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【寄稿】コンデジで撮影する虫の写真(生物写真家・Genita_K)

本記事は「虫撮り機材ガイド」の寄稿編です。
生物写真家・Genita_Kさんが語るのは「365日いつでも虫を撮れる」コンデジ活用術。誰もが出会える一瞬を逃さない、撮ったもん勝ちの発想と撮影ワークフローを、作例写真とともに解説いただきました。気軽さと工夫で切り開く、虫マクロの世界をご覧ください。


Genita_K

野山にまじりて写真を撮りつゝ、よろづの事に使ふ人
「学研の図鑑LIVE 昆虫」の写真の一部など、いくつかの出版物に写真を提供。
X:https://x.com/Genita_K


はじめに:なぜ今さらコンデジでマクロか

 はじめまして。Genita_Kと申します。しがない会社員ですが、休日はマイクロフォーサーズのデジタル一眼(OM-1+90mmマクロ)を持ち歩き、昆虫に限らず色々な生物を中心に撮影しています。

 今回は、コンデジでのマクロ撮影について記事を書かせていただきます。「なぜ今さらコンデジ?」と思う方も多いかもしれないので、まずはその経緯から。

 会社勤めをしていると、基本的に週末しか写真を撮影するチャンスがありません。そんなある日、気づいてしまったんです…「虫はどこにでもいる」ということに。

 通勤中に電車を待っている駅のホーム、帰宅途中にある小さな公園、お昼休みに買い物に出たときの道路脇の植え込み…虫がいればどこにでもシャッターチャンスがあります。ということは、日常的に撮影機材を持ち歩けば、なんと一年365日、虫の写真を撮り放題!という訳です!

帰宅中にケラを見つけても撮影できる。そう、カメラを持っていれば。
Lumix DC-TZ99 + Godox iM30 + ディフューザー
夜の商店街という思いがけない場所にいたムラサキシジミ。
Lumix DC-TZ99 + Godox iM30 + ディフューザー

 そうは言っても普段使用している機材はミラーレス一眼のOM-1と90mmマクロ。フルサイズと比べて小型軽量とはいえ、通勤カバンに入れて持ち歩けるサイズではありません。おまけに職場に仕事とは関係ないガチのカメラを持っていくのにも抵抗があります。

普段使っている機材のフルセット状態。OM-1 + M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO、さらにゴリラポッドのアームを2本セットして、Godoxのフラッシュを3灯付けている。

 スマホも検討したものの、残念ながら今使っているスマホのカメラは画質がイマイチ。マクロ撮影ができるスマホを買おうと検索したら「高ぇ…!」。そう、下手なデジタル一眼本体より高いんです!そこで、比較的低価格で購入できるコンデジを持ち歩くことにした次第です。

 という訳で、今回はコンデジを使ったマクロ撮影について寄稿させていただきます。世の中には私と同じ悩みを持つ方が多いと確信しています。私の様に、見た生物(生物に限らず)は何でも撮りたい、という方には参考になる(?)かもしれません。

※ちなみに最近のスマホは本当に画質が良いので、もし良いスマホをお持ちなら、それで撮影するのが一番手軽です。

公園で鳴いていたシブイロカヤキリ。帰宅中に近所の公園に寄ればこんな出会いも。
Lumix DC TZ99 + Godox iM30 + ディフューザー

コンデジマクロの利点あれこれ

1. 一期一会の虫との出会いを逃がさない
 何と言ってもこれに尽きます。どんなに高性能なカメラでも家に置きっぱなしでは写真は撮れません。その点、コンデジはポケットや通勤カバンに入れて持ち歩ける上に、アプリを立ち上げる必要もなく、サッと取り出して電源を入れれば撮影できます。

 カバンに入れたその瞬間から見たもの全てを撮れ、通勤中の虫も撮り逃しなし!こんな素晴らしいこと、そうそうあるものではありません。クオリティオブライフ爆上がりです!コンデジ万歳!

