「今日も何もできなかった」をなくす。脳の刺激量をコントロールするHSPのための省エネ・スケジュール術
はじめに|「今日も何もできなかった」と思うあなたへ
朝、目が覚めたときは、「今日はこれをやろう」と思っていた。
洗濯をして、部屋を片づけて、買い物にも行こう。時間があれば、読みたかった本も読もう。
そんなふうに考えていたはずなのに、気づけば夕方。結局できたのは、最低限のことだけ。
そして夜になると、「今日も何もできなかった」と落ち込んでしまう。
仕事の日も同じです。
仕事をして、帰宅して、ご飯を食べる。それだけでぐったりしてしまう。休日になれば、平日にできなかったことを片づけようと思うのに、体が動かない。
「もっと時間を上手に使わなきゃ」
「みんなは普通にできているのに、どうして私はできないんだろう」
そんなふうに、自分を責めていませんか?
でも、もしかすると、あなたの時間の使い方が下手だからではないのかもしれません。
HSPは、目に見える行動だけでなく、人との会話や周囲の音、スマホから流れてくる情報、ちょっとした予定の変化など、日常の中にあるさまざまな刺激を受け取りやすいと言われています。
だからこそ、「やること」だけを並べて予定を作ると、思っている以上に疲れてしまうことがあります。
このnoteでは、なぜ普通に一日を過ごすだけでも疲れてしまうのかを整理しながら、刺激を減らして無理なく過ごすための考え方をお伝えします。
仕事の日も休日も、全部を頑張らなくて大丈夫です。
目指したいのは、「もっと頑張る方法」ではなく、頑張りすぎなくても一日が回る方法。
「今日も何もできなかった」と自分を責める毎日から、少しずつ抜け出していきましょう。
第1章|どうして私は、普通に一日を過ごすだけで疲れるんだろう
「今日は特に何もしていないのに、どうしてこんなに疲れているんだろう」
そんなふうに感じることはありませんか?
朝起きて、仕事に行く。人と話して、メールを確認する。周りの音を聞きながら仕事をする。帰宅したら、ご飯を作ったり、洗濯をしたりする。
振り返ってみると、「たいしたことはしていない」と思うかもしれません。
でも、本当に「何もしていない」のでしょうか。
「何もしていない」のに疲れている
通勤中も、人の話し声や電車の音、スマートフォンの通知など、さまざまな情報が入ってきます。
職場に着けば、仕事そのものだけでなく、周りの人の様子を気にしたり、相手の言葉の意味を考えたり、突然の予定変更に対応したりすることもあります。
そして、仕事が終わったからといって、すぐに休めるわけではありません。
「帰ったら何を作ろう」
「洗濯物を片づけなきゃ」
「明日の準備もしないと」
そんなことまで考えながら過ごしています。
一つひとつは小さなことでも、それが一日中続けば、疲れてしまうのは自然なことです。
だから、これからは「今日は何個のことができたか」だけで、自分の疲れを判断しなくてもいいと思うのです。
HSPにとって「予定」は行動だけではない
たとえば、「買い物に行く」という予定を考えてみましょう。
予定表には、たった一つの予定として書けます。
でも実際には、何を買うのか考え、店まで移動し、店内の人や音に対応し、商品を探し、レジに並び、店員さんとやり取りをする。
帰宅したら、買ったものを片づけるところまで待っています。
つまり、同じ「買い物」という一つの予定でも、その中にはたくさんの刺激や判断があります。
予定表に書かれた「1個」と、実際に自分が受け取る刺激の量は、同じではないのです。
ここに気づくと、「どうして私はこんなに疲れるんだろう」という疑問が、少し違って見えてくるかもしれません。
「できなかった」ではなく「使える力が残っていなかった」
一日の終わりに何もできなかったと感じると、つい、
「私は怠けている」
「もっと頑張らなきゃ」
「時間の使い方が下手なんだ」
と、自分を責めてしまいます。
でも、本当は「できなかった」のではなく、そこまでに力をたくさん使っていたのかもしれません。
仕事をして、人と関わって、たくさんの情報を受け取って、それでも一日を終えた。
それだけでも、十分に頑張っています。
「私は怠けている」ではなく、
「今日はもう、使える力が残っていなかったのかもしれない」
そう考えてみる。
それだけでも、自分への見方が少しやさしくなるのではないでしょうか。
そして、もしそうなのだとしたら。
必要なのは、さらに頑張ることではなく、一日に受け取る刺激の量を少し調整することなのかもしれません。
「予定を減らす」だけでは、まだ足りない。
「疲れないように、予定を減らしてみよう」
そう思って、休日の予定を一つ、二つと減らしたことはありませんか?
それなのに、なぜか疲れが取れない。
「今日は何もしていないのに、もうぐったりしている」
そんな日もあるかもしれません。
実は、HSPが一日の過ごし方を考えるとき、大切なのは予定の数だけではありません。
同じ三つの予定でも、どんな順番で入れるか、予定と予定の間にどんな時間を置くかによって、感じる疲れは変わってきます。
ここからは、予定をただ減らすのではなく、「刺激の重さ」を意識して一日を組み立てる方法をお伝えします。
「予定は減らしたのに、なぜか疲れる」
その理由が、少し見えてくるかもしれません。
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