見出し画像

TOEIC S&Wは L&Rを取ってから受けるべきなのか?公式の形式と採点基準から考える

「スピーキングも測らないといけなくなったのですが、何から手を付ければいいですか」という相談が増えています。

そして、その多くが「L&Rが先か、S&Wが先か」で止まっています。

順番の話に見えて、実際は「何を測られるのか」を知らないだけ、ということがほとんどです。

結論から言うと、S&Wは L&Rの続きではなく、まったく別のテストとして準備するものです。

私はTOEIC専門の講師として、S&Wの対策を組む仕事もしています。

この記事では、公式が公開している形式と採点基準の記述だけを使って、受ける順番と準備の中身を決めます。

  • 公式の記述と、私の指導上の判断は、はっきり分けて書きます
  • 公式に記載がないことは「記載が見当たりません」と書きます
  • 出典はすべて本文中のリンクから公式ページへ飛べます

TOEIC S&Wは L&Rと別物なので、順番より目的で決めます

先に結論を書きます。

TOEIC S&Wを受けるかどうかは、提出先が何を求めているかで決まります

判断の軸はこれだけです。

  • 提出先がスコアの種類を指定しているなら、その通りに受ける
  • 指定がないなら、L&Rを先に受けるほうが情報が多い
  • 「S&Wのほうが偉い」といった順位付けは、公式のどこにも書かれていません

TOEIC S&Wは L&Rと測っている技能が違います

公式の説明を確認します。

  • L&Rは「聞く」「読む」を測るテストです
  • S&Wは「話す」「書く」を測るテストです
  • 同じTOEICという名前ですが、測る対象が重なっていません

TOEIC S&Wを先に受ける人もいます

これは実際にあります。

  • 面接や社内評価でスピーキングを求められている方
  • 大学の入試で4技能が必要な方
  • 必要になっているほうから受けるのが正しい順番です

「L&Rを取ってからでないとS&Wは受けられない」という決まりはありません。

TOEIC S&Wの形式を公式の記述で確認します

土台になる数字を並べます。

TOEIC S&Wは2つのテストを合わせた呼び方です

まずここからです。

  • Speaking Testと Writing Testの2つで構成されています
  • Speaking Testは11問・約20分
  • Writing Testは8問・約60分

TOEIC S&Wはパソコンとヘッドセットを使って受験します

受験の形が L&Rと大きく違います。

  • 試験会場でパソコンを使用して受験します
  • ヘッドセットを装着して解答します
  • マークシートではありません

この時点で、L&Rの対策がそのまま使えないことが分かります。

TOEIC S&Wのスコアは0点から200点で表示されます

スコアの形式です。

  • Speaking Test、Writing Testとも0点から200点で表示されます
  • 990点満点の L&Rとは、数字の桁がまったく違います
  • L&Rのスコアと足し算することはできません

TOEIC S&Wのディレクションはすべて英語です

当日の環境の話です。

  • 各問題の解答方法の指示は、すべて英語で表示されるか音声で流れます
  • その指示に従って解答することになります
  • 日本語の説明は流れません

TOEIC S&Wのスピーキングの構成を表にしました

中身を見ていきます。

TOEIC S&Wのスピーキングは6種類の課題で11問です

-->

TOEIC S&Wのスピーキングは採点スケールが問題ごとに違います

表のいちばん右の列が重要です。

  • 前半の10問は0〜3のスケールで採点されます
  • 最後の2問だけが0〜5のスケールです
  • 配点が同じではない、ということです

つまり、最後の2問を捨てると、取り返しがつきません。

TOEIC S&Wのスピーキングは評価基準が課題ごとに積み上がります

公式の記述で、ここが一番おもしろい部分です。

  • 音読問題では、発音とイントネーション・アクセントが評価されます
  • 写真描写問題では、それに文法・語彙・一貫性が加わります
  • 応答問題では、さらに内容の妥当性と内容の完成度が加わります

後ろの問題ほど、見られている項目が増えていく作りになっています。

TOEIC S&Wのスピーキングには準備時間が設定されています

意外と知られていない点です。

  • 音読問題には各45秒の準備時間があります
  • 解決策を提案する問題と意見を述べる問題にも、45秒の準備時間があります
  • 準備時間の使い方を練習していないと、そこで固まります

