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「ナイル殺人事件」を観たかめちゃん 〜エジプトを舞台に渦巻く「愛と富」〜【感想】

どうも、かめちゃんと申します🐢

今回は、また映画を観たので感想を認めます。観たのは「ナイル殺人事件」。「オリエント急行殺人事件」の続編となるミステリ作品です。

前作は元の小説を読んでいたのですが、本作については未読。前日の熱を持った上での視聴なので、その勢いで書いてみます。
ただ例の如く、ネタバレにはならないように書き進めるのであっさりはしてると思います。

あ、私のメインコンテンツ(?)であるアイマスとか声優さん的なものは登場しませんので悪しからず。

よろしくどうぞ〜

▼これまでの感想noteはこちら▼


ナイル殺人事件とは

https://www.20thcenturystudios.jp/movies/nile-movie

アガサ・クリスティーによる「ナイル川に死す」という1937年の小説が原作。今回もケネス・ブラナーが監督と主演を務めます。
個人的にはこっちの邦題の方がいい感じがしますね。今回の邦題は事件名すぎて。前作邦題もそうだろうと言われるかもしれませんが、あっちはそれで名が通ってるのでしっくりくるんですよ。

それはそれとして。
本作は「オリエント急行殺人事件」の終盤で匂わされていた続編であり、前作にも登場したブークというキャラクターが本作における助手役的な立ち回りを担います。
前作においては助手役(ホームズにおけるワトソン)は登場していませんでしたが、ある種のお約束的な立ち位置でもあるので順当ですね。


そんなメタ的な部分はさておき。
本作はエジプトに休暇中だったポアロが友人ブークと再会し、そこから彼の参加するツアーに同行する中で出会う船上での殺人事件を解決しようというものです。


本作は船上での殺人という、クローズド・サークルとも言われる外界との往来がない特徴を持ちながら、
Who done it?」(誰が殺したのか)という犯人当ての王道ミステリでもあります。

当然どのように?という要素もあるのですが、本作の魅力はやはり誰が、であるかなと思いますね。やはりそこはアガサ・クリスティー。


観てどうだったか

前作に比べて、事前知識がなかった分
本作の犯人探しは僕にとってもスリリングなものとなりました。

ポアロは事件解明のために、めざとく乗客の嘘を見抜き看破していくのですが
その過程でそれぞれの動機に触れることとなっていきます。
前作以上に動機に気づくきっかけや伏線が視聴者にも少し伝わりやすくなっていたなというのも印象的でした(ポアロから語られるまで動機を推理しようもない程度の情報ではありましたが)。


本作では「愛」についてが強調されており、そのためか、冒頭では第一次世界大戦のシーンがあてられており、ポアロにとっての「愛」の片鱗を視聴者が抱える形となっていました。

そして、乗客たちにも様々な愛がありました。
例えばツアーは主催である令嬢リネットとその夫であるサイモンとの新婚旅行でもありました。またリネットやサイモンのことを想う元恋人たちも存在します。
とにかく性愛や情愛などの形を問わず、様々な愛がそこにありました。人種も含めて多様さが表現されていますが、原作にはない形がそこにあったようですので近年の作品らしいなと思います。

前作のテーマが「正義」であるなら、
本作のテーマは間違いなく「」であると言えます。


そして、ですね。
愛と同様に人を狂わせる要素として描かれています。特に本作はツアーの描写からしても豪勢で、そこを羨んだり妬んだりする気持ちは生じうるだろうなと思います。

愛と富。
これらが渦巻く中で起きる事件は、事態を複雑にさせましたが、やはり主題は前者ですかね。


僕はこの映画を観た後、正直、人をここまで愛せるのだろうかと思わないでもなかったです。


その反面、僕はこの作品においてポアロの推理はともかく、そこに至るまでのプロセスには疑念を抱く部分が多かったように思います。

ポアロは傲慢です。
全てに疑いをかけ、その人が犯人である可能性を本人にぶつけていきます。結果として当人の嘘が暴かれることになるのですが、いささか配慮に欠ける行動であると言わざるを得ません。
何せ、結果的に犯人ではない人に対しても高圧的にまくしたてるということは、正義のためとはいえ、身近で人を亡くした関係者に対しては無礼極まりない行為だからです。

また、彼は迂闊です。
細々とした事件や出来事が起こっている中で、彼自身の行動に誘発される形で起きた出来事もあるように感じました。

結局、洞察力のある彼ですら、愛というものがわからなかったのではないかと思い至りました。
彼自身も愛を経験したことはあるけれど、そこに精神的に依存していて抜け出しきれておらず、他者間における愛を情報としてしか捉えきれていないようにも思てしまうのです。

まぁその不器用さも、エルキュール・ポアロという人物なのかもしれません。
そこに魅力を感じられるかどうかで、本作への感想は変わってきそうだなと思いました。
僕はそこが乗り切れなかったので、最後の結末についてスッキリしきっていない感じが残りました。


対して、ジャクリーン・ド・ベルフォールについては、非常に魅力的に映りました。
これは性的魅力の話というよりも、彼女の執念や狂気的ともいえるような愛について。彼女の存在は本作のテーマに必要不可欠な存在であつたと言えるでしょう。


さいごに

単にミステリ、という謎解きに特化したような作品かというと少し違うかなと思いまして、
ミステリを中心に愛を描くというのがテーマだったのかなぁと思います。

謎の要素については古典なので、繰ったものではないかなとは思いますが、
逆に令和の今見ると一周回って新鮮に映るかもしれませんね。

本作にはさらに続編があるので、
それも今日あたり見てみようかなと思います。
こういうのは勢いですからね〜

それでは仕事に行ってきます、
嫌だなぁ...(歯切れ悪い締め

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