そろばんと正座と、ルールと友だち
昨日の投稿で書いた「脱線先生」の学級日誌が読みた過ぎて、クローゼットから引っ張り出し、4年生版を見返してしまった。
なぜか3年生版が見当たらなかったが、一旦忘れることにする。(恩知らず)
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それにしても、読み返してみると、なんだか面白い。
たとえば、私のこんな日記。
「いい日記 わるい日記」
今日、作文のじょうずになる本の日記の書き方をよみました。
いい日記というのは、そのことの中みが、よんでいる人にわかるようにくわしくかくのです。
私はきもちやかんどうをいろんなことばでひょうげんしたりするといいと思います。
それにいつもメモをもっておいて、日記のタネになるなと思った物をかいたりすればいいと思います。
わるい日記はみじかい分でさっさと書いてしまう日記です。
私なんかほとんどそうなので、これからいい日記のほうになおしていきたいです。

このときは、隣に「わすれもの」について書いた子の日記があった。
そして下には「今日もへらない忘れ物」というタイトルで、みんなの忘れ物がいかに多いかを示す表と、先生からの注意があり、私の日記への先生の感想はなかった。
当時の私は、少しがっかりした。
日記帳の方には、何か書いてあったのかもしれないが、覚えていない。
「学級日誌で紹介するね」とかだったのかもしれない。
とにかく、日誌には、そんなふうに定期的に、忘れ物への注意喚起が書かれていた。
でも。
「いい日記とは」については、一度も書かれなかった。
今なら分かる。
先生は私の日記を通して、みんなに、それぞれの「いい日記」を考えさせたかったのだ。
先生が感想を書けば、それはただの押し付けになる。
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それにしても。
「わるい日記はみじかい文でさっさと書いてしまう日記」ね。
本からの抜粋なのか、私が自分なりに考えて書いたものなのか。
大人になった今では、短くても、簡潔で表現が的確な日記は、「いい日記」だと思う。
「長い=いい」と思っていたこの頃の自分に苦笑いする。
待てよ。
今でも、私の投稿がついつい長くなってしまうのは、この4年生の頃の思い込みが原因か。
タイムマシーンが実現されたら、すぐさま4年生の私に会いに行く。
そして言う。
「今すぐ『さくぶんのじょうずに短くなる本』を買って!」
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そしてこれは、当時の私が先生の感想を読んで、一番救われた日記。
「わからない」
このあいだ先生がいなかった五時間目、だれかが「そろばんかしてあげていいんじゃない。」というようなことを言いました。
私はそろばんを一こしかもっていないので、だめだなと思ったけれど、大きいので2人くらいぐらいでつかえると思い、わすれてないけど、せいざして、〇〇さんに半分かしてあげました。
わすれてないから、せいざしないのがあたりまえっていうのがふつうだけど、かしてあげたかったから、かしたんですが、お母さんは「ちょっとおかしいんじゃない。」といいます。
おもしろいのおかしいじゃなくて、へんなんじゃないということです。
もうすぎたことだからいいと思うんです。
私はかしてあげるには〇〇さんと同じ所にいないとかわりばんこじゃおそくなると思って、いっしょにやろうとして、せいざしたんです。
へんな考えをしたかもしれないけど、それでよかったのかな~。

「脱線先生」のクラスでは、忘れ物をしたら教室の前で正座する、という決まりがあった。
今、話に出たそろばんとか、書道など、物がないと授業に参加できない場合だ。
次は忘れないようにという自戒を込めて、正座する。
そして、そのルールを決めたのは、確か、私たち自身だった気がする。
先生が出張や講習などでいないときにも、学級委員が「正座!」と指示していた。
忘れていたが、他の子の日記にそういう場面があった。
私の日記は、そんな ”どっぷり昭和ど根性クラス” の、先生不在のそろばん計算練習の時間についての話だ。
そして。
先生がその下に書いてくれたことが、これだ。
「きみだったらどうする?」
ルールややくそくだけから考えれば、わすれた人に物をかす必要はないし、正座ということの意味もあるし、ikomaさんのしたことはたしかにおかしいのかもしれません。
でもここでは、ikomaさんの友だちに対するやさしさ、思いやりをとりあげることにしたいと思います。
ルールはやぶっていますが、判断は正しいと思います。(何かへんないい方ですが…)

母に「おかしいんじゃない」と言われた私に、大人として「判断は正しい」と言ってくれた先生。
100%正しい判断だったとは思えない、本当に友だちのためになったのか分からない、自分でそう悩んでいたからこそ、先生にそのままを受け入れてもらえたことは、本当に嬉しかったのだ。
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まだタイムマシーンが出来ていないので、今日も、私の投稿は長くなってしまった。
でも、最後に。
みなさんにも問いかけたい。
「きみだったらどうする?」
