青空へと繋がっていた、キャラメル箱
第一話:見知らぬ宛名と古い空き箱
昭和、平成、令和と時代を跨ぎ、静かに時を刻んできた古い木造家屋。八十五歳になるキヨは、長年住み慣れたこの家を孫の美咲と共に整理し始めていました。
茶箪笥の奥深く、長年開けられていなかった引き出しから見つかったのは、昭和三十年代に流行した黄色いキャラメルの空き箱。そして、その下から現れた和紙の封筒には、キヨの端正な字で『星野洋子様』と記されていました。
封筒の中には、二つ折りの便箋と、古びたヨーロッパ恋愛映画の半券。しかし、キヨは「星野洋子」という名前にすぐにはピンときません。テレビの液晶画面から流れる現代のニュース番組の音を背に、キヨは色褪せた箱を見つめ、セピア色に霞む記憶の糸を少しずつ手繰り寄せ始めます。
📖第二話:https://note.com/juicy_laelia8513/n/nd158bd828cd2
🌐英語版:https://note.com/ttukumoo/n/nb1c37875d292
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