TOEIC S&Wのライティングの構成も表で確認します

もう片方です。

TOEIC S&Wのライティングは3種類の課題で8問です

-->

TOEIC S&Wのライティングは最後の1問に30分を使います

時間の配分を見てください。

  • 約60分のうち、意見を記述する問題だけで30分です
  • 残りの30分弱で、写真描写5問とEメール2問を処理します
  • つまり、テストの半分は最後の1問です

ここに準備を集中させるのが合理的です。

TOEIC S&WのEメール作成問題は語数の目安が示されています

公式の記述はこうなっています。

  • 25〜50語程度のEメールを読み、返信のメールを作成します
  • 評価されるのは文章の質と多様性・語彙・構成です
  • 読む量が少ないので、書く時間を確保しやすい問題です

TOEIC S&Wのライティングの写真描写問題には条件があります

これが L&Rにはない形式です。

  • 与えられた2つの語(句)を使う必要があります
  • その語を使って、写真の内容に合う一文を作ります
  • 文法と、写真と文章の関連性が評価されます

TOEIC S&Wの対策で最初にやることを決めます

準備の話に入ります。

TOEIC S&Wの対策はサンプル問題を1回通すところから始めます

やることは1つです。

  • 公式がサンプル問題を公開しています
  • 実際のテスト画面に近いデザインで確認できます
  • まず1回通して、画面と時間感覚を体で知ってください

サンプル問題やディレクションの著作権は ETSに帰属しており、無断で複製して使うことはできません。

TOEIC S&Wの対策で最初に伸びるのは音読です

伸びる順番の話です。

  • 音読問題は、発音とイントネーション・アクセントだけが評価対象です
  • 内容を考える必要がありません
  • つまり、練習量がそのまま点になりやすい部分です

何から手を付けるか迷ったら、ここから始めてください。

TOEIC S&Wの意見を述べる問題は型を先に作ります

いちばん配点の重い部分です。

  • 60秒で意見を述べるには、考えながら話す余裕がありません
  • 立場を言う、理由を言う、例を言う、という順番を先に固定しておく
  • 話す内容ではなく、話す順番を先に決めるのが対策です

TOEIC S&Wのライティングも同じく型を先に作ります

書くほうも同じです。

  • 意見を記述する問題は、理由や例を挙げて意見を述べているかが評価されます
  • 段落の作り方を先に決めておく
  • 30分あっても、構成を考えていたら足りません

TOEIC S&Wを受けるまでの手続きを確認しておきます

事務的な話も押さえます。

TOEIC S&Wは日程と申込方法が公式に公開されています

まずここを見てください。

  • 公式サイトにテスト日程と申込方法のページがあります
  • 申込には受付期間があります
  • 受験地や日程は回によって異なるので、必ずご自身で確認してください

TOEIC S&Wの受験料は公式の申込ページで確認します

金額の話です。

  • 受験料は公式の申込方法のページに掲載されています
  • 金額は改定されることがあります
  • この記事では金額を書きません。必ず公式の最新の表示をご確認ください

TOEIC S&Wの申込内容を変える手続きも公式に案内があります

変更が必要になったときのためです。

  • 申込内容の変更やキャンセルについて、公式にページがあります
  • 期限と条件が決まっています
  • 申し込む前に、一度目を通しておくのが安全です

TOEIC S&Wの受験に支援が必要な方への案内もあります

これも書いておきます。

  • 受験に配慮が必要な方への案内が、公式に用意されています
  • 事前の手続きが必要になります
  • 早めに公式へ確認してください

TOEIC S&Wの結果の見方を確認します

結果の話です。

TOEIC S&Wの結果にはレベル別の説明が付きます

公式の案内です。

  • スコアだけでなく、レベルごとの説明が公開されています
  • 何ができる段階なのかが文章で示されています
  • 数字だけを見るより、この説明を読むほうが次の一手が決まります

