見出し画像

「使ってくださる場所、ありませんか?」|壁紙リユースプロジェクト #4

住宅設計の打合せで使う、色も柄も豊富な「壁紙サンプル」。

壁紙サンプル(A4サイズ)

これまでは、打合せが終わると廃棄されていました。

そんな壁紙サンプルを、地域で活かしたい。

「もったいない。を誰かの笑顔に。」

壁紙サンプルを地域へ届ける活動の記録を綴っています。



壁紙サンプルを集めるための準備を進めながら、
私はもうひとつ、同時に始めていたことがありました。

「この壁紙を、どこへ届けよう?」

という、寄贈先探しです。

まだ壁紙が集まりきっているわけでも、
社内の仕組みがすべて整ったわけでもありません。

でも、

「集まってから考えよう」ではなく、
できることは並行して進めてみようと思いました。

……こういうところは、やっぱり少しせっかちなのかもしれません(笑)


まずは、新宿区から探してみよう


会社が新宿区にあることもあり、

まずは身近な地域から探してみようと思いました。

頭に浮かんだのは、

児童福祉施設や高齢者施設など、
工作やクラフトをされている場所です。

とはいえ、

私は住宅設計の仕事をしている人間です。

福祉施設や地域の仕組みに詳しいわけではありません。

「さて、どこへ連絡したらいいんだろう……」

本当に、そこからのスタートでした。

そこでAIにも手伝ってもらいながら、

新宿区の担当部署や、
社会福祉協議会など、

地域の福祉に関わる窓口を調べました。

まずは5か所。

連絡先をメモして、

今度は電話です。


電話をかけるのは、やっぱり少し緊張しました


仕事では電話をすることなんて、

もちろん日常茶飯事です。

なのに、

こういう電話は、ちょっと違います(笑)

「住宅の打合せで不要になった壁紙サンプルがあるのですが……」

「工作などに使ってくださる施設をご存じないでしょうか?」

突然そんな相談をされても、

困らせてしまわないかな。

お忙しいのに申し訳ないな…

そんなことを考えながら、
少しおそるおそる電話をかけました。

ところが。

返ってきた反応は、

私が想像していた以上に、とても温かいものでした。


思いがけず、たくさんのご縁をつないでいただきました


活動の趣旨をお話しすると、

皆さん、とても丁寧に話を聞いてくださいました。

そして特にありがたかったのが、

ご相談したうちの2か所の方々でした。

壁紙サンプルを活用してくださりそうな施設や団体のリストを作って送ってくださったのです。

中には、
それぞれの施設へ事前に連絡を取り、

壁紙サンプルの寄贈を受け入れていただけそうか、

ひとつひとつ確認したうえで、

ご紹介くださったところもありました。

「そこまでしてくださったんですか……!」

本当にありがたくて、

とても嬉しかったのを覚えています。

皆さんには、
もちろんそれぞれのお仕事があります。

そんな中で、
突然ご相談した私たちの活動のために、
施設を調べ、
連絡を取り、
ご縁をつないでくださったのです。



そうしていただいたご紹介をもとに、

私たちからも各施設や団体へご連絡し、

活動の趣旨をお伝えしました。

その結果、

全部で約30か所の寄贈先候補とつながることができました。

でも、

これは決して、

私ひとりが30か所を探したわけではありません。

むしろ、

地域のことをよく知る方々が、
「ここなら使っていただけるかもしれませんよ」

と、ご縁を広げてくださったからこそです。

そして何より、
ご協力くださった皆様には、
感謝しかありません。

本当にありがとうございます。


「届けたい」だけでは、できなかったこと


この活動を思いついた頃、

私はただ、
「捨てる壁紙を、必要な方へ届けられたらいいな」

と思っていました。

でも、
実際に動き始めて分かったのは、

ひとりの「届けたい」という気持ちだけでは、

なかなか形にはならないということです。

メーカーの皆様が、
リユースについて丁寧に回答してくださったこと。

社内で、
壁紙サンプルを集める場所を使わせていただけたこと。

インテリアコーディネーターの皆さんに、
仕分けへの協力をお願いできたこと。

そして、
地域の皆様が、
使ってくださる場所を一緒に探してくださったこと。

ひとつひとつのご協力がつながって、

少しずつ、
「壁紙を必要な方へ届ける道」が見えてきました。



「もったいないですよね。」

最初は、

若手社員のたったひと言でした。

それが、

メーカーさんへ問い合わせ、

社内で壁紙を集める準備をして、

地域の方へ電話をかけ、

その方がまた、次の方へつないでくださる。

少しずつ、

人と人がつながっていきました。

この頃から、
壁紙リユースプロジェクトは、

単に「壁紙を再利用する活動」だけではないのかもしれない、
と思うようになりました。

壁紙をきっかけに、人と人がつながっていく。

そんなところも、
この活動の素敵なところなのかもしれません。



そして、

約30か所の寄贈先候補とのご縁が見えてきました。

でも、
もちろん、
「30か所見つかったから、これで終わり」

ではありません。

壁紙サンプルを活用してくださる場所は、
きっと、まだまだあると思っています。

子どもたちの工作だけではなく、

高齢者施設での創作活動や、
福祉施設でのものづくりなど、

私たちがまだ知らない使い方もあるかもしれません。

これからも、
「こんなところでも使っていただけないかな?」

と考えながら、

少しずつ、
新しい寄贈先とのご縁を探していきたいと思っています。

無理なく、
でも、止めずに。

長く続けられる活動にしていけたらと思っています。



ようやく、
壁紙を使ってくださりそうな場所が、
少しずつ現実のものとなってきました。

次はいよいよ、

この活動を、本当に会社の中で続けていける形にすること。

会社へ正式に提案するため、
企画書をまとめることになりました。

そしてこの頃、
プロジェクトの顔になる「ロゴ」もつくりました。

今振り返ると、
このあたりから、

私の中でも少しずつ
「思いつき」ではなく、
「本当にこのプロジェクトを形にしたい」

という気持ちが強くなっていったように思います。

次回は、

壁紙リユースプロジェクトを会社へ正式に提案し、

少しずつ仲間が増え、

実際に寄贈が始まるまでのお話を書きたいと思います。

👉 初めての方はこちら


🌱 🌱 🌱
〜捨てるはずの一枚が、笑顔になるプロジェクト〜
壁紙リユースプロジェクト®
関 美和

いいなと思ったら応援しよう!