4月後半のある日、昼に外出したらピッカピカのナミアゲハがいた。こんな時、春を感じつつ、それをサッと撮れるのがコンデジの魅力。
Lumix DC-TZ99

2. フラッシュが使える
 スマホはフラッシュを使えないため、暗がりではLEDライトで照らしたり、シャッタースピードを遅くする必要が出てきます。ところがLEDライトはどうしても明るさに限りがあり、大光量で照らすことで被写体に逃げられてしまうこともしばしば。かといってシャッタースピードを下げれば手ブレが起きます。

 その点、コンデジはフラッシュが使えるため、暗所での撮影や、一瞬を撮影するのが圧倒的に楽になります。すなわち、会社帰りに夜の昆虫を撮影することも容易になるのです。

暴れるモモスズメを捕食するハラビロカマキリの幼虫。フラッシュを使えば夜間の動きの多い被写体でも撮影可能。
Lumix DC-TZ99 + Godox iM30 + ディフューザー

3.撮影可能なレンジが広い
 コンデジの多くは「一通りだいたいの物が撮れるカメラ」というコンセプトで設計されているため、広角から(そこそこの)望遠までをカバーする高倍率ズームレンズを備えています。そのため、レンズ交換をせずに、ある瞬間には広角で生息場所を入れた写真を撮影し、次の瞬間には望遠で頭上の枝にいる虫を撮影する、といったことが可能で、対象や表現の範囲が極めて広くなります。もちろんマクロ以外にも風景やちょっと遠くの鳥なども撮影できます。

 「虫は撮ってみたいけれど、どんな写真を撮って良いか分からない」という方は、最初にコンデジで色々試して自分の好きな写真や表現を探してみるというのもありかもしれません。

4.被写界深度が深い
 コンデジのセンサーは1/2.3インチなどの小さなセンサーが多く、画質的には不利ですが、フルサイズなどと比べて被写界深度(≒ピントの合う範囲)が深く、虫全体にピントが合った写真や、虫と背景の両方にピントの合った写真を比較的簡単に撮ることが可能です。

5.構図や撮影の自由度が高い
 レンズや本体が小さいので、金網の間からレンズ部分だけを突き出したり、昆虫の下側から撮影したりと、構図や撮影自体の自由度が高くなります。これは作品作りを行う上で一眼にはないメリットと言えます。

交尾中のシロスジカミキリをやや腹側のアングルから。アラカシの幹にいるカミキリムシのすぐ脇にレンズを近づけて広角で撮影。実は一眼と大口径の広角レンズでは撮影が難しい構図。
Lumix DC-TZ99 + Godox iM30 + ディフューザー

6.低コスト
 もし既にコンデジをお持ちなら、ちょっとした追加投資をするだけでマクロ撮影が可能です。

どうですか?だんだんコンデジマクロ撮影が気になってきたでしょう?

マクロに適したコンデジ(2025年8月現在)

 コンデジには前述の様なメリットがあるものの、スマホの方が手軽に写真が撮れ、SNSにアップする分には十分な画質というのも事実。そのため2025年現在コンデジの市場は縮小し、販売されている機種が少ない上に価格も上がるなど、新規に購入する場合には、先に述べた低コストのメリットがありません。

 それでも新規購入を検討されている方のために、2025年8月現在10万円未満で新品を入手できるコンデジの中から、特にマクロ撮影に注目していくつかの機種をピックアップしてみます。

Tough TG-7(OMデジタルソリューションズ:6万円弱)
 「フィールドでコンデジといえばTG!」というほどの名作、旧オリンパス(現OMデジタルソリューションズ)TGシリーズの最新機種です。体長数mmの昆虫やミジンコまで撮影できる顕微鏡モードがあり、純正オプションとしてマクロ用のディフューザーも用意されているという至れり尽くせりっぷり。現時点でマクロ撮影には最良と言って良いコンデジでしょう。防水・耐衝撃という点も素晴らしく、例えば仕事の移動中に良い湿地を見つけたときなど、サッと水に沈めて撮影することもできます。TG-4以降の機種ではRAWで記録できるのもポイントが高いです。

