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ジャーナリングのお題を出すアプリをAIで作りました|「あったらいいのに」から30分

前回の続きです

前回、ジャーナリングの話を書きました。

5分書いて、2〜3分読み返す。それだけで頭の中が整理されるという話です。

ただ、あの記事の最後に、こう書きました。

お題を探すのが、けっこう面倒くさい。

書く気はあるのに、「今日は何について書こうかな」で3分過ぎる。これが地味に効いてきて、続かない理由になります。

しばらくは、その日ごとにAIに出してもらっていました。「今日はこういう気分だから、こんな問いをください」という感じで。悪くはなかったのですが、毎回説明するのが、だんだん面倒になってきまして。

そこで思いました。

毎日お題を出してくれるものを、作ればいいのでは。

というわけで、作りました。Google AI Studioというもので、30分ほどです。

何が欲しいかだけ決めて、投げました

先に決めたのは、これだけです。

  • 毎日、ジャーナリングのお題を出すこと

  • スプレッドシートに出力できること

  • 各月の満月と新月をスケジュールに入れること

  • 満月は「達成したこと/感謝すること/手放したいこと」

  • 新月は「始めたいこと/叶えたいこと/達成したいこと」

  • 1ヶ月分が1ページにおさまること

  • 翌月以降は2ページ目、3ページ目と増えること

スプレッドシートにしたのは、外出先でもすぐお題を見られるからです。

プログラムの知識はいりません。上に書いたようなことを、そのまま日本語で打ち込むだけです。文章としてきれいに整える必要もありません。

それで、出てきました。数十秒です。

365日分のお題を考えて、日付を計算して、表に整えるところまで。人間がやったら丸一日仕事だと思います。

一発ではできません。でも、直せます

ただ、そのままでは使えません。

ここが今日いちばん書きたいところなので、2つだけ例を挙げます。

ひとつめ。私の言い方が悪かったケース。

「翌月以降は2ページ目、3ページ目に」と書いたのですが、これが伝わりませんでした。ひとつのファイルの中で増えていくイメージだったのに、出てきたのは、バラバラのファイルに2つ目、3つ目が出力される形。

日本語としては間違っていないんです。でも、思い描いていたものとは違った。

そこで、例で言い直しました。

「何月分が欲しいかを記入するところがあって、8月といったら8月分が1シートに。9月といったら、9月分が追加シートになるように」

これで通りました。

頭の中のイメージを最初から言葉にするのは、けっこう難しいんですよね。「こういう感じ」はあるのに、いざ書こうとすると出てこない。しかも、自分では書けたつもりでいる。

そういうときは、例え話に切り替えてしまってかまわないみたいです。最近のAIは、それでもちゃんと理解してくれます。

ふたつめ。私が見落としていたケース。

3ヶ月分を出力して、並べて見ていたときです。

7月・8月・9月の中身が、同じでした。

正直に書くと、私も「今気が付きましたが」と打ってしまったくらいです。そう、その時点まで気づいていなかったんです。

1ヶ月分だけ見ていたときは、まったく違和感がありませんでした。ちゃんとしたお題が31個並んでいて、どこにも問題がないように見えた。

毎日書くものなので、これは困ります。3ヶ月で飽きます。

ただ、これはAIが下手だから起きたことではないと思っています。

できる子なんです。だからこそ、それを出されると気づきにくい。

そして、AIは間違っていても間違っているとは言ってきません。「7月と8月、同じ内容になっていますがいいですか?」とは聞いてくれない。堂々と、完成品の顔をして出してきます。悪気はないんでしょうけど。

だから、こちらが見る必要があります。

そして、見て「ここ違う」と言えば、直ります。

この、直せるところが大きいと思っています。

できたもの

そんなやりとりをして、こうなりました。


コースを3つ選べるようにしています。

  • コース1:マインドフルネス&心の静寂編

  • コース2:自己探求&ビジョン開花編

  • コース3:感情デトックス&ご自愛ヒーリング編

なぜ分けたか。自分に必要な問いは、日によって違うからです。

疲れきっている日に「あなたが本当にやりたいことは?」と聞かれても困ります。逆に、頭がすっきりしていて先のことを考えたい日に「今、呼吸はどんな感じですか」だけだと物足りない。

