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#181 【イアンベやってます】向山こども園さんの、ひつじの毛刈りに参加しました!

この記事を30秒で言うと…(AI要約)

 ・イアンベスタッフが、向山こども園さんの「ひつじの毛刈り」に参加しました。特別な交流会ではなく、“いつもの日常”の中で同じ驚きや楽しさを共有できる環境を大切にしたいと考えています。

・将来的には、刈った羊毛の洗浄や加工をクルーの仕事として担い、子どもたちに還元するような地域循環も作っていきたいと思っています。

・イアンベは「レクをしない就B」ですが、園と連携することで、“参加したい人は参加できる・普段通り過ごしたい人はいつも通り”という、小回りの効く支援を目指しています。





イアンベは、今日も元気に営業中! 

 この記事は、イアンベ内のあんなことこんな事をご紹介していくシリーズです。「イアンベってどんなとこなの?」という疑問を、実際にイアンベの中にあるもの、中で起こっている事をそのままご紹介する事でご理解頂こうという魂胆です。

 今回は、連携する向山こども園さんの“ひつじの毛刈り”への参加について。そして、そこから考える、イアンベと“レク”“余暇活動”に関するアレコレについて。




 今回、私たちイアンベチームは、連携している向山こども園さんの“ひつじの毛刈り”に参加させていただきました。向山こども園さんには、めめちゃんとくろちゃんという2頭の羊がいます。これから暑くなっていく季節に向けて、その羊たちの毛を刈る行事が行われたのでした。
 子どもたちが周りを囲み熱心な眼差しを向ける中、モコモコだった羊さんたちが見る見るうちにスッキリした姿になっていく。その様子に、子どもたちはキャッキャキャッキャ。遠目に見たら「ヤギかな?」と思うくらいシュッとした姿になっていて、私たちスタッフも思わず「おぉ〜!」となっていました。
 今回は残念ながら、イアンベの動物好きのクルーは参加できませんでした。普段から、仕事の際に羊小屋の横を通るたびに、じーっと羊を眺めているクルーのAさん。その方にもぜひ参加してもらいたかったなぁ〜という気持ちは正直ありますが…それでも今回、我々イアンベスタッフがその場に立ち会わせてもらったことには、大きな意味があると思っています。

毛刈りの様子。写真右側は、園スタッフのように“いつも格好”でちゃっかり溶け込むイアンベスタッフが(笑)


「交流会」ではなく、“いつもの日常”を共有したい

 世の中には、「障がいのある人と子どもたちの交流会」のような場面はたくさんあります。もちろん、それ自体はとても素敵なことだと思います。ただ私は時々、「交流するための特別な場」でしかお互いが関わらないことに、少し違和感を覚えることがあります。
 特別なイベント。
 特別な空間。
 特別な時間。
 そういう“非日常”の中で、互いが互いを知るために交流することは多い。でも、「いつもの場所」で「いつもの景色」の中で、自然に同じものを見て同じことで驚いて、同じことで笑う——そういう関わりって、実は意外と少ないように感じています。だからこそ私たちは、向山こども園さんと「日常の中で自然に共存する」関係を大事にしたいと思っています。今回は、そのための布石でした。まずはスタッフがその場に立ち会う。そして将来的には、クルーも一緒に「あ、今日は羊の毛刈りやってるね」「なんかすごいね」と、ごく自然にその空間を共有できるようになったらいいなと思っています。


“羊の毛”を、クルーのお仕事にできるかもしれない

 今回、もう一つ感じたことがあります。それは、「刈った羊の毛を、イアンベのクルーのお仕事につなげられないかな?」ということです。
 例えば、
▶︎羊毛を洗浄する
▶︎汚れや草を取り除く
▶︎子どもたちが扱いやすいよう小分けする
▶︎遊びや制作に使いやすい状態に整える
・・・そんな作業を、クルーのお仕事として担える可能性があるのではないか、と感じました。もちろん、現時点で「羊毛を使ってこんな感じで商品化します!」などの具体的な話があるわけではありません。
でも、「地域の中で生まれたものを、クルーが仕事として支え、それがまた地域に還元される」という循環は、イアンベが目指したい形の一つです。
 ただ楽しかった、だけではなく、「役割」や「仕事」として地域と繋がっていく…今回の毛刈りは、そのきっかけをくれたような気がします。


