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伊藤リスペクト軍団に心打たれました


この動画だと最後の試合になる8人タッグマッチの試合を何回か最初から見直していますし、3人の伊藤リスペクト軍団結成の一連の流れは多分20回じゃきかないぐらい見返していて、一緒に「伊藤リスペクト軍団!フォーエバー!」とポーズ付きでやっています。

上の動画はその試合から再生されるように設定してあります。

伊藤ちゃんは5月23日に行われた愛知大会でのワールド・オブ・スターダム選手権試合でチャンピオンの玖麗さやか選手に挑戦し、玖麗さやか選手の出身地の愛知県で大伊藤コールを受けたり、試合も内容の濃い名勝負を繰り広げていたのですが惜しくも敗れてしまいました。

ここから伊藤リスペクト軍団の結成に自分が心打たれた理由を考えて項目ごとにまとめて書いていきたいと思います。


伊藤ちゃん自身が『面白い』に人が救われることがあるのを知っている

伊藤ちゃんが九州のアイドルグループのLinQに在籍していた頃に本当に辛い時期に『めちゃイケ』に救われたという過去があるのですが、そのことは記事を書いたことがあるので、よかったらそちらを読んでみてください。

これまで自分を辛いときに救ってきてくれたのはテレビ、お笑い、プロレスなどでものすごい偏りがあるのですが、それには理由があると思っています。

これまで読んだインタビューなどから共感出来る部分を引用していきます。

以前にテレビ朝日で放送されていた『イワクラと吉住』という番組が好きで観ていたのですが、その番組のプロデューサーだった小山テリハさんの言葉です。

 誰かがどこかでつくっているコンテンツがあって、それによって救われることってあると思うんです。自分も、思い返せば浪人時代に「アメトーーク!」を観るのが唯一の楽しみで、テレビに救われていた時期がありました。人によってそれがマンガだったりアニメだったりバラバラだと思うんですけど、たまたま私の番組を観ていた人が「そういえば、あの番組よく観てたな。なんか助けられてたな」みたいになるなら、私のやりたいことはテレビでも叶えられるな、と入社しました。

CREA テレビマンって呼ばないで#1 小山テリハ

昔からテレビが好きで、テレビには現在進行系でずっと救われていると思っているので強く共感します。

『うしおととら』など数多くの名作漫画を生み出している漫画家の藤田和日郎先生の言葉です。

【(2)「面白い」でしか救えない】

▼藤田 つらい時に、暗い感じの本を読みたくないという思いを強くしたのが、中学の時に盲腸で入院した時ですね。母親に「何か読む本を持ってきてちょうだい」とお願いしたら、ヘルマン・ヘッセの「車輪の下」を持ってきちゃった(笑)。

●記者 (笑)。天才少年ハンスが、勉強漬けの日々の中で希望を見失い、最後には川でおぼれて死んでしまうという…。

▼藤田 そうです。もう怒りですよ。おなかが痛くて、気を紛らわせたい時に「超つまんねえ!」と思って。エンターテインメントって何の役にも立たないかもしれないけど、最後の役に立つところって、時間をワープさせるところだと思うんです。例えばラーメン屋で、ラーメンを待つ時間に漫画を読んで時間をつぶしてたら「あ、もう来た」って感じですよ。それがエンターテインメントのすてきなところなのに、ヘルマン・ヘッセはもう…、読んでいる時間が長~く感じた。しかもこの終わり方☆(?の右に!)みたいな。

●記者 「車輪の下」は、社会に対する不満というか、メッセージ性の強さが売りの作品ですもんね…。

▼藤田 だから自分はね、漫画を描く時に、社会を斬るだとか、理屈がどうとかは、一切!どうでもいいんです。病気がちだった自分を含め、小学生にも中学生にも高校生にも、悲しいこと、嫌なこと、思い通りにならないことが確実にあって、そんな時、理屈じゃ救えないんですよ。面白いもので払拭するしかないんじゃないかと思うんですよね。

下野新聞デジタル 【藤田和日郎さん2万字インタビュー(上)】エンターテインメントは無力じゃない

少なくても自分の場合は本当に辛いときに救ってくれたのは日常をほんの少しでも、その作品などに触れている時間だけでも忘れさせてくれるという共通点はあったんじゃないかと思います。

復活までの過程が伊藤ちゃん自身の経験に基づく体重の乗った表現である

「体重が乗った」という表現は『あちこちオードリー』という番組でハリウッドザコシショウが言っていて、的確でいい表現だなと思っていました。

11月22日のテレビ東京『あちこちオードリー』でのこと。芸能事務所ソニー・ミュージックアーティスツ(SMA)から出たM-1やR-1といったコンテストのチャンピオンたちが、こぞって事務所の先輩であるハリウッドザコシショウにアドバイスをもらったと話していることについて、当の本人は「いや、そんな大したこと言ってなくて。やりたいことをやってんのか、と。やりたいことをやる方が、体重が乗るから、と。体重が乗るボケと、体重が乗るツッコミをした方が絶対いいよ、と。無理してお客さんに合わせるようなことをすると、自分のやりたいことをやれてないじゃないか、と。そういうことを言ったんです」と、こともなげに言った。

いしわたり淳治のWORD HUNT 小手先の技術でなく「体重が乗った」説得力

伊藤ちゃんはSTARDOM公式チャンネルの『#スタスタ』でこのように話しています。

伊藤「『お笑い担当でいけ』って運営からのあれもあったんで、
自分は『顔がデカいです!』みたいなキャラクターで売ってたんですよ。
でも、普通にベースは、自分のことが大事で、可愛くてって思ってるから、なんかね、乗れないんですよ。
なんかイジってもらえることに対して、
なんか、よっしゃー!来たー!ってなるけど、
嬉しくないから、あんま面白いこと言えないって、
普通に嬉しくなくて病みました」

