第9回「体重が変わり、暮らしが変わった」
「働けない自分でも、何かを変えられるのだろうか?」
そんな問いを持ち続けていたとき、私が選んだのは「体重管理」という日々の営みでした。
結果だけを先に述べるなら、2024年9月時点で80kgあった(メタボだった)体重は、2025年6月には56kgに。およそ25kg近い減量を達成しました。
ここには、特別なトレーニングも、高価なジム通いもありません。ただ、歩くこと、食べるものを見直すこと、そして「継続すること」──それだけでした。
「記録」こそ、心のよりどころに
体重を記録し始めたのは、2023年の夏。とはいえ、当初はまだ真剣ではなく、波がありました。
本腰を入れたのは、2024年の秋。体重計とアプリが連動しており、毎日の体重がアプリに自動で記録され、グラフ化もされました。増減のパターンを見て、「ここ数日は減少傾向」、「ここ最近は停滞フェーズ」といった小さな気づきが生まれていきます。
私にとってこの「変化の見える化」は、自己肯定感の源になりました。
自分の身体が、自分の行動にきちんと反応する。それは、働けないことで得られなかった「フィードバック」を、生活の中で取り戻す営みでもありました。
自信は、小さな成功からしか育たない、たぶん
当時の私は、自信を持てるような状態ではありませんでした。仕事に就いても長続きせず、職場の人間関係もうまくいかない。「また失敗してしまった」という思いが、心を重たくさせていました。
けれど、体重だけは、確実に減っていったのです。
ひと月で3kg。ときには増えもしましたが、トータルでは着実に減っていきました。この「数値の推移」は、他人に認められなくても、自分で認められる成果でした。
継続する力が、ないわけではなかった。
ただ、自分に適した対象が、これまで見つからなかっただけだったのかもしれません。もちろん、仕事をしながら体調管理ができている人が普通にいることも知っています。ここで他人と比較をしてしまうと悪循環に陥ることは目に見えています。
暮らしを整える土台になった
体重の変化は、暮らし全体にも影響を及ぼしました。
外に出ることが億劫ではなくなり、10分からスタートした毎朝の散歩が60分以上の日課に。体調も整いやすくなりました。何より、「今日もできた」という手応えが、気持ちを安定させてくれます。
この体験は、私にとって「回復」と呼べるものだったと思います。
働いていないからといって、ただ時間を消費するのではなく、「自分を慈しむ」ために時間を使う──その感覚が、少しずつ身についていったのです。
生活を支える“数字”の力
この体重の記録は「暮らしの支柱」のような役割を果たしています。
それは、たとえば体重だけでなく、睡眠時間、歩数、食事内容といった、他の習慣にも良い影響をもたらしているからです。
自分の選択が、可視化され、変化につながる。その体感は、働いていた頃には得られなかった手触りでした。
誰かの一歩に
このnoteは、「誰にも言えなかった思いの行き先」として書いています。
私のように、働けないことで自己否定感を抱えている方がいたら──いろんなところで紹介されていることではありますが、まずは何かひとつ、「小さな」行動を始めてみることをおすすめします。
私にとってはそれが「体重記録」でしたが、きっと他にもいろいろな入り口があるのだと思います。「読書記録」や「家計簿」などもありえそうです。
変化は一気には起こりません。でも、動いた分だけ、自分に返ってくるものはあります。今も散歩を継続し、姿勢改善やスキンケアにも気を使うようになり、少しずつ変化を体感しています。
健康診断の結果が明らかに改善したことは手触りの結果として、嬉しいものでした。
もし同じような思いを抱えている方がいれば、ぜひスキやフォローをお願いします。
