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宇宙人のいるレストラン

客「あの、この『宇宙人のおすすめ』っていうのは?」

ウェイター「宇宙人シェフが宇宙人的発想を元に作る一品でございます」

客「宇宙人が作るの?」

ウェイター「はい」

客「星は?」

ウェイター「三つ星目指して努力をし……」

客「そうじゃなくて、出身星の方は?」

ウェイター「あ、ああ……失礼いたしました」

ウェイター「少々お待ちください。宇宙人に確認してまいりますので……」

……

ウェイター「お待たせいたしました」

客「で、何星人だった?」

ウェイター「それが、『言いたくない』の一点張りでして……」

客「どうして?」

ウェイター「なんでも、ド田舎なので恥ずかしいからと……」

客「ああ、コンプレックスがあるんだ」

ウェイター「申し訳ございません」

客「履歴書見ればいいじゃん。書いてあるでしょ?」

ウェイター「はあ……」

客「ちょっと行って調べてきてよ」

ウェイター「はあ……あの、今度はオーナーに確認してまいりますので……」

……

ウェイター「お待たせいたしました」

客「わかった?」

ウェイター「それが、履歴書の住所にも『宇宙』としか書いておりませんで……」

客「採用基準ガバガバなの? あとあと問題になったりしない?」

ウェイター「なにぶん、宇宙は広大なユニバースですので、甘めの採用にいたってしまったのでは……」

客「言ってる意味がまったくわからないけど、結局、出身星は謎のままか……」

客「会わせてもらえたりは?」

ウェイター「あいにく彼はシャイでして、厨房のドアからのぞくくらいなら……」

客「ああ、それでもいいよ」

ウェイター「ではどうぞ、こちらから……」

……

客「……あ、なんだ」

客「タコだ、タコタコ。火星だよ、火星」

ウェイター「……あっ」

(しくしく……)

客「……あ」

ウェイター「図星だったようです……」

客「なんか、悪いなあ……」

客「せめて、その『宇宙人のおすすめ』にしとくわ」

……

客「涙の味が隠し味か……」

(終)

↑こちらの記事でご紹介いただきました。ありがとうございます。

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