TOEIC S&Wのスコアは L&Rと並べて見ます

見比べ方です。

  • L&Rが高くてS&Wが低い、という結果はよくあります
  • 逆のパターンもあります
  • どちらが低いかで、次にやることが変わります

▼ L&Rのスコアの読み方は、別記事に整理してあります。

TOEICスコアの見方とアビメを整理した記事はこちらについてはこちら↓

TOEIC S&Wが低かった場合にやることは決まっています

これははっきりしています。

  • 出力の練習が足りていないということです
  • 読む・聞くをいくら増やしても、直接には効きません
  • 声に出す、書く、という時間を作るしかありません

入力の量ではなく、出力の回数が足りていない状態です。

TOEIC S&Wについてよくある質問に答えます

相談で実際に聞かれるものを並べます。

TOEIC S&Wは L&Rより難しいですか

難易度の比較はできません。

  • 測っている技能が違うので、公式にも比較の記載はありません
  • ただし、準備の負担は人によって大きく変わります
  • 書く・話すに慣れていない方には、S&Wのほうが重く感じます

TOEIC S&Wはスピーキングだけ受けられますか

これは受けられます。

  • 公式は TOEIC Speaking Testを単独のテストとしても案内しています
  • 形式と構成のページも別に用意されています
  • 必要な技能だけを測ることができます

TOEIC S&Wの対策に使える公式の教材はありますか

公式のページを見てください。

  • 公式は教材・学習サポートのページを公開しています
  • 公式eラーニングの案内も同じ場所にあります
  • 何を使うか迷ったら、まずここを見るのが早いです

TOEIC S&WはIPテストでも受けられますか

団体での受験についてです。

  • 学校や企業で実施される形式があります
  • 実施の有無は、所属先の担当部署にご確認ください
  • 私の側から、受けられるかどうかは判断できません

▼ 団体受験と公開テストの差については、L&Rの記事にまとめてあります。

IPテストと公開テストの違いを比べた記事はこちらについてはこちら↓

TOEIC S&Wの準備にどれくらいかかりますか

期間の目安です。

  • 型を作るだけなら、数週間で形になります
  • ただし、発音や語彙の土台は短期間では動きません
  • これは私の指導上の感触で、公式が示した数字ではありません

TOEIC S&Wのまとめ

この記事で決めたことを並べます。

TOEIC S&Wは L&Rの延長ではありません

短くまとめます。

  • 測る技能が違い、受験の形式も違います
  • スコアの表示も0〜200点で別物です
  • L&Rの勉強をそのまま持ち込むと、時間を無駄にします

TOEIC S&Wは配点の重い問題から準備します

配分の結論です。

  • スピーキングは、最後の2問だけ採点スケールが0〜5です
  • ライティングは、最後の1問に30分を使います
  • どちらも、最後の課題に準備を集中させるのが合理的です

前半の軽い問題を何度やっても、点の伸びしろは限られています。

TOEIC S&Wの受験前には必ず公式を確認してください

最後に一言だけ書いておきます。

  • 形式・日程・受験料・申込条件は、公式ページに一次情報があります
  • この記事の数値も、公式ページの文章から抜き出したものです
  • 変更されることがあるので、申し込む前にご自身で見直してください