PowerShot SX720HS, SX740HS(キヤノン:8.6万円)
 キヤノンのベストセラーモデル。SX720HSは小形軽量でスーツの内ポケットにも入るサイズ、SX740HSはややサイズが大きいものの、マニュアルモードがあり撮影の自由度が高いのが魅力です。2025年8月現在、SX720HS は新品の価格が高騰していますが、SX740HSは比較的安価に入手可能です。個人的には発色が良く「とても写真らしい」写真が撮れるカメラだと思います。ユーザーインターフェースが使い易いのもポイントが高く、この辺りは流石キヤノンと言うところ。残念なのはどちらの機種も保存できる画像がJPEGのみで、RAWでの記録ができないところです。画像処理エンジンは優秀ですが、JPEGでは後述する黒つぶれや白飛びの補正が難しいのでマイナスポイント。とはいえ、これは「コンデジでRAWで撮ってもしょうがないだろ」というキヤノンの割り切りなのかもしれません。

SX740HSと画質は同等の先代、SX640HSで撮影。JPEGのみではあるものの、画像処理エンジンは優秀。
PowerShot SX640HS

Lumix DC-TZ99(Panasonic:6.5万円)
 なんと「コンデジ冬の時代」である2025年春にPanasonicが発売した新機種で、価格やサイズ、画質のバランスが良いのが特徴です。同クラスのDC-TZ80~TZ95Dの後継で、レンズやセンサーはおそらく同じですが、最新機種だけあってAFの精度が高く、撮影時のストレスはあまり感じません。コスト削減のためか、前機種TZ95Dまではあったファインダーが省略されてしまい、MFのときにピントが掴みにくいのが珠に傷ですが、35mm換算24~720mmの高倍率レンズを備え、RAW撮影もできる使い勝手の良い機種です。


普段気を付けていること

 写真は撮ったもん勝ち。折角機材があるなら何も気にせず自分の思うままに撮るのが良いと思います。とはいえ、それだけではこの記事の存在意義が怪しくなってくるので、特にコンデジで撮影するときに気をつけていることをいくつか説明してみます。

1.カメラの設定
 コンデジは軽量でブレに弱いため、シャッタースピードはできる限り速くしたいところです。「シャッタースピードを速くする=暗くなる」なので、ISO感度も上げたいのですが、コンデジのセンサーはISO感度を少し上げるだけでも著しく画質が落ちるので、ISO感度が上がり過ぎないギリギリのシャッタースピードにしています。また、後工程で補正することも考慮して、画像圧縮は最高画質(RAWで撮影できる機種はRAW併用)にしています。

 オートフォーカス(AF)の設定は、新しめの機種では全体、古めの機種では中央一点にすると良い結果が得られることが多い気がします。複眼など狙いたい場所にピントが合わない場合は、一旦対象の近くにピントを合わせてからちょっとずらして対象を入れ直して撮る、という方法でピントを合わせています。

 マニュアルフォーカス(MF)で撮影できる機種(Lumix TZ99やPowerShot640)ではMFも併用。AFでは合焦が間に合わない一瞬のチャンスや、光量が足りずAFが使えない場合はMFで、背面モニターでピントの山を掴みづらい場合はAFで、と使い分けています。コンデジのセンサーは被写界深度が深いため、自分の使うカメラはどの位の距離でピントが合うかを覚えておいて目測で距離を合わせると、MFでも意外とピントが合った写真が撮れます。

2.構図など
 多くのコンデジは35mm換算25mm程度の広角から始まって、そこそこの望遠までカバーできる高倍率ズームレンズを搭載しています。そして最大撮影倍率は大体広角側。つまり多くのコンデジは「広角で寄れ」ます。一眼で広角マクロを撮ろうとすると大口径の広角マクロレンズが必要になったりするので、手軽に広角マクロを撮れるのはコンデジならではの強みでしょう。

Lumix DC-TZ99を使い、やや広角(35mm換算24mm)で撮影したナミアゲハ。狙えばもう少し寄れる。
Lumix DC-TZ99
Lumix DC-TZ99の望遠寄り(35mm換算282mm)で撮影したウチワヤンマ。広角と望遠を瞬時に切り替えられるのはコンデジの強み。
Lumix DC-TZ99 + ディフューザー

 構図の注意点として、特に広角側で画面端やフォーカスの外れた場所が流れた様になってしまう傾向を持つ機種が多いため、画面端にはできるだけ物が入らない様にしておく、などの工夫をした方が良いです。またレンズの逆光耐性が低い機種も多く、明るすぎる環境ではコントラストが落ちて白っぽい写真になってしまうことがあり、極力逆光を避け、できれば少し暗めになるように撮った方が画質が安定します。

