「地域文化資本ラボ オンラインゼミ」0期生の活動を終えて
quodの一連の活動で得た知見を活かして、地域の文化資本を研究・分析する「地域文化資本ラボ」。先日のnoteにて、地域に実践の場を持つメンバーと相互に学び合うコミュニティ「地域文化資本ラボ オンラインゼミ」の開講を発表しました。
今回のnoteでは、6月末に終了した0期生の活動を振り返りつつ、今後のゼミの展望についても書きたいと思います。
リアルで本質的な議論が展開できた0期生のゼミ
そもそも「地域文化資本ラボ オンラインゼミ」は、quodの一連の活動で培った知見やノウハウを世の中に還元したいという思いから始まった。実際に地域で活動している方々にquodのナレッジを提供するとともに、僕らも他地域の取り組みを共有させていただきながら、相互に学び、高め合っていくのが大きな目的だ。

0期生のメンバーは、北陸、関西、中国地方で活動中の5名。個人で伝統工芸の工房ツアーを運営している方、大手広告代理店やスタートアップを経て地域づくりに取り組んでいる方、大手鉄道会社・観光コンテンツ系スタートアップに勤務している方、地方行政の政治に興味がある方など、多彩な面々が集まった。
活動期間は4〜6月の3ヶ月間。テーマにまつわる講義(30分)、質疑応答(30分)、メンバーが自由にテーマを持ち込んで議論を行う個別セッション(30分×2名)の2時間で構成されるプログラムを計6回行った。具体的なテーマは以下の通りだ。
●取り組み事例の概要
●エリアリサーチの考え方
●地域経営の仕組みづくり・法人化
●地域文化資本を活用した物件開発・事業開発の考え方
●地域文化資本を活用するためのファイナンス
●エリアブランディングの考え方・エリアコミュニケーションの考え方
全プログラムの終了後、メンバーからフィードバックをもらった。よかった点として挙げられたのは主に以下である。
・どのテーマも全般的によい学びとなった
・自分の専門性に近いテーマに関して、さらに理解が深まった
・地域産業の関係者をどう巻き込むかが考察でき、有意義だった
・観光とまちづくりを紐づけてデザインする視点が参考になった
・地域文化資本のリサーチ方法はすぐに実践したいと思った
・自分の現在地が可視化、体系化できた

僕個人としては、メンバーが持ち寄ったテーマで議論を行う個別セッションの時間が特に勉強になった。メンバー自身の事例はもちろん、他地域の参考事例も題材にしながら、リアルで本質的な議論ができたと感じている。
フィードバックを反映し、さらに価値のあるプログラムへ
逆に改善点として見えたのは、メンバーの目的や活動のステージがある程度揃っていた方が、より学びの価値が上がるのではないかということ。0期生に関しては、自地域を持って活動している人と、複数地域を横断して専門性を発揮している人とが混ざっていて、取り組みのフェーズも基礎知識もバラバラだった。そのため、テーマによっては自分の活動に落とし込みづらいと感じた人もいたようだ。
また今回、メンバーは特に事前準備をせずに受講できる運用方法を採用したが、「もっとヘビーな宿題が課せられてもよかった」という声もあった。具体的な課題をこなし、自分のアウトプットに対するフィードバックをもらえた方が、より価値を感じやすいという意見だ。さらに「講義資料は事前に共有してもらい、読み込んだ上で受講したい」という声も。メンバーの前提知識を揃えるとともに、資料の解説よりも実践的なフレームワークで議論を行うことに時間を多く割いた方が、より学びが深まるという意見である。
その他、「題材となる事例はもっと多い方がいい」「受講生が受け身になるのではなく、持ち込み案件を増やした方がいい」など、前向きで建設的なフィードバックが多々得られた。これらの意見は全て、今後の活動にしっかりと反映させていきたい。
ナレッジを共有する新たなコミュニケーションの場
これから1期生を募集していくにあたり、新たなプラットフォームの構築も検討中だ。例えば、noteの有料コンテンツを使った運用方法。受講生の募集やイベントの告知を行うとともに、ナレッジの蓄積や参照ができる場として機能させたいと考えている。またゼミの卒業生の情報や取り組み事例を掲載して、歴代のゼミ生が交流できるようなコミュニティも生み出せたらいいなと思っている。さらに通常のゼミに加えて、特別講師を招いたオンラインイベントや、地域の事例を学ぶ視察ツアーなどのオフラインイベントも積極的に企画していきたい。



0期生の活動を終えて、僕個人として学びになったのは、自分の考えやこれまでの取り組みをしっかりと体系化できたこと。普段、頭の中に漫然とある知見を言語化する機会は意外と少ないため、講義やディスカッションを通して自己整理できたことはとてもよかった。同時に、自分に足りないものも認識することができた。もっと多くの事例を調べたり、本を読んだりして、概念や手法を咀嚼し直さなければいけないと感じた。
最近では、ありがたいことに「地域文化資本ラボ」の知見を書籍化するお話もちらほらいただいている。そうした一連の活動を通して、もっと広くナレッジを共有・発展させていきたいと考えている。このnoteでも、引き続きオンラインゼミに関する情報を発信していくつもりだ。
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【地域文化資本ラボ オンラインゼミ1期生についてのお知らせ】
現在、地域文化資本ラボ オンラインゼミは1期生募集にむけての準備を進めています。ご興味をお持ちの方は下記メールアドレスへお問い合わせください。
1期生募集期間:2025年8月下旬募集開始予定
募集定員:6名
受講期間:2025年9月中旬開講〜11月末頃まで(月2回×3ヶ月)
応募方法:氏名・職業・地域に関わる活動の有無(あれば、活動している地域と内容)・電話番号、その他プロフィールやPRなどがあれば記載して、以下メールアドレスへお問い合わせください。
担当から折り返し連絡させていただきます。
【オンラインゼミについてのお問い合わせはこちらまで】
地域文化資本ラボ事務局
lcc-lab@cfquod.jp
