刈りから感じたこと|誰もが迷惑をかけながら生きている
◾️羊の毛刈りって見たことある?
ちゃんとしてない系教養ママの
harukaです。
今日はInstagramを眺めていたら
興味深い動画を見つけました。
羊の毛刈り動画です。
羊が一頭、納屋に連れ込まれ
大柄な毛刈り職人の男性が
全身で羊を抑えつけながら
手際よく毛刈りを行っていく。
私はこれまで
羊の毛刈り風景を
ほとんど見たことがなかったので
一部始終がとにかく新鮮でした。
まだ18ヶ月という若い羊は
一生懸命抵抗します。
毛刈り職人も負けじと
力技で抑え込みます。
あれよあれよという間に
若い羊は身ぐるみ剥がされ
スッキリとしたシルエットで
納屋を後にします。
コメント欄には
「もう少し優しくしてあげて」
といった言葉が並んでいました。
◾️羊の毛刈りを行う理由
ところで、羊の毛刈りは
羊毛を得るために行われますが
羊の健康のためにも必要なのだそうです。
現在、家畜化されている羊は
人間や犬、猫のように
自然と毛が生え変わることはありません。
人間が毛刈りを行わない限り
羊の毛は永遠に生え続け
体に熱が篭ったり
排泄時に障害が生じたり
皮膚病につながったりと
羊の健康にも関わるのだそうです。
人間の都合で改良された羊は
自力では健康的な生活が送れない。
なんとも切ない構図です。
ちなみに、毛刈りを嫌がって
6年にわたって逃げ続けた羊が
まるまるとした姿で見つかった
というニュースも。

27kgの羊毛=スーツ20着分に匹敵するそうです。
羊の健康のためと言いながら
最終的には人間様が羊毛をゲットするための
羊毛刈りではあるのですが。
なんとも業が深い世界です。
◾️現代の羊の毛刈り事情
さて、そんな羊の毛刈りですが
先ほどの動画に寄せられていた
「もっと優しくしてあげて」
というコメントが、
すごく人間らしいなと思いました。
人間ではないものであっても
心を寄せてしまう、心。
特に、嫌がっている生き物を
力づくで抑えるという構図は
見ていて可哀想な気持ちになるのも
むべなるかな。
ただ、いちいち心を寄せていると
仕事の効率は落ちますし
毛刈り職人の報酬は出来高制なので
短時間で大量にこなそうとすると
効率よく、無駄なく、という
方向性にならざるを得ません。
実際にニュージーランドで
毛刈り体験をした方のブログを読むと
一般素人の目線で見ると
不愉快な気持ちになることもあるよう。
一方、毛刈り職人の方も
全力で抵抗する60kg前後の哺乳類を
相手にするので
大変な体力や熟練が必要ですし
現在は人材不足という
問題も抱えているよう。
でも、誰かが刈らなければ
「天然ウールであったかい冬」は
永久に実現しません。
こうした一次産業に
従事されている方の仕事は
外からは見えにくいことも多い分
何かと大変だなと改めて感じます。
◾️私が羊の毛刈り動画に惹かれた理由
さて、今回私が羊の毛刈り動画に
魅入ってしまったのは
「社会勉強になった」以外の
理由もあります。
人間が、全身全霊で
自然に立ち向かい
慣れた手つきで御していく
その姿に尊さを感じたからです。
21世紀も20年が過ぎて
我々の生活はどんどん
頭でっかちになっています。
膨大な情報を
限られた時間で処理したり
人間関係でも
ひたすら神経を使ったり
かたや、動画の毛刈り職人は
ただ目の前の羊に集中し
暴れる羊と一対一で
全身全霊の真剣勝負。
こうした体力勝負の仕事があってこそ
私たちの生活の土台は
成り立っているのだと
改めて気付かされました。
◾️誰もが迷惑をかけあって生きている
動物福祉(アニマルウェルフェア)を考えると
この世界にはツッコミどころしか
ありません。
そもそも、この世界には
人間の都合で
肉体改造をさせられた命が
ごまんと存在しますし
特に、動物を相手にする職業には
どうしても綺麗事が通用しない
難しい側面が多々あります。
(もちろん、人間相手もそうですが)
誰もが誰かの犠牲のもと
誰かに迷惑をかけながら生きている。
そう考えると
普段、日常生活で交わされる
「迷惑をかけないように」
「迷惑して困っている」
という時の「迷惑」って
ものすごく限定的で、恣意的で
近視眼的な感じすらします。
もちろん
意図的に人様に迷惑をかけるのは
決して良いことだとは思いません。
でも、自分たちが気づかないだけで
私たちは誰もが誰もに
迷惑をかけて、かけあって
生きている。
人にかけてしまった迷惑
人からこうむった迷惑
そこにクヨクヨする前に
自分が羊にかけている迷惑について
思いを馳せてみてもいいんじゃないか
と、ふと思った月曜日でした。
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