「THE 有頂天ホテル」を観たかめちゃん 〜家族的繋がりの交差点〜 【感想】
どうも、かめちゃんと申します🐢
水曜日はノー残業デー。
今日は仕事で新しい人が来たりしたのでワクワクとバタバタがありましたがぶじしゅーりょー。
残業のある日でも映画は見れたので、無い日に観れないなんてことはあり得ません(そんなことはない)。
今日は「THE 有頂天ホテル」です。
▼過去の感想noteはこちら▼
映画などの感想も2026年に入って40本目になってきました。
それに見合った質かはわかりませんが、それなりで宜しくお願いいたします🙇
概要
三谷幸喜監督・脚本による2006年の映画作品。
役所広司を筆頭に、名優たちが織りなす本作のキャッチコピーは「最悪の大晦日に起こった、最高の奇跡。」
大みそかのホテルを次々と襲う、思いがけないトラブルや数々のハプニング。果たしてホテルの副支配人と従業員たちは、新年を迎える前にすべてを解決することができるのか?
大晦日を迎える「ホテル・アバンティ」。
副支配人としてホテルを支える新堂は、寄せられる様々なトラブルやハプニングに対応しながら年越しの瞬間を迎えようとしていました。
大晦日のこの日、ホテルではカウントダウンパーティーを行うために大忙し。
そうでなくても、その年の功績のあった人物を讃える「マン・オブ・ザ・イヤー」の授賞式や、汚職議員や大物演歌歌手の滞在などで混雑するなどホテルはごった返しています。
ホテルで働く人々や客人たち、様々な思惑で過ごす一日、あるいは数時間の物語の中で、別々だと思われていた線が次第に絡み合っていきます。
人々は無事にハッピーな年越しを迎えられるのか...という物語です。
感想
本作はホテルというワンシチュエーションで展開される群像劇コメディです。
この作品の元には「グランドホテル」というのがあるのだそうですが、まさしくこの作品がそうした形式をとっているようです。
んで、僕はその作品自体は知らないのですが、こういう系統の作品が好きなのだなと感じました。具体的には複数の路線で走らせた群像劇が、終盤にかけて絡み合ってまとまっていくというやつ。
いわゆる伏線回収ものとは違って、それぞれは別個の路線で動いているものがまとまっていく展開は、読めなさもあって目が離せないんですよね。
昔見た成田良悟作の「バッカーノ!」や、恩田陸作の「ドミノ」という作品も似たような構造を持っているような記憶がありますが、いずれも好みだったので、やはりこの構造が好きなのでしょう。
昔、小学校の授業で物語を書いてみようというものがあったのですが、そこでもそういう群像劇を書こうとして失敗した経験も思い出しましたが...
でも、それは僕が小学生だからということももちろんですが、やはり話の構造が難しくなるからではないかなと思います。計算が必要だし、頭の中でスケジュール表みたいなのを広げながら展開を組み合わせていく必要があるからなのだろうと思うのですね。そういう想像力を刺激されるのがたまらないのです。
そして、そういう別々の路線で走っていく物語が絡み合う時の化学変化ってありますよね。
例えば、本作の名シーンの一つは新堂が元妻の前で見栄を張る場面だと思うのですが、俯瞰している我々にとってはコミカルな展開になっており、そうしたシーンが特に終盤にかけて増えていきます。
個人的な印象ですが、伏線回収ものも含めてですが、こういう作品は序盤にあらゆる展開や伏線を仕込んでいくので、最初は展開が起きづらく、説明的に感じるものもあるように思います。
本作はそこにコメディとして、小ネタがちょこちょこある分、視聴者を飽きさせない工夫があるんですよね。
そして、飽きさせない要素の一つとなっていたのがキャラクターです。
僕は直近で三谷幸喜作品を続け様に見ているわけですが、より多くの登場人物がいる本作は群像劇であることを差し引いても、ここのキャラクターが立っているというか、"活きがいい"んですよね。
それを支えているのはやはり俳優陣でもあると思いますが、個人的に特筆すべきは西田敏行・伊藤四朗の両名でしょうか。全体の中での登場が多いわけでは無いものの、その中で残したインパクトはかなりのものでした。笑
この作品のキャラクターに概ね共通して感じたのは、男性が未熟な子どもで、女性が包み込む母であるというような構造です。
本作の男性キャラは1人では自分の人生を動かせず、それを女性たちが包み込むように、あるいは背中を押して支えるという組み合わせが点在していたように思うのです。
ただし、この構造は決して男女の中だけで見受けられたものではないということも言及せねばなりません。
新堂が若き只野に向ける想いは、母のようでもあり、あるいは父のようでもありました。
だから、この作品の大きなメッセージは夢や誇りを支える"家族"の物語なのだと思います。
そしてこの家族像は、現実的な血や戸籍の繋がりではなく、もっと概念的に広く情緒的な枠組みのことを指します。
だからホテルの客人たちも、そして我々視聴者もこの作品における"家族"であって、皆誰かに支えられて生きていくのだと感じられるものであったと思います。
...こう書くと、正直テーマ自体は普遍的な作品であり、メッセージの深さで魅力を語る作品では無いのかもしれません。
展開にしてもご都合主義な側面は多分にあって、それはコメディの土俵だから許容されている部分が大いにあります。
ただ、それを補って余りあるだけの作品の組み立て方は僕の好みであり、世界はこういう群像劇的構造なわけですから、ある意味ではリアリティなのだと思いました。
総じて、本作はワンシチュエーションの群像劇として、ある種普遍的なテーマを広く概念的に捉ながら、コメディの要素を取り入れることや何よりもその構造の新鮮さを持って退屈させずに観客を惹きつける映画だったのでは無いかなと思いました。
さいごに
さて、今回は内省が余りなかった分、あっさりした感想になったかもしれません。
毎日内省ばかりってのもあれなんでね、たまにはいいでしょう(誰に頼まれてやってるわけでも無いが)
週末は遠征のため流石に難しいのですが、明日はもしかしたら映画も見れるかも?
見れなかったとして、何かできることはやっていたいので、noteの一つでもちまちま書き進めていく日にでもできればなと思います!
それでは!
