【映画・感想】『プラダを着た悪魔2』|「オールドメディア」は結局、救われたのか?👠
歴史と文化をこよなく愛する
ちゃんとしてない系教養ママ
harukaです。
本日は『プラダを着た悪魔2』を
見てきました。

いやーーー面白かった!!!
実は、世界一周旅行中にも
世界各国で「間もなく公開!」の
宣伝を目にしていたし
作品の舞台となった
ニューヨークは
1ヶ月前に歩いていた街。
あの街のどこかで
こんな壮絶なドラマが
進行していたのかもしれない!
と思うと、不思議な感慨がありました。

ニューヨークの公園
バキバキのファッションに身を包んだ
アンディやミランダ
ニューヨークやミラノの
とびきり洗練された空間
セレブリティが集う
パーティーやショーの華やかさも
最高の見どころでしたが
いちばん印象に残ったのは
ファッション業界、ジャーナリズムの儚さ。
そして、無慈悲な資本主義や
SNS時代の荒波に揉まれても
泥臭くしがみつく
「仕事人」たちの根性。
以下、映画を見た勢いそのままに
つらつらと感想を
綴ってみます。
なお、本記事は
作品のネタバレを含みますので
まだ観ていない方は
回れ右をお願いします🙏
◾️結局「ハッピーエンド」じゃない疑惑
まず、いちばん感じたのは
「これって結局ハッピーエンドじゃなくない?」
という、元も子もない感想😂
今回の作品は
売却の危機に瀕していた
ミランダ達の伝説的ファッション誌
『ランウェイ』が
女性資産家サシャによる
新たなスポンサードによって
なんとか命運を繋ぎとめる
薄氷の筋書き。
しかし、今回
資産家サシャが
たまたまアジア系女性だっただけで
構図としては
結局、金を持った強者こそが
伝統あるメディアや
贅を尽くした美の世界を救う
白馬の王子様の物語でした。
アンディの記事が
どんなに素晴らしくても
ナイジェルの審美眼や忠誠心が
どんなに極まっていても
ミランダの手腕が
どんなにえげつなくても
良心あるスポンサーという
ガチャ要素に恵まれなければ
生き残れない。
結局はそんな現実が
最初から最後まで
貫かれていて
時代の世知辛さを感じました。
◾️それでも凄まじかった、ファッションの力
とはいえ、です。
ハイセンスなファッションに身を包み
華やかなショーが繰り広げられ
セレブリティと優雅に会話を楽しむ
アンディやミランダ達は
めちゃくちゃ眩しかった🥹✨
やはり洗練を極めた
ファッションやデザインには
他にない説得力があります。
どんなに頭脳明晰でも
どんなに資産力があっても
服装のセンスが野暮だと
少なくとも、あの空間では
さほど強そうに見えません。
それは、ファッション業界の
トップで働く人々が
単に表面的な美や流行を
追うだけの存在でなく
歴史、知性、熟練をそなえた仕事人だと
敬意を持って描かれていたのも
大きいと思います。
屈辱的な扱いを受け
果てはクビの危機が迫っていても
目の前のバッグに集中する
ナイジェルの凄まじい精神力
かつての部下に
苦い条件を飲まされても
『ランウェイ』を立て直そうとする
ミランダのプライドと責任感。
たとえ「時代の波」を感じていたとしても
自分が愛する仕事を
40になっても、60を超えても
全身全霊、努力する姿というのは
「見栄え」と「印象」がものをいう
SNS時代の今だからこそ
響くものがありました。
そして、そんな執念あればこそ
華やかなファッション業界には
独特のパワフルさが
あるのかもしれません。
◾️一流世界での「オールドメディア」の強み
さらに、今回
印象に残っていたのは
「オールドメディア」の強さ。
一般的に「オールドメディア」とは
新聞や雑誌など
昔ながらのマスメディアのことを
指しますし
ミランダが編集長を務める『ランウェイ』は
むしろ「オールドメディア」衰退の象徴
として描かれていましたが
そうしたオールドメディアの根幹を成す
「人と人同士の信頼関係」の強さが
今回の作品では光っていました。
選ばれしセレブリティや
限られた人だけがアクセスできる
豪奢なパーティーや食事会。
そこは
