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FlashForge Adventurer 5M レビュー|学生が初めての3Dプリンタに選んで、9.5点だった話

正直に言うと、3Dプリンタは「学生にはまだ早い」と思っていた。

高いし、難しそうだし、置き場所も取る。そう思って手を出せずにいた。でも、ロボコンに出たり、自分でガジェットを作ったりしているうちに、「頭の中にある部品を、その場で形にしたい」という欲がどんどん強くなっていった。CADで描いたものを、外注せずに自分の手元で出力できたら——そう考えて、半信半疑で初めての1台に FlashForge Adventurer 5M を選んだ。

結論から言うと、「もっと早く買えばよかった」というのが答え合わせだ。初めての3Dプリンタとして、値段を考えると文句なし。良かった点も、正直つまずいた点(不具合が起きたときの分解は、けっこう大変だった)も忖度なしで書くので、同じように「学生に3Dプリンタは早いかな」と迷っている人の判断材料にしてほしい。

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FlashForge Adventurer 5M とは(客観スペック)

まず、この3Dプリンタが何者なのかを整理しておく。以下はメーカー公式で確認した客観スペックだ。

  • 造形サイズ:220 × 220 × 220 mm。個人で使うには十分な大きさ。

  • 最大印刷速度:最大600mm/s(最大加速度20,000mm/s²)の高速タイプ。

  • エクストルーダー:280℃対応のダイレクトエクストルーダー。ノズルはクイック着脱式で交換がラク。

  • 自動レベリング:完全自動レベリング。面倒な水平出しを機械がやってくれる。

  • 構造:CoreXYの全金属フレーム。造形プレートは着脱できるフレキシブルPEIプレート。

  • 組み立て:約95%組立済みで届く。開封してすぐ使えるのが売り。

  • 価格:4〜5万円台クラス(時期・セールで変動)。

ざっくり言うと、**「自動レベリング&高速で、初心者がつまずきやすいポイントを機械側でつぶした“入門に強い1台”」**というのが客観的な立ち位置だ。


開封・セットアップ:95%組立済は、本当にラクだった

「初めての3Dプリンタ=組み立てで挫折」を覚悟していたけれど、それは杞憂だった。

95%組立済みというだけあって、開封してからのセットアップはとても楽だった。ごちゃごちゃした組み立て作業はほぼなく、自動レベリングのおかげで「水平が出ない」みたいな入門者あるあるにも悩まされずに済んだ。最初の1個を出力するまでのハードルが低いのは、初めての1台として本当にありがたいポイントだ。

実際に作ったもの(作例)

せっかくなので、実際にこれで何を作ったかを正直に書いておく。用途がイメージできると思う。

  • フィギュア:AIの3D生成ツール「Tripo」で作った3Dモデルを、このAdventurer 5Mで出力した。頭の中やAIで作った形が、そのまま物体になって出てくるのは素直に感動する。

  • ロボットの部品:ロボコンに参加したとき、必要な部品をこれで作って実戦投入した。「その場で必要な部品を作れる」のは、モノづくりをする人間にとって想像以上に強い武器になる。

  • スマホスタンドなどの日常ガジェット:ちょっとした実用品も、思いついたら作れる。「売ってないなら作る」が選択肢に入るのは、生活が地味に変わる。

印刷品質・速度は文句なし

肝心の仕上がりだけど、綺麗に出る。600mm/sの高速タイプなので「速いと粗くなるのでは?」と心配していたけれど、実際は品質に不満はない。速くて、そこそこ綺麗、というバランスがしっかり取れている。

失敗(造形ミス)についても正直に言うと、基本的にはちゃんと出る。うまくいかないケースは、後述するけれど「フィラメントが切れたとき」にほぼ集約されていて、機械そのものの安定性に不満を感じることは少なかった。

OrcaSlicer が想像以上に簡単だった(誰でも使える)

3Dプリンタは、モデルを印刷用データに変換する「スライサー」というソフトが必要になる。僕は公式のスライサーではなく、ネット記事で「使いやすい」と書かれていた OrcaSlicer を使っている。

