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空海関西弁訳


昨年の12月のシェア本棚明石でのnoteオフ会でたくまるさんと初めてお会いした。その際にも空海関西弁訳をキンドルで出版する予定だと伺った記憶がある。
シェア本棚明石は居心地がよく、その後もたくまるさんとお店で2,3回お会いしたがあっという間に2時間を過ぎてしまう。
その後、色々な経緯があり、私も過去4年間のnoteの投稿をまとめた形でキンドルを出版しようという気になった。シェア本棚明石出版さんのおかげで、あれよあれよという間にたくまるさんにやや遅れて出版することができた。
そういう意味でもたくまるさんとのご縁、シェア本棚明石出版さんとのご縁は本当に出会うべくして出会ったように感じた。

たくまるさんの空海関西弁訳から、私が好きな3つの言葉を引用し、私自身の体験と重ねてみました。関西弁の言葉の調べがとてもやさしく響いてきます。


九 <説法> それ如来の説法は、必ず文字に籍る。 文字の所在は、六塵その体なり。 (声字実相義)

<関西弁訳>  お釈迦様の教えは文字で伝えられてんねんけど、その文字は語感と言語と全部の感覚で認識せなあかんよ。 <解説>  六塵とは、色・声・香・味・触・法のことで、五感プラス言語感覚を言います。 空海のバラエティ豊かな喩えは、きっと大量の書物をそんな風にあらゆる感覚で共感覚的に捉えていたから生まれたものだと想像します。このあたり、密教らしいというか未知の世界へアクセスする方法を説いているようで興味深い。その世界の広さも、うかがえます。

たくまる. 空海 関西弁訳 (シェア本棚明石レーベル) . Kindle 版.

「六塵」が五感プラス言語感覚であるという訳はとても妙を得ており、私も俳句や詩やエッセイを通して作者と言葉と出会っていくことを重ねてきたこととつながった。私の電子出版での50の章もまさに言葉と出会い、言葉の奥にあるエネルギーを受け取っていくことだと感じていたので、この空海の言葉には先ず一番に響いてきた。


四〇 <智智> もし本不生際を見る者は、実の如く自心を知る。 実の如く自心を知るは、則ちこれ一切智智なり。 (吽字義)

<関西弁訳>  ものごとの根本を見ることができる人は、ありのままに自分の心を知ることになんねん。ありのままに自分の心を知るっちゅうことは、それがそのまま、仏様の智慧を得ることになんねん。 <解説>  空海は、「悟り」とは特別な場所に行ったり、特別な力を得ることやない、と繰り返し教えてくれます。 ものごとの根本を見極める。それはつまり、ありのままの自分の心を、ありのままに知ること。その「ただ見つめる」ということこそが、仏様の智慧に直結する。  この言葉を読むと、何かを無理に変えようとするんじゃなく、まず静かに自分の心を見つめることが、どれだけ大切か、胸に沁みてきます。

たくまる. 空海 関西弁訳 (シェア本棚明石レーベル) . Kindle 版.

「ただ見つめる」ということを言葉で解釈するのは容易であるが、日常での内側で生まれた感情の変化をただ見つめる(俯瞰して観る)ということは、なかなかハードルがある。河合隼雄氏の言葉を借りると自分の人生を物語ることにもつながっていく。


六七 <瞋恚> 一切衆生を観ること己身のごとし、 故に敢えて前人を瞋恚せず。 (三昧耶戒序)

<関西弁訳>  世の中の人みんなを、自分自身やと思うて見てみ。そしたらな、目の前の人に怒りをぶつける気なんて、自然となくなるもんや。 <解説>  この言葉は、「仏の眼で見る練習」だとも思います。「目の前の人も、じつは自分」って発想、普通の人の視点では思いつきにくい。でも、私たちもふとした瞬間に感じることがありますよね。誰かが泣いてると、心が痛んだり。それって、ほんの少し「その人を自分として見てる」証拠なのではないでしょうか。やっぱり、人の心にはもともと仏様が宿っている。空海はその視点を意識して育てていこう、って言ってくれているのではないでしょうか。そう思えたら、怒りより先に、思いやりが出てきそうですね。

たくまる. 空海 関西弁訳 (シェア本棚明石レーベル) . Kindle 版.

自分の内側にあるものが他者との関係性に現れていくことと重なった。
主体と客体との関係性とも重なるが、他者との出会いはまさに写し鏡となり自分を知るということにつながる。


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初出版です。『空海 関西弁訳』を発売しました!!|たくまる



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