見えない苦しみと生きている
私の家には、テレビを置いていない
私が、光と音に過敏で見れないからだ
旦那さんは、テレビは見れるけれど、
「花ちゃんが苦しいものは置かなくていいよ。」
と言ってくれて、結婚したときに、テレビは処分した
今まで、テレビがないことで、特に困ったことはなかった
ニュースも、ラジオから聴いている
ただ、映像でニュースなどが入ってこないから、あまり詳しくわからないくらいだ
友だちも、私がテレビを持っていないことは知っている
推しが一緒で仲良くなった友だちが、
「推しがテレビに出ているよ!」
と連絡をくれた
私はそのとき、
「テレビがないから、見れないよ。」
と答えたけれど、たとえテレビがあったとしても、光が刺さる感じがして見れない
テレビの映像の光は、頭に突き刺さって痛いのだ
でも友だちは、こう言った
「それなら、TVerで見て。」と
私はTVerなんて知らない
テレビも見ない私が、TVerなんて、知るわけもなくて、見ることもない
友だちは、何も悪気はないのだ
ただ、推しを見てほしかっただけだと思う
でも私は悲しくなった
何か、心に引っかかった
やっぱり、わからないんだって
テレビがないのは、テレビを見ることができないからで、過敏症状が出るから置いていないのだ
ふつうの感覚では、わからないんだ
簡単に、「TVerで見て」と言われたことにショックを受けた
精神的な病気は、目に見えなくて、伝わらないことも多い
なんか、苦しくなる
足の骨を折って、ギプスをぐるぐる巻きにされていれば、「大丈夫?無理しないでね。」って言われる
実際、そうだった
私が20代のときに、右くるぶしを骨折して、ギプスで固定され、松葉杖をついていたとき、周りの人は、優しすぎるくらいだった
骨折には、理解あるのだ
目に見えるから
でも、私は心の病になったときのほうが、足を骨折したときより、痛かった
今でも覚えている
骨折は、数ヶ月で治る
でも、心の病は、何年経っても治らない
そして、理解もあまりしてもらえない
苦しくて、痛くてしかたない
結局、TVerも見なかった
見れなかった
YouTubeも、あまり長い映像は見れない
音楽を聴くくらいだ
私は、小さな世界で生きている
できないことも多いけど、いつも懸命だ
見えない苦しみと一緒に生きている
きっとこれからも、痛みと苦しみを抱えながら、生きていくだろう
それでも、何とか生きようと思う