広角寄り(35mm換算24mm)で撮影したコクワガタ。四隅、特に右側が流れている。
PowerShot SX620hs + Godox iM30 + ディフューザー

 撮影時にはピント面も意識しています。昆虫写真は手前側の複眼にピントが合っているのが基本になります。マクロ撮影ではピントが合う範囲が狭くなる(俗に言う「ピントが薄い」)ため、複眼を起点にして、できるだけ自分の写したい場所が一枚の平面に収まる様に角度などを調整しています。

もっと光を!フラッシュを積極的に使用する

 コンデジの小センサーは光量が多いときはそれなりに写りが良いものの、光量が減ってISO感度を上げると一気にノイズが増え、画質が悪くなります。そのためISO感度はできれば常に一番低い値をキープしておきたいところ。ところが、虫は暗い場所にいることも多く、会社帰りに至っては夜間なのでそもそも暗い…。そのため、フラッシュの使用は必須です。フラッシュ無しだと今ひとつという機種でも、フラッシュを使うことで光量に余裕ができ、ISOを下げるなどして劇的に画質が向上する場合もあります。

 フラッシュを使用する際の注意点として、フラッシュの光を被写体に直射するとどうしてもコントラストがきつくなり、濃い影も出てしまいます。そのため、フラッシュを使う場合はディフューザーを使い、「ピンポイントで強すぎる光」を「全体をムラなく照らす光」に変えています。

左がディフューザー無し、右がディフューザー有り。ディフューザー以外の条件は同一。
Lumix DC-TZ99 + Godox iM30

 ディフューザーは折り畳み式のケンコー「影取り」が手軽で良いのですが、一眼用なのでコンデジにはちょっと大きすぎるのが難点。私はクリアファイルにトレーシングペーパーを何枚か挟み、真ん中にレンズを通せる位の穴を開けたものを自作して、ゴム紐でレンズにセットしています。作成コストが数百円と安価で、万が一職場で見つかってもクリアファイルにしか見えない点もプラスです。

 コンデジの機種によっては内蔵フラッシュの光量が小さく十分な光量が得られないことがあります。また、フラッシュがレンズから見て右側、あるいは左側に偏って搭載されている機種も多く、そんな機種では画面の左右どちらかだけが明るくなりムラが出ます。それらの問題を解決するため、GodoxのiM30という光スレーブ式フラッシュ(他のフラッシュの光に反応して発光するフラッシュ)を外付けフラッシュとして追加しています。

内蔵フラッシュだけで撮影して画面左下側が暗くなってしまった例。
Lumix DC-TZ99 + ディフューザー

 iM30はJobyのフレキシブルアーム(ゴリラポッドアームキット)を介して取り付けることで角度を自在に調整できる様にしています。拡張性の無いコンデジにどうやってフレキシブルアームを取り付けるかにはだいぶ悩みましたが、カメラ用のスマホホルダーをカメラに取り付け、そこにアームを付ける方法で解決しました。最終的には下の様な形状に落ち着いています。

Lumix DC-TZ99にiM30を取り付けた状態。青っぽいパーツがスマホホルダーで、カメラを挟んで固定する。

 この状態でも見た目に反して意外と嵩張らず、アームにフラッシュを付けた状態でカバンに入れておけるので「カバンからカメラとアームを出す」「フラッシュを付けたアームをカメラにセットする」の2アクション、1~2分で撮影態勢に入ることができます。コンパクトなだけでなく、手軽なので気分的に撮影しやすいのもポイントです。

※光スレーブフラッシュを使う場合の注意点として、直射日光など強い光の下では光スレーブ機能が働かないことがあります。そんなときは内蔵フラッシュだけを使用し、弱めに発光させて影を打ち消してしまうなどの手で凌いでいます。

メイン機材とのサイズ比較。だいぶコンパクト。

限界を越えろ!さらに倍率を稼ぐ方法

 これまでの方法では、体長数cm~1cm位までの虫は撮影できますが、それより小さい虫は画面に小さく写るだけになります(TGシリーズは数mmのサイズでも顕微鏡モードで撮影可能)。ところが普段見かける虫の中には体長1cm未満の種も多く、是非とも高倍率で撮りたくなります。

