【創作大賞2026お仕事小説部門応募作】動物園2ndシーズン#8 🦁パワハラライオンのアサイン会議が崩壊する日──🐆豹田の挑発と🐰うさ太郎の巻き添え
👆パワハラライオンの活躍はこちら
🟨 あらすじ(約300字)
会議室に重い空気が落ちた。 パワハラ気質で知られるライオンが、営業メンバーの“運命”を決めるアサインを告げる。 大口顧客は自分に、扱いやすい企業は従順な部下に── そんな露骨な采配に、場の空気は徐々にきしみ始める。
そこへ黒豹の豹田が挑発的な一言を放つ。 「良いとこばっかり持っていきますねぇ」 その瞬間、会議室の温度が2度下がり、火種が着火する。
怒りを露わにしたライオンは、豹田に“地獄のX社”を丸投げ。 さらに巻き添えで、うさ太郎には“未開拓20社”という無茶なノルマが課される。
自信満々の豹田と、青ざめるうさ太郎。 静まり返った会議室で、彼らの“運命の歯車”が静かに回り始めていた。
🟫 キャラ紹介:
🐰 うさ太郎
気弱で優しい新人。
今回、完全に巻き添えで“未開拓20社”を背負わされる悲劇の主役。
🐆 豹田(ひょうた)
うさ太郎の同期の黒豹の営業で新人の星。 挑発的で自信家。
ライオンに噛みついた結果、“地獄のX社”を任される。
🦁 ライオン
営業部の絶対的エース兼グループリーダー。
大口顧客を独占し、部下には厳しいノルマを課す“圧の化身”。
今回の混乱の中心人物。
🐕 忠犬太(ちゅうけんた)
うさ太郎のOJT担当で真面目で誠実な犬の営業。
状況を冷静に見ているが、ライオンの采配には内心ハラハラしている。
🦝 たぬ吉
忠犬太の同期で素直で明るい。
良いアサインに一喜一憂しつつ、空気の変化には敏感。
🐿 リス香
忠犬太の同僚で情報通のリス社員。
社内の噂や空気の流れを読むのが得意で、今回も鋭い観察眼を発揮。
🦔 針山
静かに状況を見守るタイプ。
面倒ごとを察知すると“合掌”する癖がある。
🦁 パワハラライオン、アサインを告げる
会議室に重い空気が落ちた。
ライオンが資料を机に置き、ゆっくりと口を開く。
ライオン: 次の取引先アサインを発表する。
※補足(読者向け): 「取引先アサイン」=営業メンバーに“どの会社を担当させるか”を決めること。
良い会社は成果が出やすく、悪い会社は苦労が増える。
営業にとっては“運命が決まる瞬間”。
メンバー全員が息を飲む。
Part1:ライオン🦁の担当
ライオン: まず、俺の担当は──A社、B社、C社だ。
忠犬太: 全部、大口顧客だな。うちの売上の柱だ。
たぬ吉: いいなぁ……僕も一社くらい担当したいよ〜
リス香: またおいしいところだけ持っていくのね
三者三様の反応が飛ぶ。
うさ太郎は心の中でつぶやいた。
うさ太郎(心の声):(……やっぱりライオンさん、強すぎる)
Part2:忠犬太🐶・たぬ吉🦝の担当
ライオン: 忠犬太は──A”、D、E社。
忠犬太: 一社は大手、他は中堅か。悪くない。
たぬ吉: いいなぁ〜!
リス香: 忠犬太君、頑張るのよ〜
ライオン: たぬ吉は──B”、F、G社。
忠犬太: 中堅の老舗が一社。残りは開拓次第で伸びるな。
たぬ吉: やったー!頑張るよ!
リス香: 同期に負けないようにね
Part3:豹田🐆の挑発
他のメンバーへのアサインも進み、 残るは──豹田とうさ太郎。
ライオンが口を開こうとした、その瞬間。
豹田は目を細め、口角を上げた。
豹田: へぇ〜……
ライオンさん、また良いとこばっかり持っていきますねぇ。
うさ太郎: ちょ、ちょっと豹田君……!
豹田は止まらない。
豹田: そのラインナップなら、そりゃ数字は安定して取れますよね〜。
会議室の温度が2度下がった。
ライオンの目が細くなる。
ライオン: ……今、なんて言った?
“間”が落ちる。
誰も動かない。
豹田: いやいや、事実を言っただけですよ?
“誰がやっても数字が出る案件”って、羨ましいなぁって。
うさ太郎: 豹田君、本当にやめた方が……!
忠犬太はコーヒーをそっと置き、 針山は静かに目を閉じ、
リス香はため息をつく。
Part4:豹田🐆の担当
ライオンはゆっくり立ち上がり、資料を手に取った。
ライオン: ……いいだろう。そんなに言うなら、やってみろ。
豹田: ……は?
ライオン: お前に“超大口のX社”を任せる。
“ざわっ”
X社──
超大口だが、担当者が超クセ者で有名。
過去担当した全員がクレームを受け、
成果ゼロで心を折られた“地獄の企業”。
豹田以外、全員の顔が引きつる。
豹田だけはニヤリと笑った。

その瞬間、空気がピンと張りつめた。
その一瞬を全員見逃さず──
各個人それぞれ、様々な感情を抱いた。
🐕 忠犬太(心の声):……あぁ、こいつ本気でやる気だ。
止めても無駄だな。だがX社は地獄だぞ、豹田。
🦔 針山(心の声):また面倒なことになる……。
この後のフォロー、絶対僕に回ってくるやつだ。
🦝たぬ吉(心の声):えっ……なんで笑ってるの……?
僕なら泣いてるよ……。
🐿リス香(心の声):ふふ、やるじゃない。
面白くなってきたわね。
🐰うさ太郎(心の声):や、やめてよぉ……!
豹田君、その顔は絶対に止まらないやつ……!
🦁ライオン(心の声):……その余裕、気に入らんな。
なら折れるまで叩き潰してやる。
Part5:うさ太郎🐰の担当
ライオンは続けて資料をめくる。
ライオン: そして──うさ太郎。
うさ太郎: ひっ……はいっ!
ライオン: お前には“小口の新規開拓”を任せる。
20社だ。それも只の20社じゃない。
全部“未開拓”。
うさ太郎:えっ……全部、初めての会社ってことですか……?
ライオン:ああ、そうだ。
全部“未開拓”の20社だ。
……
新人の限界を試すにはちょうどいいだろう
うさ太郎: にじゅ、20社……!?
(……これ、死ぬやつだ)
忠犬太が小さくため息をつき、
針山は“合掌”のポーズを取り、 リス香は目をそらす。

忠犬太: ライオンさん、新人に20社はさすがに……
豹田のX社にしろ、うさ太郎の未開拓の20社にしろ、達成が厳しすぎます。
例年なら、中小1社と未開拓2〜3社が普通です。
ライオン: うるさい。
新人はこれでいいんだよ。
俺たちの時代はもっと大変だった。
忠犬太:なっ……!
ライオンは資料をまとめ、冷たい声で締めた。
ライオン: 文句があるなら──
数字で証明しろ。
ライオンの一言で会議が終わった。
それぞれが退出していく中で、会議室に残されたのは、
なぜか自信満々の豹田と、 青ざめたうさ太郎、 そして静寂だけだった。
その静寂の中で、 それぞれの“運命の歯車”が、静かに──
しかし確実に動き始めていた。
👇本編でのうさ太郎の活躍はこちら
👇本編での豹田の活躍はこちら