TOEIC S&Wの練習を1人でやるときの方法を書きます

独学の方向けに書いておきます。

TOEIC S&Wのスピーキング練習は録音が前提です

まずここです。

  • 話した内容を、必ず録音して聞き返す
  • 聞き返さない練習は、練習になりません
  • 自分の発音は、話している最中には聞こえていません

録音を聞き返す作業がいちばん苦痛ですが、いちばん効きます。

TOEIC S&Wのスピーキング練習は時間を計って行います

条件をそろえます。

  • 準備時間45秒、解答時間60秒をそのまま守る
  • 時間内に終わらなかったら、そこで止める
  • 本番では延長されません

TOEIC S&Wのライティング練習は手書きではなくキーボードで行います

環境の話です。

  • 本番は試験会場のパソコンで解答します
  • 手書きで練習すると、入力速度の問題に気づけません
  • 打つ速さそのものが得点に影響します

TOEIC S&Wの練習では書いたものを翌日に読み返します

書くほうの復習方法です。

  • 書いた直後は、自分の文の粗さが見えません
  • 翌日に読み返すと、主語の抜けや時制のずれが見つかります
  • 足す必要はなく、削るだけで文は良くなります

TOEIC S&Wでよく起きる失点の形を挙げます

指導していて繰り返し見る形です。

TOEIC S&Wのスピーキングでは沈黙がいちばんの失点です

これが最多です。

  • 完璧な文を作ろうとして、話し始めが遅れる
  • 結果として、解答時間の半分しか話していない
  • 短い文でも、話し続けるほうが評価されます

TOEIC S&Wのスピーキングでは言い直しが多すぎることもあります

反対の形もあります。

  • 言いかけて止め、また最初から言い直す
  • 一貫性の評価が下がります
  • 途中で間違えても、そのまま最後まで言い切ってください

直すより、進めるほうが得点になります。

TOEIC S&Wのライティングでは語数の不足が起きます

書くほうの典型です。

  • 意見を記述する問題で、理由を1つしか書かずに終わる
  • 評価基準には、理由や例を挙げているかが含まれています
  • 理由2つと例1つを、最初から型に入れておいてください

TOEIC S&WのEメール作成問題では指示の読み落としが起きます

もう1つの典型です。

  • 何を書くべきかが、問題文の中で指示されています
  • そこを読み落とすと、内容が合わなくなります
  • 10分のうち最初の1分は、指示を確認する時間に使ってください

TOEIC S&Wを会社や学校でどう使うかを整理します

使い道の話も書いておきます。

TOEIC S&Wは提出先ごとに扱いが違います

これは前提です。

  • 公式が全ての提出先について基準を定めているわけではありません
  • 求められるスコアは、提出先が独自に決めています
  • 必要な点数は、必ず提出先に確認してください

TOEIC S&Wは4技能の入試にも使われています

公式の説明にある内容です。

  • 公式は、4技能の大学入試にも活用されていると案内しています
  • 実際にどの大学が使っているかは、各大学の募集要項を見る必要があります
  • こちらから断定はできません

TOEIC S&Wの結果は保存しておいてください

事務的な話です。

  • 提出のたびに結果が必要になります
  • 手元にある間に控えを取っておく
  • あとから探す手間がまるごと消えます

これは L&Rでも同じことが言えます。

TOEIC S&Wを受ける前に L&Rの結果を見直します

最後に順番の話へ戻ります。

  • L&Rの内訳を見ると、自分の弱点が読み取れます
  • リスニングが低い方は、スピーキングでも苦戦しやすい傾向があります
  • これは私の指導上の感触で、公式が示した相関ではありません

▼ 弱点の読み取り方は、L&Rの記事にまとめてあります。

TOEICの勉強法を順番に並べ直した記事はこちらについてはこちら↓

TOEIC S&Wを受けると決めたら日程を先に押さえます

締めに1つだけ足します。

  • 受験日が決まらないと、練習の期限が決まりません
  • 期限のない練習は、内容が薄くなります
  • 申し込んでから対策を始めるくらいでちょうどよいです

先に日程を押さえるだけで、準備の密度がまったく変わります。

関連記事

同じアカウントで書いている、続きになる記事です。

参考元・出典一覧

本文で使った一次情報です。

情報確認日

  • 2026年9月3日に、上記の公式ページを直接取得して確認しました。
  • 形式・日程・受験料は変更されることがあります。最新の情報は公式サイトでご確認ください。

免責事項

  • 本記事は公式に公開されている情報と、講師としての指導経験に基づく見解をまとめたものです。
  • スコアの伸びを保証するものではありません。
  • TOEIC Programのディレクションおよびサンプルテストの著作権はETSに帰属します。本記事に転載はしていません。

#TOEIC #TOEICSW #TOEICスピーキング #TOEICライティング #TOEICSpeaking #TOEICWriting #TOEIC対策 #TOEIC勉強法 #英語スピーキング #英語ライティング #英語4技能 #TOEICスコアアップ #TOEIC700点 #TOEIC800点 #ビジネス英語 #英語学習 #英語勉強 #社会人の英語 #英語やり直し #英語面接 #英語資格

いいなと思ったら応援しよう!