 また、多くのコンデジでは広角側で撮影倍率が最大になるため、倍率を上げるには被写体に近づく必要があり、フラッシュと被写体の距離が近くなりすぎることで光の回りが悪くなるのも問題です。

 倍率と光の回りの両方を解決する方法として、フロントマクロコンバージョンレンズ(レンズの先に取り付けて倍率を上げる外付けレンズ)があります。フロントマクロコンバージョンレンズを付けると倍率が稼げるのに加えて、被写体と距離が取れるため、フラッシュの光がうまく回る様になります。

 フロントマクロコンバージョンレンズは吉田産業のRaynox DCR-250が有名どころ。13,000円程と高価ですが、倍率がちょうど良く、画質も良好です。最近NEEWERという海外メーカーから、LS-40という、DCR-250と同程度の倍率で数千円程度の製品も出ています。

 下の写真はDCR-250をTZ99に取り付け、トベラの葉裏にいた体長2.5mmほどのマダラトベラキジラミを撮影したものです(レタッチと、ややトリミングあり)。複眼を構成する個眼まで確認でき、個人的にはまあまあ許容できる画質だと思います。

マダラトベラキジラミ。ピントがごく薄いのでピント面には注意が必要。複眼から翅の先まで一枚の平面に収まる様に角度を調整した。
Lumix DC-TZ99 + Raynox DCR-250 + Godox iM30 + ディフューザー

 撮影倍率はズームで調整でき、望遠側ほど高倍率、広角側で倍率を下げられますが、広角側ではケラレることがあるので注意してください(コンデジ本体のレンズ先端とコンバージョンレンズが極力近づく様にすると多少ケラレが緩和されます)。

※コンバージョンレンズの取り付けは、コンデジのレンズ周りに鉄製のリングを貼り付け、Amazonなどで売っているネオジム磁石のシートを使って取り付けると、手軽で着脱が容易です。

小センサーのダイナミックレンジを補うRAW現像

 あれこれ工夫をしても、コンデジではどうしても画質的に厳しくなってしまう部分や限界があります。特に大きなセンサーを持つ一眼との間で圧倒的に差が出るのがダイナミックレンジです。

 RAW(画像処理エンジンを通す前の画像データ)で記録出来るコンデジの場合、RAWで記録したデータをPC上で現像することで、ダイナミックレンジを補ったり、カメラ内現像のJPEGではつぶれてしまう様な階調も再現できることがあります。また、フラッシュの光が均等に当たっていなかったりした場合に、それをある程度補正することも可能です。

※個人的な好みですが、私は一枚から極力情報を多く引き出せる写真、つまりコントラストが強過ぎず、全体が万遍なく明るい写真を理想としています。

 最後に「なんだかんだ言っても撮ったもん勝ち」

 以上、コンデジでの昆虫撮影について語ってみました。コンデジはオールインワンで手軽に色々試すことができるので「虫の写真を撮りたいけれど、いきなり大きなカメラはちょっと…」という方、まずはコンデジで手軽に初めてみる、というのもありじゃないでしょうか?

 繰り返しになってしまいますが、どんな高性能なカメラでもその場になければ写真は撮れません。カメラを持っていて目の前に撮りたいものがあるなら、まずはあまり難しいことは考えず、バシバシ撮っちゃいましょう。

 それでは皆様、是非楽しいマクロ撮影ライフを!


Genita_K

野山にまじりて写真を撮りつゝ、よろづの事に使ふ人
「学研の図鑑LIVE 昆虫」の写真の一部など、いくつかの出版物に写真を提供。
X:https://x.com/Genita_K
Bluesky:https://bsky.app/profile/genita.bsky.social

書籍
○ Gakken『学研の図鑑LIVE 昆虫』
主に小形の昆虫や、一部のガなどの白バック写真を担当しました。一部の生態写真も提供しています。
価格もリーズナブルで最初の一冊としてお勧めの図鑑です。

○文一総合出版『ハエ ハンドブック』
写真を数点提供しています。ハエ(双翅目)の入門としてお勧めです。

○KADOKAWA『すごすぎる身近な昆虫の図鑑』
写真を数点提供しています。独自の視点で昆虫を紹介する、面白い読み物です。


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