「文化財に泊まりたい。」No.3-3(完) 湯河原温泉「伊藤屋」宿泊と寄りみち雑記 2025.2.19-20
(No.3-2からのつづき)
iPadで湯河原の観光案内を検索。行きたいと思う場所がなかなか見当たらない。宿から車で4,5分のところに五所神社と福泉寺の首大仏なるものがあるらしく、そこに行くことに決めた。おみやげは小梅堂の「元祖きび餅」がおすすめらしい。宿の茶菓子にも出してくれてあった。しかも、なんと小梅堂の本店は宿の隣。ここから小梅堂を挟んで宿の駐車場なのだ。後から寄って行こう。

おみやげが決まったところでタイミングよく、朝食の準備ができたとの電話。夕食と同じ場所だ。品数、ボリュームも適度で美味。特にごはんが美味しい。仲居さんも自慢していた。
朝食を食べ終わり部屋に戻ると、すでに布団を片付けてくれてある。浴衣ではスース―してちょっと寒い。チェックアウトの10時まではまだ時間があるが着替えておくか。お茶を飲みながら、ゆっくりと帰り支度開始。
10時少し前にフロントでチェックアウト。請求明細の飲み物の確認の際には苦笑。やっぱり飲みすぎかな⁈ ついでに小梅堂に寄ってみやげを買う予定だと告げると予期せぬショックな返事が、、、「今日は木曜だから小梅堂さんは休みですよ」。え~っ! お菓子は宿にもおいてないとのこと。残念無念。それじゃあ、しゃ~ない。帰りながら別のみやげを考えるか。
休みの小梅堂を横目に駐車場へ向かう。ナビに「五所神社」を設定して出発。数分で到着。


ここは御神木の楠がパワースポットらしい。湯河原町の指定天然記念物にもなっているようだ。


小さな神社なので鳥居から境内を一周しても時間はかからない。駐車場に戻ると車が増えている。平日の朝でもそれなりに参拝客があるようだ。
次の目的地は「福泉寺の首大仏」。ナビに所在地を入力。熱海市泉。熱海と湯河原の境付近らしい。車を走らすこと数分。ナビが案内するのは狭い脇道。「この先幅員減少」の標識。さらに進むと道路脇の鉄柱が「通れるものなら通ってみろ」と脅迫しているかのようだ。普通車1台がやっと通れるくらいだ。観光客が通るような道ではないように思える。

道を間違えたかも。このまま先に進んでUターンできなくなったら困る。ひとまずバックして元の道に戻って地図を確認。
ナビには「福泉寺」の表示はないが、地名は熱海市泉と出ている。脇道に入る手前を注意深く見回すと、橋のたもとにちゃんとありました。大きくはないけど、福泉寺の文字と首大仏の案内看板。運転席からは進行方向に向かって右側。運転中の視野に入るか微妙な位置。しかも迷彩っぽい色。これじゃあ気づかなったのもしゃあないか。
さっきの脇道を鉄柱に注意しつつ進行。なんのことはない。そこから数十メートル先に目的地はあった。

大きな石板に「福泉寺」とある。隣接の駐車場に車をとめて石段を登り境内へ。

境内の奥に、なるほど肩から上の大仏さま。高さは2.5メートルで陶製なんだそう。

茅葺の本堂も趣がある。無事たどり着いてよかった。

さあ、あとは帰るだけ。天気もいいし、時間もあるから有料道路で海岸を走り熱海を回って帰ることに決定。みやげも熱海駅付近で何か探そう。ナビの案内で順調に熱海ビーチラインに進入。湯河原パークウェイと違って、こっちの眺めは最高。景色を楽しみながら安全運転でのんびり。後続車にはハザードランプ出して先に行ってもらう。
ところがビーチライン終点から思わぬ渋滞。全くと言っていいほど前に進まない。歩行者にどんどん追い抜かれていく。なんと熱海駅前の通りを抜けるまでに一時間近く費やしてしまった。そこからもしばらく渋滞が続き苦難の帰路となったのであった(笑)。
(完)
※画像の引用元:タイトル画像は伊藤屋HP。
その他の画像は筆者滞在時2025.2.19-20に撮影
(参考)
「伊藤屋」国登録有形文化財データ(出典:文化庁)
①本館
【建築】大正15(1926)年
【構造】木造2階建、瓦葺、建築面積119㎡
【登録】2014.04.25(平成26.04.25) No.14 - 0185
【基準】国土の歴史的景観に寄与しているもの
【解説】川の北岸に南面して建つ木造二階建の旅館。入母屋造桟瓦葺で上下階に庇を廻らし、二階縁の南面では、腰部や欄間にもガラス窓をたてて開放的な形式とする。客室の内部造作も座敷飾など繊細な意匠になる。近代の湯河原温泉整備期における初期の旅館建築である。
②奥棟
【建築】大正前期(1912-1918)年
【構造】木造2階建、瓦葺、建築面積50㎡
【登録】2014.04.25(平成26.04.25) No.14 - 0186
【基準】国土の歴史的景観に寄与しているもの
【解説】本館北側の傾斜地に建つ。木造二階建、入母屋造桟瓦葺で、窓上に庇を廻らす。上下階とも客室数室を配し、本館同様、南縁の全開口にガラス窓をたてる。内部造作では違棚やトコ脇にも窓を開け、壁に山形窓を穿つなど通風採光に配慮し、各部意匠も洗練される。
③門柱及び石垣
【建築】昭和初期/平成20頃移築
(1926~1945/2008頃移築)
【構造】門柱 石造 石垣 石造、総延長47m
【登録】2014.04.25(平成26.04.25) No.14 - 0187
【基準】造形の規範となっているもの
【解説】敷地南面の入口中央東寄りに門柱一対を立て、左右に石垣をのばす。門柱は花崗岩製で瘤出し仕上げに丸面取を施す。石垣は見付を方形とした切石を高さ一~二メートルに布積し、頂部に蒲鉾形の笠石を伏せる。積石も丸面を取り、重厚ながら柔和な印象をつくる。