誰もがその場にいる参加者に
敬意を払いあう世界観がありました。
例えばアンディも
その場で出会う人すべてに対し
事前リサーチをしてきたのが伺える
見事な会話を繰り広げていましたし
アンディを紹介された
パーティーの参加者らも、大半が
「記事を読んだよ」「素晴らしかった」と
記者としてのアンディを賞賛します。
つまり、選ばれしトップ同士の
親密な世界では
パッと見ただけの印象や
いいね数やクリック数で
相手を切り捨ててしまうのではなく
その場にいるだけで
関心を持つに値する人だと
リスペクトを払いあえる
関係が存続していたのです。
また、最終的に
ミランダやアンディを救うことになる
女性資産家のサシャも
ミランダに心を開いたきっかけは
チープなミーハー心や
ゴシップ根性を一切見せず
1人の女性として
敬意を払ってインタビューに臨む
ミランダやアンディの
精神性に心打たれたから。
生産性やキャッチーさといった
ドライな時代の波に
苦しめられる一方で
一流同士の社交の場では
まだまだ「人の体温が通い合う関係」が
有効であること。
そんな一面が描かれていたことは
資本主義のおぞましさを示した
『プラダを着た悪魔2』における
救いの光に見えました。
◾️そして、シンプルにアンディがかっこいい
最後に、今回の映画を見て
私は久しぶりに
「ああ、私もこんな人になりたい」と
強く刺激を受けました。
その憧れの人とは、
アン・ハサウェイ演じる、アンディ。
『プラダを着た悪魔』シリーズは
ファッション業界の話ではありますが
アンディは元々
硬派なジャーナリスト志望。
今作では
自身の執筆した記事で
権威ある賞を受賞するなど
実力派ジャーナリストに成長していました。
アンディの魅力の一つは
自分の主義に反することには
慎重になれる強さ。
どんなにお金や名声を積まれても
自分の良心を守り抜く
筋の通ったところがあり
記事の中身や
記者としての誠実さを
大切にするなど
昔カタギなところもあります。
それでいて
一流ファッション誌仕込みの
おしゃれセンスもあって
愛嬌もあるなんて
最強すぎるだろーーー!!!!
ガーリーすぎず
都会的で、シルエットの映える
ファッションも素敵だったなぁ……
ファッション業界のトップと
バリバリ働くアンディと
教師を辞めたばかりの私は
住む世界があまりにも違いすぎます。
が、私もアンディのように
「記事を読んだよ」「素晴らしかった」
と言っていただけるような記事が書きたい、と
大いに刺激を受けたのでした。
◾️「オワコン」でも「時代」に食らいつけ
私もどちらかというと
古いタイプの人間です。
冒頭でも申し上げた通り
歴史と文化が大好きで
「教育」という
これまた超絶アナログな職業に
長らく従事しておりました。
流行り廃りの早い
ファッションという華やかな世界は
そこまで深くは馴染めませんが
それでも、たくさんの人が協力し合って
「最高の美」を創り上げ
その伝統を守ろうとする気概には
心動かされました。
たとえ「オワコン」だと言われようと
自分の情熱に誇りを持って
時代の最先端を目指して
徹底的に全力を尽くす。
『プラダを着た悪魔2』は
華やかさももちろん魅力でしたが
アンディの記事に
「読んだよ」「素晴らしかった」
と声がかかる世界もまた
私にとっては光明を感じたところでした。
結局「オールドメディア」としての
『ランウェイ』は
救われたというより
延命がかなった格好でしたが
完全に滅び去ってしまうには
まだまだ世界は
彼女達を必要としています。
ここまで読んでくださり
本当にありがとうございました!
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最近は今月帰ってきたばかりの
世界一周記事がメインですが
過去には
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それではまた
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