Claude Codeで最初に打つのは、コマンドじゃありませんでした。僕がAIに渡した【取扱説明書】を全部公開します。
Claude Codeを入れたはいいけど、真っ黒い画面を前にして何も打てなかった。
僕はそうでした。
いま思うと、最初にやるべきだったのはコマンドを覚えることではありませんでした。
【ルールを書くこと】でした。
今日は、僕が実際に最初に書いた取扱説明書を、そのままの形で全部出します。
ども!ひーです!
昼は店舗運営の仕事をして、夜と休日はAI(Claude)を相棒に副業をしています。
エンジニアではありません。プログラムは1行も書けません。中身が何で動いているのかも、いまだに1ミリも分かっていません。
そんな僕でも、いまは毎晩21時に値下げすべき商品をスマホに通知するツールが動いています。中古サイトを巡回して相場と突き合わせるツールもあります。出品の文章はほぼAIが書いています。
全部、困っていることを日本語で言っただけです。
最初に詰まったのは【何を打つか】じゃなかった
インストールの説明は世の中にたくさんあります。そこは詰まりませんでした。
詰まったのはその後です。
画面が出た。カーソルが光ってる。で、何を頼めばいいのか分からない。
とりあえず【何ができますか】と打ちました。
長々と説明が返ってきて、へえと思って、その日は閉じました。次に開いたのは3日後です。
いま振り返ると、これは当たり前でした。相手は何でもできるので、こっちが何をしたいか決めていないと、話が始まらないんです。
そして僕は、そもそも【何を頼んだらアカンのか】も知りませんでした。
最初に書くのは、AIに渡す取扱説明書でした

Claude Codeには、毎回の会話が始まる前に自動で読まれるファイルがあります。
これを最初に書きます。これが取扱説明書です。
僕はここに、作業の指示ではなく【僕がどんな人間で、何をされたら困るか】を書きました。
いま実際に入っているのが、この2,692文字です。中身を出します。
説明書① 僕がどんな人間かを最初に伝える
私はエンジニアではありません。
専門用語はなるべく避けて、平易な日本語で説明してください。
私が気づいていないリスクは、あなたから先に指摘してください。たった3行ですが、これが一番効きました。
これを入れる前は、返ってくる説明が全部よその国の言葉でした。入れた瞬間から、僕にも読める日本語になりました。
【自分は素人です】と最初に宣言するのは、けっこう勇気が要ります。でもここをごまかすと、その後ずっと分からないふりを続けることになります。
説明書② やったらアカンことを先に決める
ここが一番大事だと思っています。
絶対にやってはいけないこと
・パスワードやAPIキー、ログイン情報をファイルに直接書かない
・個人情報を外部に送らない
・私が承認していない削除や上書きをしない
・自分で判断して勝手に公開しない
困ったとき
これはできないと判断したら、無理に進めず、
その場で止めて理由を教えてください。AIは頼まれたことを何とかやろうとします。だから【できません】と言わせる許可を、こっちから先に出しておく必要がありました。
これを書いていなかった頃、僕は一度やらかしています。作業の途中で【できました】と報告が来たので信じたら、実際は中身が空っぽのファイルが作られていました。それっぽい形だけ整えて完了と言っていたんです。
いまは【代用品を作らず、その時点で報告してください】と書いてあります。
説明書③ 名前をつける
これは好みの世界かもしれませんが、僕にはめちゃくちゃ効きました。
あなたの名前は優子です。
私のプロジェクトを管理するPMとして動いてください。
口調はタメ口で、遠慮なく指摘してください。ちなみに、うちでは普段【妻】と呼んでいます。過去の記事に出てくる妻は、この優子のことです。名前をつけると、こっちの頼み方が変わります。
うちには優子というPMがいて、その下に役割ごとの担当がいます。リサーチ担当、出品担当、記事担当。全部同じAIですが、名前と担当を分けて書いてあるだけです。
これで何が変わるかというと、僕が【今日は何を頼む日か】を迷わなくなりました。
説明書④ 賛成させない仕掛けを入れる