LinQ時代は運営から指示されたキャラクターで売っていた、やりたいことをやっていないから、表現や行動に体重が乗らない状態だったのではないかと思います。

玖麗さやか選手とのタイトルマッチ以降の伊藤ちゃんの試合などに関するXでのSTARDOM WORLDのアカウントのポストです。

目の下にくまが出来るほど眠れぬ夜を過ごし、自分の思うように動かない体を気力だけで動かし、心配をかけたくないから、どう見ても元気じゃなくても「元気ですよ」と言いながら、スケジュールには穴を開けずに会場に来て観客の前で試合を行う。

タイトルマッチに敗れてショックでモチベーションが上がらない状態を自分が人生で1番落ち込んでいたときをに重ね合わせて表現しながら試合自体は今出来る力を尽くして戦う。

自分の経験に基づくことなので表現として体重が乗っていて、伊藤ちゃんにしか出来ないエンターテインメントとして昇華しているのですが、それがこうして言葉で言うほど簡単なことをしているとは思えず、すごいことをやってるなと思っていました。

だからこそ3人の伊藤リスペクト軍団が結成されたときに感じたカタルシスがものすごかったんだと思っています。

体重が乗っている表現、行動ということでいうと、伊藤リスペクト軍団の古沢稀杏選手のXでの「#伊藤麻希を探しています」というハッシュタグの付いたポストの一連の流れも、誰かにこうしろと言われたからではなく自分がやりたいからやっているという気持ちを強く感じました。

虎龍清花選手の試合中の『元気だせよ!』と喝を入れての張り手も、伊藤ちゃんに元気になってほしいという気持ちの部分にウソがないと思ったので心に響きました。

同じ志を持った仲間が加わる

「周りがどう思うかより自分がどうしたいか!」
「稼いで、勝って、やりたいようにやる!」

伊藤リスペクト軍団のコンセプト、志を加入早々に宣言しているように感じます。

梨杏選手の加入した状況を見て2023年にマンガ大賞を受賞した『これ描いて死ね』という漫画の1巻に収録されているエピソードを思い出したので、読んだことがあって、この後の展開を知っている方はなんとなくわかっていただけるかなと思います。

『漫画だって表現です。
真摯に気持ちを乗せた表現は人間そのもの。
そこに優劣はありません。
その気持は同じ気持ちを持つ誰かの脳を揺らします。』

これは自分が何かの作品や表現を見て、心を打たれる、心が震える、魂が震えると感じるときのことを言語化してくれているようで、今回の3人の伊藤リスペクト軍団結成の流れにも感じたのかなと思います。

『これ描いて死ね』は第1話は無料で読めるので、
何か感じるものがあったら是非読んでみてほしいです。

7月からアニメでも放送されるそうです。

伊藤リスペクト軍団結成という大団円を迎えた

また藤田和日郎先生のインタビューから引用させてもらいます。

●記者 先ほど来、藤田先生はご自身のことを「問題のある人間」などとおっしゃっていますが、それは藤田先生が常々おっしゃっている「ストーリーの作り方」に通じる考え方ですね。円の4分の1が欠けたキャラクターに、ストーリーを通して欠けた部分が補われて、丸い円になって、大団円を迎えるという。

▼藤田 面白い映画って、欠けたキャラクターが、物語を通して欠けたものを埋めていくっていう形が多いと思うんです。それって簡単なようだけど、自分が伝えたいことや、好きなことを手の先から出して執筆していくためには、それをなんとなく分かった気になっているだけではだめで、しっかりと言語化されてないといけない。もう本当に必死なんですよ、われわれは(笑)。

神戸新聞NEXT【藤田和日郎さん2万字インタビュー(中)】「おまえらの力がないと…」渦巻くアナログの熱気 

以前テレビ朝日で放送されていた『まんが未知』という番組の中でも同じことを藤田和日郎先生が説明されていました。

伊藤リスペクト軍団に足りなかった梨杏選手という存在が加わったことで、伊藤リスペクト軍団発足からの1つのクライマックス、大団円を迎えたことにも心打たれたのではないかと思っています。

伊藤リスペクト軍団!フォーエバー!が言いたくなる

最初に書いたとおり、動画を観ながら「伊藤リスペクト軍団!フォーエバー!」を一緒に何回もやっています。
指はどれにしようか考えて親指でやっています。伊藤ちゃんの中指、古沢稀杏選手の小指、梨杏選手の人差し指ときて親指はまだ余っているんで。

比較的最近だとロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのこれと同じぐらいは一緒に言いたくなる感が強いんじゃないかと思っています。

英語というところも伊藤リスペクト軍団が海外に進出したときに観客が一緒に言いやすいことにも繋がるんじゃないかと思います。

最後に

もしかしたらこれのオマージュなんじゃないか?

これは特に根拠のない完全な憶測なのですが、心の病からの復活をエンターテインメントにしているのを1度だけテレビで観たことがあります。

もしかしたらリボンを付けてもらった後に復活した伊藤ちゃんが梨杏選手と古沢稀杏選手と抱き合っていたのはこのときのオマージュなのかなと後から勝手に思いました。
そう考えると、自分が心を打たれた理由がより腑に落ちたような気がしました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。