同じ人の中でさえ、日によって必要な問いが違う。だったら選べたほうがいい、と思いました。

それから、満月と新月は特別な日にしました。

昔から特別な日として扱われてきた日ですし、星座にもそれぞれ意味があります。せっかくなので、その意味に沿った問いを入れました。

新月には「始めたいこと」「叶えたいこと」「達成したいこと」。
満月には「達成したこと」「感謝したいこと」「手放したいこと」。

新月は始まりの日、満月は満ちる日。問いの向きも、そこに合わせています。

2ヶ月使ってみて

実際毎日使っています。

一番変わったのは、時間が作りやすくなったことです。

前は「今日は何を書こう」から始まっていました。今は開けばお題があるので、そこがない。1分呼吸して、お題を見て、5分書く。

準備がいらないぶん、始めるまでの段差がかなり下がりました。続かない理由がひとつ消えた、という感じです。

もうひとつは、その日の自分に合わせて選べること

これは作ったときの狙い通りでした。今日はあまり深く掘りたくないな、という日はコース1。先のこと中心にしたい日はコース2。しんどい日はコース3。

選ぶ時点で、「今日の自分はどっちだろう」と一瞬考えることになります。これ自体が、もう自己認識かもしれません。

難しいことは、何もしていません

ここまで書いてきて、あらためて整理すると。

AIがやったこと。日付の計算。星座の割り当て。365日分のお題を考えること。表に整えること。

私がやったこと。**何が欲しいかを決めることと、出てきたものがそれかを確かめること。**この2つだけです。

特別なスキルは使っていません。

「7月と8月が同じ」に気づけたのも、専門知識があったからではなくて、毎日違うお題が欲しいと最初に決めていたからです。決めていたから、並べて見たときに違うとわかった。

逆に言うと、決まっていないものは、確かめようがないんですよね。

AIは、こちらが欲しいものを言えば、たいていのことはやってくれます。うまくいかないときは、AIが下手なのではなくて、まだ言葉になっていないことが多い気がします。

思いついたことを、その日のうちに試せる

私にとって一番大きかったのは、実はアプリそのものではありませんでした。

「こういうのがあったらいいのに」から「作ってみた」までの距離が、すごく近くなったことです。

前だったら、たぶんこうなっていました。誰かに頼めないか考える。費用を調べる。そのうちに、そこまでするほどでもないか、と思って忘れる。

今は、思いついたその日に試せます。30分で形になって、違ったら言い直せばいい。だめなら捨てればいい。

失敗しても失うものがないので、とりあえずやってみるのハードルが、はっきり下がりました。

これ、アプリに限った話ではないと思っています。

やってみたいことはあるけれど、うまくいくかわからないから動けない。そういうとき、試すコストが下がると、動き方そのものが変わります。

まとめると

AIでアプリは作れます。30分で。プログラムの知識はいりません。

ただ、一発では完成しません。見て、「ここ違う」と言って、直してもらう。その繰り返しです。

そして、直すために必要なのは、技術ではなくて、自分が何を欲しかったかを覚えていることでした。

ちなみに、このアプリ自体は配布していません。Google AI Studioで作ったものは、公開するのが少々ハードルが高いです。

でも、そもそも同じものを作る必要がないんですよね。ご自分に必要な問いは、私のとは違うはずですし。

もし「どうやって指示したの?」と気になる方がいらっしゃいましたら、お気軽に声をかけてください。

……なお、この「先に何が欲しいかを決めておく」という話。

AIより先に、自分に対してやったほうがいい話でもあるのですが、長くなるのでまた機会に。

ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。プロフィールには、私が大切にしている視点や、日々考えていることをまとめています。よかったら、のぞいてみてください。

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