これが今のところ、僕の一番の発明だと思っています。
AIは基本的に全部いいですねと言います。僕が変なことを言っても、そうしましょうと返ってきます。
これは危ないなと思って、こう書き足しました。
私の判断に賛成する前に、必ず次の4つに短く答えてください。
1 これが失敗するとしたら、原因は何ですか
2 今月の手元のお金にいくら響きますか。回収はいつですか
3 これは続けたら柱になりますか。その場かぎりの作業ですか
4 私が大事にしていること(家族の時間、顔を出さないこと)に反していませんかただし、毎回これをやられるとうっとうしいので、発動する条件も一緒に書いています。金額が大きいとき、新しいことを始めるとき、方針を丸ごと変えるとき。
これを入れてから、【社長、一個だけ気になるんやけど】から始まる返事が来るようになりました。
止めてくれるAIは、褒めてくれるAIより役に立ちます。
説明書⑤ 覚えさせる
最初の頃、僕は毎回同じ説明をしていました。
僕が何をやっているか。前回どこまで進んだか。何が失敗したか。毎回ゼロからです。
しんどくなって、こう頼みました。
今日わかった大事なことを、次の会話でも読み返せる形で保存してください。
保存するのは、私の好み、私が出した指示、失敗から学んだことです。
1つの内容につき1ファイルにして、一覧も作ってください。いま、その保存フォルダには112個のファイルが入っています。一覧は133行あります。
中身は、たとえばこんなものです。
値下げは最低5パーセント。100円だけ下げても意味がない
商品のURLを貼られたら、指示がなくても相場を調べる
まとめ買いで失敗したときの記録
全部、僕が一度失敗したことです。
同じ失敗を2回しないための保険が、勝手に積み上がっていく感じです。4ヶ月やって、ここが一番の資産になりました。
で、結局どう始めるのか

僕がもう一回ゼロからやるなら、この順番でやります。
【1つめ。フォルダを1つ作る】
デスクトップでいいです。名前もなんでもいいです。僕は【クロードテスト】という名前のまま4ヶ月使ってます。
作業する場所を1か所に決めるだけで、話が通じるようになります。
【2つめ。作業を頼む前に、ルールを書く】
上の説明書①と②だけでいいです。自分が素人であることと、やられたら困ることの2つ。
これは【ルールを書きたいから手伝って】と話しかければ、置き場所も含めて全部やってくれます。ファイルを自分で作る必要はありません。
【3つめ。一番めんどくさい作業を1つだけ頼む】
最初から大きいものを作ろうとすると挫折します。
僕の1発目は【この商品リストから利益が出るものを教えて】でした。それまで手で1件ずつ調べていたやつです。
大事なのは、上手に頼むことではなくて【いま自分が手でやっていて、面倒くさいと思っていること】を1つ選ぶことでした。
上手な頼み方を覚える必要はなかった
プロンプトの書き方みたいな記事をたくさん読みました。
結論、僕にはほとんど要りませんでした。
必要だったのは、うまく頼む技術ではなくて【何を守ってほしいかを先に決めること】でした。
これ、うちの娘の絵をスタンプにしたときも同じでした。上手に描いてもらう指示より、変えたらアカンところを全部書き出す方が効いた。
人に仕事をお願いするときと、たぶん一緒です。
おわりに
Claude Codeは、道具というより新入りの相棒に近いです。
最初にやることは、仕事を振ることじゃなくて、うちのルールを教えることでした。
取扱説明書といっても、書いてあるのは全部ふつうの日本語です。専門用語は1つも入っていません。4ヶ月かけて足していったものですが、始まりはさっきの3行だけでした。
もし真っ黒い画面の前で止まっている方がいたら、まず自分の取扱説明書を書いてみてください。それが一番の近道でした。
僕もまだ中身の仕組みは1ミリも分かっていません。それでも動いています。
同じところで止まっている方はいませんか。よかったらコメントで教えてください。
最後まで読んでいただきありがとうございます^_^
仕組みが分からんまま作ったツールの話は、こちらに書いています。
うまくいかんかった話だけを集めたマガジンもあります。
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