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伊東園グループの熱川ハイツはよかった

少し前の話ですが、一日ぽっかりと空いてしまして、家人も予定があるので一人でどっか行こうと思いました。やっぱり温泉が良いなあと。

でもまったく予定外の行動なので、なるべくお金をかけたくない。そこで「そうだ、困ったときの伊東園だ!」と思い出して公式サイトを検索。すると直前だったので本来2名以上の部屋が1名でも9,500円で宿泊OKになっているではありませんか。

目的地は伊東園ホテルズの熱川ハイツ。

ここは「ハイツ&いこいの村 熱川ハイツ」として大田区の保養施設として1967年(昭和42年)7月に開業。2018年10月31日で51年目で閉館。半年後の翌年2019年3月19日に、伊東園グループのホテルとしてリブランディングオープンさせています。ということは最初から数えると58年が経過しているビンテージホテルです。昭和のマンションみたいな時代を感じさせるネーミングがいい感じです。

東海道線で三島を経由して伊豆急の伊豆熱川まで。そこから送迎バスで向かいます。途中熱海駅でサフィール踊り子に遭遇。うちからだと踊り子を使うことはないですが、横浜、東京方面からならおしゃれでいいですね。うちからは普通列車で2時間半、2,400円です。サフィールだと横浜か熱海からしか乗れないし、横浜からでもプラス6,970円もグリーン料金がかかってしまいます。流石にそれはない。

サフィール踊り子号
食堂車があるようなので、それ目的なら乗ってもいいかも



普通列車で2時過ぎに伊豆熱川駅に到着。30分間隔の送迎バスまで少し時間があったので、駅周辺を散策します。駅のすぐ近くにあったのが熱川温泉の源泉(のひとつ)です。

95度とかなりの高温です
温泉熱を利用した発電設備がありました
出力3KWというのはあまり大きくはないですね

この大きさの温泉熱発電で3KWの出力。3KWって100V換算で30Aですから、真冬に暖房しながらレンジと乾燥機を回したらブレーカー落ちるレベル。発電というのは大変だということが良くわかります。

温泉櫓です
源泉は95度!!!



送迎バスは5分ほどで熱川ハイツに到着です。あまり主張のないエントランスです。

確かに元公共の宿っぽい
どういたしまして

この建物はかなり横に長く、かつ傾斜地に建っているので館内がわかりにくいのです。自分の部屋、食堂、風呂の位置を把握するのがちょっと大変ではありますが、きちんとサインが出ているので迷うようなことはありません。

長い廊下を部屋まで

わたしが宿泊したのは一番奥。特別室 和室二間(10畳+12畳)という一人で寝るには圧倒的に広すぎる部屋です。直前なので空室で放置するよりはよしという判断による料金設定ではないかと思われます。

特別室エリア
はまゆうという部屋
エントランス

めちゃくちゃ広いです。特別室と言っても広いことと大きな部屋風呂がついているだけで、特別な何かがあるわけではないです。

12畳と10畳の続き間
布団がポツンと寂しく置かれています
洗面所はダブルシンク
部屋に大きな風呂がついています。これ源泉なのです
部屋からは海が見えるのですが植栽が邪魔します

一息ついたところで、大浴場に行きます。私の部屋からはいちばん遠くて3分はかかります。

一瞬女湯じゃないかと思った朱色の暖簾
なんかバブリーな大浴場のエントランス
不思議なオブジェは流木です。なぜ流木なのでしょうか、特に説明はありません
脱衣場も超広く、カーブによって一層広く感じます
ナトリウム弱硫黄泉

pH8.8の強アルカリ泉ですが、それほどヌルヌルではないです。ちなみにホテルの大きさの割には、大浴場には人が全然いません。16時過ぎから18時までの2時間は入っていましたが、全部で10人いたかいないか。チェックインが15時なので、その時間帯に集中するのかもしれないです。夜と朝には入っていないので混雑状況はわかりません。

内風呂は3つ。どれもさほどお湯に違いはないです
絶景の露天風呂は最高に心地良い
海見え、ちょっと手前の木が気にはなります
サウナと水風呂

伊東園ホテルズにはサウナがあるところは少ないのです。多くの伊東園ホテルズは、ここ熱川ハイツのように昭和の時代の古いホテルや旅館を引き取ってリノベーションしているので、いまと違って時代的にサウナが設置されている物件が少ないからだと思います。今回ここに決めた理由の一つがサウナがあることなのです。

広くはないけどいい感じ
温度計が正しいとは思いませんが100度超え。かなりの高温なのは間違いなく、私は10分が限界でした

100度超えのドライサウナなので、すぐに汗が吹き出します。水風呂に入ってそのまま露店風呂側で外気浴できます。私はサウナは外気浴ができないと好みではないのです。その点では完璧です。3セット行きました。

お湯は透明でやや塩味あり。想像よりもずっといいお湯でした。

こんな景色を見ながら外気浴できます

風呂から上がって夕食までの間、ちょっと館内を散歩です。

屋上にはプールもあります

チェックインが遅かったために、夕食は19時からを指定されました。伊東園ホテルズ定番のバイキングです。

そんなに混んでいない

伊東園ホテルズでは食事に期待してはいけません。これで3軒目、4回目の伊東園ですが、どこもメニューは基本的に全部同じです。ほとんどがセントラルキッチンで調理したものを温めか解凍したもの。特に海鮮系は全く期待してはいけません。

