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イノチ編・第1話はしる って きめた(命のはじまり)

今回からは イノチという存在そのものが語り手 になります。

🐒モンジ編が「気づきの物語」だとすれば、

🐕 イノチ編は 「理由のない行動が、あとから意味になる物語」。
では、始めます。


イノチは、
まいあさ
はしります。

だれに
いわれた わけでも
ありません。

はやく
なりたい とも
おもって いません。

ただ、
はしる って
きめた からです。

あさの もりは
まだ
しずか。

つちが
つめたくて、

くうきが
すこし
あまい。

イノチは
いきを
すいこんで、
はしりだします。

とまらず、
うしろを
みず。

まえ だけ。

あしが
つかれても、
とまりません。

「つかれた」
とは
いいません。

イノチは、
からだが
うごく かぎり、
うごきます。

そのとき、
モンジが
あとから
きました。


「なんで
はしるの?」


イノチは
すこし
かんがえて、
いいました。

「……きめた から」

モンジは
きょとんと
しました。

「それだけ?」

イノチは
しっぽを
ふりました。

「それだけ」

モンジは
わらって、
ならんで
あるきました。

イノチは
また
はしります。

モンジは
あるきます。

でも、
ときどき
めが
あいます。

イノチは
それで
じゅうぶん でした。

はしる とき、
イノチは
こころの ことを
かんがえません。

ただ、
からだが
まえへ
いく。

でも、
あとで
ふしぎな ことが
おこります。

はしった あと、
こころが
すこし
かるく
なって いるのです。

イノチは
まだ
それに
きづいて いません。

ただ、
あしたも
はしる だけ。


親向け1分解説

この話で伝えたいこと

行動が、あとから心をつくる
イノチは理由を説明しません。

正しさも語りません。

でも、
決めたことを続ける

言い訳をしない
止まらずに動く

その行動が、
あとから心を整えていく ことを
この物語は静かに示しています。


親の関わり方のヒント


「なんのためにやってるの?」
「意味あるの?」

「続いてるね」
「決めたこと、守ってるね」

👉 行動の理由を急がず、
👉 継続そのものを価値として見てください。


大人への小さな気づき

心が整ってから動くのではない

動き続けることで、心が育つこともある
命は、考える前に進む


今日の問い(言わなくてもOK)

きめた ことを、
りゆう なしで
つづけて いる ものは
ある かな?

ここから イノチ編 が始まりました。

次は
👉 第2話「まつ って むずかしい」
イノチが「待てない自分」と初めてぶつかる回です。




引き続き、対人関係をどう伴走し考えるかを論語(孔子)の教えと、日本人の心の視点を子供向けの物語として紡いで行きます。

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