#34 筋肉は裏切らない?定年後の「肉体投資」1年。18万円で手に入れた僕のささやかな“進化”
「あれ? こんなにきつかったっけ?」
久しぶりに、スリムタイプのTシャツに袖を通した時のことです。
鏡に映る自分の、肩や上腕、そして胸の部分が“ややピチピチ”になっていることに気づきました。
1年ぶりに体成分測定(i Scanner)をしてみたところ、体脂肪が2.3kg減り、フィットネススコアも少し向上していました!

定年を迎えた翌月の2025年6月から始めた筋トレも、ようやく1周年。
どうやら、着実に効果が出始めているようです。
齢を重ねても、たとえわずかな一歩であっても、自分自身の「進化」を感じられるのはうれしいものです。
今回は、私がこの1年間、筋トレを継続するために課した「マイルール」と、そのリアルな「コスト」を公開します。
60代の「不都合な真実」との対峙
基本は週2回、仕事終わりに職場近くの公立体育館のジムへ通っています。
そのうち1回はパーソナルトレーニングを取り入れています。
10年以上のランニング習慣がある自負もありましたが、いざ始めてみると、私の身体はすぐに悲鳴を上げました。
初回の初心者コースでのこと。
トレーナーさんの指示で、フロアで簡単なストレッチをしていたら、脇腹がけいれんし、その痛みに悶絶してしまいました。
「走れることと、全身を鍛えることは全く別物だ」
その事実を痛感させられた瞬間でした。
その後、本格的なトレーニングが始まると、さらに過酷な現実が待っていました。
身体の硬さ、可動域の狭さ、バランスの悪さ -。 突きつけられたのは、60代を迎えた私の「不都合な真実」でした。
胸筋を鍛えるチェストプレスというマシーンがあります。
筋トレに不慣れな僕は負荷に対し、腕力で何とかしようとして、激痛で再び悶絶。
整形外科を受診したところ、上腕二頭筋と呼ばれる部分を痛めていることが判明しました。
長年のデスクワークで固まっているところに無理な動きと負荷をかけたとのこと。
肩周囲炎となり、週1回のリハビリ通いを2026年8月下旬まで余儀なくされる始末でした。
継続の鍵は「妻」と「iPhone」
痛みと相談しながらも、上半身トレーニングの負荷を下げつつ、週2回のペースを守り抜きました。
僕がこの習慣を挫折させなかったコツは、極めて事務的な仕組み作りにあります。
1.即時予約: パーソナルトレーニング終了後、その場でトレーナーさんと振り返りを行い、翌週の予約を確定させる。
2.家庭との調和: 残りの1日は、妻のスケジュールを優先して決めます。彼女の仕事が遅くなる日や会食がある日を狙って自分のトレーニングを入れることで、家庭の時間を犠牲にせず、むしろ「効率的な時間活用」へと変換しました。
3.デジタル管理: 決まった瞬間に「iPhoneのスケジュール」へ速攻で入力。これで、トレーニングは「行くかどうか迷う予定」ではなく「確定したタスク」に変わります。
年間18万円の投資は「高い」か?
1年間で通った回数は、計84回。

ジム使用料とパーソナルトレーニング代を合わせると、総額は約18万円にのぼりました。
公共施設を利用しているので民間に比べれば格安ですが、18万円という金額を、皆さんはどう感じるでしょうか。
僕にとって、60代はまだまだアクティブに動きたい時期です。
趣味のランニングを80代まで続け、フルマラソンへの挑戦権を持ち続けたい。
そのためには、自分の「スペック」を維持・向上させるためのメンテナンス費が不可欠です。
体力を引き上げておくことは、忍び寄る「老い」への抗いを、より長く、より力強くするための投資だと考えています。
今使うべきお金です。
トレーナーさんの「最近、仕上がってきていますね」という言葉。
たとえリップサービスだとしても、今の僕にはお値段以上の価値がある一言です。
やらないことの代償を意識
最近は、コスパやタイパを追うよりも、何もしないことで生じる「不作為の代償」をいかに小さくするかを考えるようになりました。
60代。残り時間を意識する今だからこそ、単なる効率を超えた「肉体メンテナンスの経済学」という視点で、自分を惜しみなくアップデートし続けたい。
この「ささやかな進化」を楽しみながら。
定年後の体力向上への投資。皆さんは今、どのようなリソースをどこに注ぎ込んでいますか?
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