メニューに地域色はまったくなく、いつも通り全く映えない感じ。給食や社食みたいだと思ってください。でも和洋中いろいろを自分のペースで好きなだけ選べます。そして何と言っても伊東園はどこもアルコール、ソフトドリンク飲み放題です。食事をたくさん食べてしまうので、そんなにたくさん飲めるものではないですが、シンプルに嬉しい。でもここにはワインはありませんでした。

真ん中下のタンドリーチキンが案外美味しいのです
デザートも行きます




さてお腹いっぱいになりました。ちょっと落ち着いたら部屋のお風呂にお湯を貯めます。これも源泉なのです。

かなり大きな部屋風呂
3、4人は同時に入れそうな大きさ

この部屋風呂が一番良かったです。お湯は大浴場と同じでのんびり入れます。ただあまりにも湯船が大きいので、フルに湯を出しても溜まるまでに20分以上かかりました。こんな風呂に好きなだけ入れるのはまさに極楽気分です。

まだ夜10時前なので、途中のファミマで買ってきたワインのハーフボトルを飲みながらお仕事を少々。アテはミックスナッツです。

安定の高コスパ、コノスルのカベルネです

眠くなってきたので12時を過ぎた頃に布団に入りました。


朝は5時前に目が覚めました。

障子風の窓から柔らかい明かりが
こんな感じで寝てました

朝食は6時半からです。部屋風呂が気持ちよすぎたのでもう一回。3分かけて大浴場に行く気にはならず。

やや低めの温度に調整して30分ほど

朝ごはんもやっぱり映えません。最近の気が利いたビジネスホテル以下ですけど、全然普通に美味しくいただきます。自宅じゃ朝からこんな品数にはなりませんからね。それにしてもこのビンゴカードみたいな皿はなんとかならないものでしょうか。2X3だからまだ許せますが、3X3のこれは本当に嫌いです。

まったく映えない

翌日は都心で仕事だったので、朝8時過ぎの電車に乗る必要があります。でもこの時間は送迎バスがまだない。駅まで歩くと20分ほどであることが分かっていたので、運動も兼ねて駅まで歩きました。

途中の道がなかなかスリリングでした。

誰もいません

真面目にクマが出てもおかしくない感じでしたので、スマホで音楽を大音量で流しながら、恐る恐る歩きました。

途中からこうなります。マジでクマ出そう

やっと最寄りの伊豆北川駅に到着です。

伊豆北川駅
無人駅

ここは伊豆急の駅で、ここから三島を経由して東海道線です。ご承知のように、JR東海からJR東日本へはSuicaでそのまま乗り継ぎができません。そのため乗車証明書を発券して三島まで行きます。三島で目的地の新橋まで切符を購入しました。三島でSuicaで乗車はできるのですが、下車駅の新橋で超メンドクサイ精算が発生するからです。JR東海の駅の乗車記録はJR東日本では消せないのです。信じられないですが、そういうシステムが未だにまかり通っているのです。

さて全体としては、伊東園ホテルズの熱川ハイツは悪くないです。大仁ホテルの時も思いましたが、悪くはないです。ただ料金次第でして、このときは一人だけで9,500円でしたが、通常は同じ部屋が13,500円で設定されています。その値段だとどうかなあと思いますね。その金額なら交通費はかかるけど奥鬼怒川の加仁湯に泊まれちゃいますもんね。

部屋のベランダに露天風呂がある部屋は16,500円くらい。更に微妙かもしれません。

一度宿泊すると、2ヶ月くらい有効の一人1000円の割引券をくれます。ネットで300円くらいで売ってるので、間に合うならお得です。あと公式サイトが常に一番安い、または公式でしか出ていない部屋があります。

伊東園ホテルズに何を期待するか次第ですけど、例えばドーミーインやカンデオホテルズのように、やや高級ビジネスホテルとして大浴場とサウナを設置しているホテルとの比較になります。伊東園ホテルズは海や山の温泉地にありますので、アクセスがビジネス向けではないことが多いです。ドーミーインなどはあくまでもビジネスホテルなので、アクセスはいいです。

でも非日常性はなく、なんだかんだ言ってもビジネスホテルの域を出ることはありません。建物も部屋も宿泊者も、なんか全員仕事ノリです。当たり前ですけど。

伊東園は全くそうではないです。あくまでも非日常のリゾートです。

客の8割は65歳以上の高齢者、またはそれを含む家族連れです。子連れの若い夫婦、未婚のカップル、訳アリ臭がプンプンするようなカップルはほとんど見られません。そして販売ルートの関係でしょうが、良し悪しはともかく、インバウンド客がほぼいません。一度も見たこと無い気がします。

まあ安かろう悪かろうと言えばそれまでですが、伊東園ホテルズは直前数日前に安くなるので、そのタイミングでふらっと行くのがいいかもしれません。伊東園ホテルズはもともとちゃんとしたホテルを買収しているので、温泉も風呂も基本的にどこもちゃんとしています。全てが古いということと、食事は給食だというだけです。ここをどう考えるかです。私だったら伊豆エリアで2万円前後の中途半端なランクの宿に泊まるくらいなら、伊東園という選択肢は、アルコール好きなら絶対アリだと思います。


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