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【AI小説工房 第20話】最初からやり直さない|止まった作業を「合格地点」から再開する

マンガでわかる:止まった歯車は、合格札の次から回す




この記事でわかること


- AIへ任せた作業が途中で止まっても、最初からやり直さない方法

- 「最後に成功した地点」を、次のAIにも伝わる形で残す項目

- 失敗を二度確認したら止め、無駄な再試行とトークン消費を抑えるルール

- 人間が手動で直した部分から、AIが安全に作業を再開する考え方

先に結論です。

途中で止まった作業は、最初からやり直さなくていい。

必要なのは、最後に合格した地点と、次に実行する一手を一枚へ残すことでした。

前回は、公開前の仮説と公開後の数字を同じ「実験票」で往復させました。第19話のX告知は、ユーザーが確認した時点で445インプレッション。この数字だけで成功・失敗とは決めず、次に比べるための観測値として保存します。

今回は、その実験票へ「復帰地点」を追加します。画像が入らない。リンクカードへ変換されない。ブラウザが反応しない。そんなときにも、合格済みの工程まで壊さず、次の一手から再開するためです。

最初からやり直すほど、事故が増える

自動化が途中で止まると、「全部もう一度」と指示したくなります。

ところが、すでに正しかった本文や画像まで再生成すると、別の場所が少しずつ変わります。見出しが通常段落へ戻る。リンクカードが生URLになる。採用済みのカバーが別案へ置き換わる。同じ記事の下書きが複数できる。

やり直すたびに品質が上がるとは限りません。完成へ近づいていたはずの作業が、再び未確定の状態へ戻ってしまうからです。

必要なのは全再実行ではなく、失敗した工程だけを再開することでした。

復帰票には五つだけ残す

復帰票へ記録するのは、次の五項目です。

1. 最後に合格した工程

2. 画面やファイルで確認できた証拠

3. 失敗した工程と回数

4. 次に試す一手

5. やり直してはいけない完成部分

たとえば、note記事ならこうです。

最後の合格:カバー、4コマ、目次、本文見出しまで確認済み

失敗:1本目のリンクカード変換が2回失敗

次の一手:新しい空段落でカード化を1回だけ確認

保護対象:本文、画像、目次は再生成・再挿入しない

これなら担当するAIやチャットが変わっても、「全部作って」から始めずに済みます。

「できた」は証拠と一緒に保存する

復帰地点は、記憶や直前の会話だけで決めません。

下書きURL、ファイル名、見出し数、画像数、リンクカード数など、画面やデータで確認できるものと一緒に残します。

「たぶん保存した」「前は入っていた気がする」を合格扱いにすると、再開後に古い状態へ戻る危険があります。確認できない項目は、もっともらしく埋めずに「未確認」と記録します。

復帰票は、AIの記憶を増やす道具ではありません。どこから再開してよいかを、誰でも検証できる資料にする道具です。

同じ失敗は二回で止める

画面操作が反応しないとき、同じクリックや貼り付けを繰り返しても、原因は増えません。増えるのは待ち時間とトークン消費です。

そこで、同じ操作は二回まで。二回失敗したら、三回目へ進まず止めます。

- 入力内容の問題か

- ブラウザやサービス側の一時的な問題か

- カーソル位置や画面仕様が変わったのか

- 手動で一工程だけ済ませた方が安全か

原因を分類し、次の一手を一つだけ選びます。10分間、確認できる前進がなければ、その時点の完成物と再開地点を報告して停止します。

止まる判断も、自動化の一部です。

人間の手直しを「例外」にしない

自動化の途中で、じゅんちゃんが4コマを手動で差し込んだり、改行を直したりすることがあります。

以前は、その手作業が会話の中だけに残り、次のAIが古い原稿をもう一度入れてしまうことがありました。

復帰票では、人間が直した場所も正式な合格地点として記録します。

「4コマは手動挿入済み」「改行は画面上で修正済み」「ここから先はリンクカード」と残せば、AIは完成部分を触らずに続きを担当できます。

全自動に戻すことより、人とAIの作業を安全につなぐ方が大切です。

第20話で制作パッケージへ加えたもの

今回から制作パッケージへ、実験票に加えて復帰票を保存します。

- 最後の合格地点

- 合格を確認した証拠

- 現在止まっている工程

- 再試行回数

- 次に実行する一手

- 再生成・再入力を禁止する完成部分

作業が最後まで進めば、復帰票は「完了」にします。途中で止まった場合は、その時点の情報を次の担当へ渡します。

AIへ長い記憶を期待するのではなく、短い記録で正しい地点へ戻れるようにする。

最初からやり直さないだけで、制作時間もトークンも、そして採用済みの品質も守れます。

次回予告

最後の成功地点から再開できるようになりました。

次は、作業を始める前に「どこで時間とトークンを使いそうか」を見積もり、重い工程だけ先に知らせる予算札を作ります。

巫女ちゃんは、全部まとめて全速力で回そうとします。

ウマくんは、画像生成、調査、画面操作へ小さな予算札を置き、丸い蹄で開始順を整えます。


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