これが、想像以上に簡単だった。設定でつまずくこともなく、正直、誰でも使えるレベルだと思う。「3Dプリンタはソフトが難しそう」というイメージがあるなら、少なくともOrcaSlicerに関してはそのハードルはかなり低い。初心者がここで挫折する心配は、ほとんどしなくていい。

エンジニア視点:AI×3Dプリンタで、モノづくりの敷居が下がる

ここは、このブログの「らしさ」を出すパート。

一番おもしろいのは、AIで生成した3Dモデル(Tripo)→ OrcaSlicerでスライス → Adventurer 5Mで出力という流れが、学生でも個人で完結してしまうことだ。数年前なら専門の設備が必要だった「アイデアを物体にする」までの距離が、AIと高速3Dプリンタの組み合わせで一気に縮まった。ロボコンで必要な部品をその場で作れたのも、この距離の近さの恩恵だ。作りたいものがある人ほど、この1台の価値は大きいと思う。


正直つまずいた点/イマイチな点(忖度なし)

満足しているけれど、正直に「ここは大変だった」という点も書いておく。ここが一番の判断材料だと思う。

1. 不具合が起きたときの「分解」が大変
これが一番のつまずきポイントだ。普段は快調なのだけど、いざ不具合が起きると、原因の箇所まで分解するのがけっこう大変だった。サッと開けてサッと直す、という感じにはいかず、慣れないうちは手こずる。「動いている間は最高、でもトラブル対応にはひと苦労」というのは正直に言っておきたい。

2. フィラメントが詰まると、取り出しに時間がかかる
上の話と地続きだけど、フィラメントが詰まったときの取り出しに、とても時間がかかった。しかも印刷の失敗は、ほぼこの「フィラメントが切れた(詰まった)とき」に集中して起きる。裏を返せば、フィラメントを切らさない・詰まらせない運用さえ意識すれば、失敗はかなり減らせる、ということでもある。

3. 開放型なので、音は気になる(夜は動かさないのが無難)
Adventurer 5M(無印)は密閉型ではないので、動作音はやっぱり気になる。日中に回すぶんには問題ないけれど、自宅だと夜は動かさない方がいいかもしれない、というのが正直な体感だ。長時間の印刷を夜通しで回したい人は、この点を頭に入れておいたほうがいい。(ちなみに動作中の匂いは、僕は個人的には嫌いじゃない。ここは人によると思う。)


こんな人におすすめ/逆に向かない人

おすすめな人

  • 初めての3Dプリンタで、組み立てや設定で挫折したくない人

  • ロボコン・モノづくり・電子工作で、自分で部品を作りたい人

  • AIで作った3Dモデルを、実際に出力してみたい人

  • コスパよく「入門の1台」を手に入れたい学生

逆に向かない人

  • 静音を最優先し、夜も気にせず回したい人(開放型なので音は出る)

  • トラブル対応を一切したくない人(不具合時の分解はそれなりに手間)


まとめ(9.5点)

FlashForge Adventurer 5M は、「自動レベリング&高速で、初心者のつまずきポイントを機械側でつぶした入門に強い1台」だ。95%組立済みですぐ使え、OrcaSlicerも簡単、仕上がりも綺麗。フィギュアもロボットの部品も日常ガジェットも、これ1台で形にできた。

不具合時の分解の大変さや、開放型ゆえの動作音といった弱点はある。でも、この値段でここまで作れることを考えると、初めての1台としては文句なしだ。

総合評価は、10点満点で 9.5点。とてもいい。「3Dプリンタは学生には早い」と思っていた過去の自分に、「もっと早く買っていい」と言いたい——それが正直な答え合わせだ。


買い物リスト(今回の記録)

同じように「初めての3Dプリンタ、どれにしよう」と迷っている人の参考に、実際に使っているものを置いておきます。

▼ FlashForge Adventurer 5M(今回の主役)

自動レベリング&高速印刷&95%組立済で、初めての1台に強い。フィギュア・部品・日常ガジェットまでこれ1台。開放型なので音だけ留意。

▼ FlashForge 純正 PLAフィラメント(高速印刷対応・消耗品)

3Dプリンタに必須の消耗品。PLAは扱いやすく入門向き。失敗はフィラメント切れで起きやすいので、ストックしておくと安心。


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