「レクをしない就B」だけど、“楽しいこと”が無いわけではありません

 イアンベは、以前から繰り返しお伝えしているように、「イアンベ主催のレクリエーション」は基本的に行いません。

 毎日決まった時間に来て、仕事をして、程よい疲労感を持って帰宅する。その生活リズムを整えることを、私たちは非常に重視しています。
 特に発達障がいのある方は、「突然の変化」や「いつもと違うこと」が負担になりやすい方も多いです。そのため、「今日はみんなでレクです!」のような活動は、今後も基本方針として行わないつもりです。
 ……ただ、それは「イベント的なことと無縁」という意味ではありません。賑やかな空気が好きな方もいます。動物が好きな方も勿論います。ちょっとワクワクする体験が好きな方も確実にいます。そしてその反対に、そういうものが苦手で、「いつも通り淡々と仕事したい」という方もいます。20名規模の小さな就労継続支援B型事業所で、その両方に応えるのは、本来かなり難しいことだと思います。どうしても、
▶︎「全員で同じことをする」
あるいは
▶︎「全員ひたすら仕事をする」
の二択になりがちです。でもイアンベは、向山こども園さんと連携していることで、その“間”を作ることができます。羊の毛刈りを見たい人は見に行く。通常通り仕事をしたい人は、いつも通り仕事をする。そういう“小回りの効く支援”ができるのは、向山こども園さんと隣接する環境と連携体制があるからこそだと思っています。


「働く」と「楽しむ」を、地域の中で両立していく

 イアンベは、「障がいがあっても、仕事という役割を担う事で社会の一員として地域生活を送って欲しい」という方針を強く掲げています。
▶︎知的に重度であっても。
▶︎発達特性が顕著であっても。
▶︎強度行動障害の状態像があっても。
・・・それでも、「働く」という形で社会参加する道を作りたい。でも同時に、“馬車馬のように働くだけ”を目指しているわけでもないので。
▶︎好きなものを眺める時間。
▶︎ちょっとワクワクする時間。
▶︎ホッとできる時間。
・・・そういうものも、生活の中ではとても大事だと思っています。
 動物が好きなクルーが、羊小屋の前でニコニコしながら羊を眺めている——そういう時間も含めて、その人らしい地域生活なのだと思います。
 向山こども園さんと連携していることで、イアンベ単独では実現が難しい、さまざまな体験や関わりの機会を創出(提供)する事が出来るのです。今回の毛刈りも、その一つでした。これからも、「働く」と「楽しむ」を無理なく両立できる環境を、地域の中で少しずつ作っていけたらと思っています。

 引き続き、イアンベではクルーを募集しています。
▶︎「ちょっと話だけ聞いてみたい」
▶︎「どんな場所か見てみたい」
▶︎「なんか喋りたい」
そんな感じでも大歓迎です。ぜひ一度、イアンベの空気感を見に来てみてください。




 イアンベ、こんな感じでやっております。ご利用希望の方も、見学希望の方も、ひやかしの方も、暇つぶしの方も、ぜひぜひイアンベを覗いていってやってください。
 イアンベは、今日も元気に営業中です!

“ひと仕事”を終え、お腹いっぱいお食事をするめめちゃん




このnoteについて

 このnoteは、
▶︎発達障がい者専門施設での支援員歴が20数年あって、
▶︎2026年に仙台市内で、
▶︎発達障がい者特化型の就労Bを立ち上げた、
▶︎佐藤仕展という人が、
その事業所に関する事や発達障がい界隈の話題をアレコレ書き連ねている場所です。
 皆さま、どうぞご贔屓に!


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