絶滅危惧種を描く画家に、紙の処方箋を渡してみた
気づけばもう9月…
HONOは秋生まれなので、
芸術と美味しい食べ物が大好き💛
秋と言えば芸術…
ということで、
絵画祭に参加してみることにしました🎨✨
参加した企画は、
空手家パパさんのこちら👇
今回の企画では、
3人の画家からひとりを選んで、
絵を描いてもらいます。

「静かな絵本作家」
「森のために怒る版画家」
の3名から選びます✨
私が選んだのは、
「消えゆく命の記録者」
61歳。
子どもの頃から、生き物が少しずつ地図から消えていくのを見てきた画家。
消えてしまう前に、記録する。
そんな人らしい。
さて。
この人に何を描いてもらおう。
鳥?
森?
絶滅危惧種?
いや。
私が頼むなら……
紙の処方箋とかどうだろう。

以前の病院では、
処方箋も紙。
カルテも紙。
鉛筆の文字。
日付印。
付箋。
何度もめくられて、
少し柔らかくなった紙の端。
毎日触っていたから、
その頃は何とも思わなかった。
でも改めて考えると、
紙ってけっこう、
人が触った跡が残る。
誰かが確認した跡。
誰かが迷った跡。
誰かが急いだ跡。
人は写っていないのに、
なんとなく人がいる。

もちろん、
「紙カルテ最高!」
と言いたいわけではない🙂↕️
検索しにくかったり、
その場所まで見に行く必要があったり、
そして、ときどき字が読めなかったり。
電子化によって、
便利になることはたくさんある。
一方で、
紙の処方箋や紙カルテは、
今も現役で使われている場所がある。
だからこれは、
「紙の医療は、もうすぐなくなる」
という話じゃない。
ただ、医療の形が少しずつ変わっていく中で、
紙に書いて、
めくって、
付箋を貼って、
誰かのチェックが残る。
そういう景色を、
いつか振り返る日もあるのかなって思った。
だったら、
消えていくものを描いてきた画家に、
今ここにある景色を渡してみよう。
GHOSTWRITTENには、
古い病院の薬剤部。
木製の机。
紙の処方箋やカルテ、薬袋、鉛筆、日付印。
人物はいない。
でも、
ついさっきまで誰かがそこにいたような絵。
そんなイメージを渡してみた。

出来上がったのが、こちら👇

画のタイトルは、
『まだ、紙の上にいた』
見た瞬間、
あ、標本にされた。
って思った。
私が頼んだのは
「紙の処方箋のある病院」だったはずなのに、
出来上がったのは、
なんだか博物学者の収蔵室みたい。
瓶が並び、
人体図や植物画があり、
その真ん中に、
紙の記録が残されている。
この画家、
処方箋を描いたというより、
紙で医療をしている景色ごと
採集したんじゃない?

この絵には、
こんな制作エピソードがついた。
五十八で母の遺した家に戻ってから、R. Ashdown は、森や川だけでなく、町から静かに消えていくものにも目を向けるようになった。閉じられる前の古い病院で、薬剤部の机に残された紙の束を見たとき、彼は幼いころ地図から消えていった生き物たちと同じ気配を感じたという。若い日の彼なら、失われる前にと勢いで刻んだだろう。だが六十一の手は、皺、折れ、擦れの一つひとつを急がず拾えるほど落ち着いていた。もう、消えるものを追いかけようとはしなかった。
ただ、そこにあったことだけを残した。
これを読んだら、
もう一度絵を見たくなった。
紙の処方箋も、
紙カルテも、
今もそこで、
普通に医療を支えている。
だから私は、これを「過去のもの」として眺めたいわけじゃない。
ただ、「こういう景色がある」ということを、一枚の絵にして残してみるのも面白い。
そんなふうに思った。
絶滅危惧種を描く画家に、
紙の処方箋を渡してみたら、
出来上がったのは、
ひとつの時代の標本でした。
……といっても、
紙カルテはまだ絶滅してません🤣
今もあるものを、
少しだけ未来から眺めてみた。
そんな感じなのかもしれない。
私は「病院の机」を頼んだつもりだったのに、返ってきたのは、それより少し大きなものだった。
こうやって、
自分が想像していなかったところへ
連れていかれることがある。
たぶん私は、こういう予想外が見たくてAIで遊んでるんだとおもう✨✨
空手家パパさん😆
素敵な絵画祭に参加させていただき、
ありがとうございました✨✨

作品名:『まだ、紙の上にいた』
画家:消えゆく命の記録者
サイン名義:R. Ashdown
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